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PSM水戸戦での他の感想 [雑感]

試合後のコメントでザーゴは「前半は完璧に近い」と言っていた。観ている方もそう感じたことで、前監督のいつも同じことしか言わない的を外れた、というかあえて的を外しに行っていたのかわからないコメントより考えが伝わって来た。

そのうえでなのだが、「後半は足が止まってチグハグな部分があった」という部分は、フィールドプレーヤーは5人も交代したのだから、足が止まると言ってもCBの関川、町田、SBの山本(右サイドバックに変更)、ボランチの小泉、トップの伊藤の話。

DFは組み立てにそこまで深く関係しないし、小泉も言うほど動きは止まっていなかった。なので、悪いのなら伊藤が止まったことと、交代組が機能していなかったということになるのでは、と思う。

サポーターの感触、感想、監督の評価、メディアの取り上げ方を見ても、良かったのは荒木と松村という声が多いし、おそらく実際そうなのだろう。

オフも短かったし、準備期間も短く、昨年からのメンバーは今から全開でやる場面ではないが、ある意味どんなに調子が悪くてもメンバー固定だった昨年とは違い(違ってくれることを願っている)、まずはゲームに出られるかからアピールしないといけなくなれば、競争意識も高まるはず。

ACLがなくなったので強度の高い試合が減ることになり、若手も試しやすい雰囲気も出るだろう。

水戸戦で興味を引いたのが白崎のトップ起用。このチームはボランチがカギ、とザーゴが言っていたので白崎をボランチにしてもいいとも思っていたが、下げるのではなく上げて来た。なかなか味のあるチョイスだと思う。

トップは上田が故障で出遅れ、新人の染野も評価は高いがまだ怪我明け。今のところエヴェラウドしか軸がいないのが不安なところで、白崎に目処が立てば少し楽にはなる。ただ、試合記事でも書いたように決定力が戻っていない。これがないと土居と変わらない。

土居は色々な方面で評価が高いのだが、2019シーズンの成績は5ゴール7アシスト。悪くもないが良くもない微妙なところである。

前目のポジションはどこでもソツなくこなしてくれるし、守備意識もあって、賢くて献身的。パス、シュート、ドリブルとそれなりに全て優秀だが、しかし、どこかが突き抜けて凄いわけでもない。

鋭いパスを受けてドリブルで切り込んでシュートを枠に沈める、といったようなスペシャルなプレーは期待出来ず、重宝する選手ではあるが、悪く言えば器用貧乏。10得点か10アシストかどっちかが2桁にいけばまったく問題ないのだが・・。

もしも土居が鹿島ユース出身でなければ、今よりもっと叩かれているのではないだろうか。短期間での移籍が当たり前のようになった今の時代に、純粋な鹿島育ちの選手には思い入れがあるし、勿論自分も応援はしているのだが、野沢や本山に比べてしまうと数段落ちるのは否めない。

年齢的にもここからの上積みを見込めるかどうかは、本人の中で劇的な意識改革がないと難しいように感じるが、鹿島から出ずに貢献して貰いたいし、つまりもっと頑張れということ。

まずは当たり負けしないような体の使い方なり、トラップでのボールの置き方だったりの工夫からでどうだろう。

町田はこのまま休みを取らずに行くつもりのようだが、若いから乗り切れるのか、途中で息切れしてしまうのか。今のプレーぶりを見るとまだまだやらないといけないことが多いので、とても休んでいる場合ではないだろうが、怪我だけは注意して欲しい。

小泉は新監督の下で要求されるプレーを再現させようと意欲的なところがいい。永木も掲示板では評価が割れていたが、自分の目にはプレースキック以外全然良く見えた。むしろまだレオシルバの方に期待が多いことに底知れない不安を感じているくらい。

ボランチが後ろ向きで持ったらバックパス、の決まり事は本当にあったのか、レオシルバが何回か後ろに蹴っていたが、スピードもないし、たまに横にズレたりしていた。もうちょっと真剣にやってくれと思ったくらいなのだが、ACLプレーオフもあんな感じだったのだろうか。

いくつかの決まり事があると、逆にそこを狙って来るクラブもあるだろうから、そういう場合のやり方も覚えていかないといけない。小泉のようにやる気がある選手や、新人を含む今年加入した選手の方が、かえって馴染みやすいのかもしれない。

何人か物足りない選手もいたが、今はザーゴに合わせて戦術を落とし込んでいって貰いたい。結果が出るのは先のこと。まずはどんなサッカーになるのか、方向性が見えるだけ、昨年よりはずっと良くなったんだと思う。

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さっかりん



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