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2018クラブワールドカップ3位決定戦、リーベルプレート戦 [クラブワールドカップ]

決定機をことごとく決められない鹿島と、しっかり決めてくるリーベルプレート。Jリーグではそれでも勝てる試合もあったが、海外レベルだと隙は見逃してはくれない。安西のが一番決めて欲しいシュートだった。

ちなみにリーベルなのかリバーなのか呼び方が様々だが、オフィシャルに準拠することにする。

スタメンは山本と怪我の昌子を下げた以外はレギュラー組。このへんが大岩の大局観がないと感じるところ。

遠藤と安部は試合に出られるコンディションではなかったし、安部はそれでも将来の財産という点を踏まえるとありにしても、遠藤はCKでいいのを1本蹴っただけであとは何もしていない。

クォンスンテの怪我(大丈夫か?)で交代のプランは狂ったといえど、日程で1日アドバンテージがある相手に対して、動けない選手を中心にスタメンを組むのが考えられない。

唯一元気だった安西にしてもサイドバックで使うとゴールまで遠いし、普通に町田か小田で良かったんじゃないか。結果で言うわけじゃないが、0-4で大敗するなら若手に出場機会を与えて欲しかった。

土居はいいのか悪いのかわからない。2本決定機があって決められなかったし、カウンターでもプレーの選択が遅い。いくつかボールも収まったしあれでいいというならいいでもいいが、チームがもっと上に行くには随分と物足りない。

レオシルバも運動量はあるが前線へのパスの精度が酷過ぎで、今から!と勢いに乗ったところでミスして相手にターンを奪われるというのが何本も続くと気持ちが折れる。

切り返しは相手に手の内を知られていないので成功していたが、周りと連動して崩せるようにしないと通用しない。一人で最後までやり切ってくれるなら別だが。

遠藤が消えていたせいで中盤も苦しかったし、永木もあまりコンディションが良くないのでいつもの気迫がなかった。最初から小笠原で良かった気もする。

西はどうにも気持ちが入っていない感じがしてならない。決定打となった2失点目、ゴール前で完璧に崩されたとはいえ、上がって来たゴンサロ・マルティネスがドフリーだった。あれは西がついていかないといけない場面ではなかったのか?もしかして来年は鹿島にいないのだろうかと感じている。

犬飼は最後にPKを与えるなど相変わらず。4失点はDFとしては崩壊だが、いい経験にして来年からは軸になって貰いたい。チョンスンヒョンもさすがに疲れて動きが悪かったし、これなら町田にやらせても良かったかな。

采配はスタメンを含め、リードされてからの無力感、西を2列目に入れてまたサイドバックに下げるなど、何を目指しているのかわからない。流れが悪いのを見て即座にエースを投入し、2点目を入れてトドメを刺した相手の監督とは雲泥の差。

駒の差はあったとはいえ、問題なのは駒を最大限活かしていたか否か。モチベーションの上げ方とか試合の流れを見る力とか色々なものが欠けている。大岩の続投は無理。この試合で大岩は見納めになることを強く強く願っている。

全体としては攻守の切り替えも遅く、さすがに体がついていっていなかった。年間60試合目なので仕方ない部分もあれど、ラスト2試合が惨敗では沈むな・・。

クォンスンテの怪我が1ヶ月程度で済むように祈りながら、選手たちにはお疲れ様と言いたい。試合はアレだったが、ゆっくり休んで来年に備えて貰いたい。

クラブには週明けからの補強ラッシュを期待している。

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(以下、個人的まとめ)
【2018クラブワールドカップ3位決定戦 12/22(土)】(ザイードスポーツシティスタジアム現地17:30[日本時間22:30]KickOff鹿島/人/晴)
【スコア】リーベルプレート 4-0 鹿島 (前1-0 後3-0) (S 19-12)
【主審】ジャンルカ・ロッキ(主審:イタリア)、エルニート・ディ・リベラトレ、マウロ・トニリーニ
【得点】
(リ)前24分 CKデ・ラ・クレス↑スクリーニ 1H
(リ)後27分 →ゴンサロ・マルティネス 1左
(リ)後43分 PKボレー 右
(リ)後45+3分 アルバレス→ゴンサロ・マルティネス 2左
【警告】
(鹿)犬飼1(前32分)、安部2(後26分)
(リ)カスコ(前36分)、ピノラ(後9分)、マルティネス・クアルタ(後32分)
【出場】
GK クォンスンテ→23曽ヶ端
DF 内田→76小笠原 チョンスンヒョン 犬飼 安西
MF 永木 レオシルバ c遠藤→65西c 安部
FW 土居 セルジーニョ
【サブ】曽ヶ端 川俣 西 町田 昌子 山本 久保田 田中 小笠原 金森 山口 レアンドロ
【監督】大岩剛
【MyMVP】-
【日テレ地上波】

2018クラブワールドカップ準決勝レアル・マドリード戦 [クラブワールドカップ]

開始早々のビッグチャンスをモノにしていたらどうなっていたかわからないが、前半終了間際に気を抜いた守備からマルセロ、ベイルのワンツーを鮮やかに決められて失点。やってはいけない時間帯だった。

後半どうやって立て直してくるかと思っていたところ、内田を投入・・まではわかるが永木を下げて西をボランチにする大岩が大好きな迷采配。正直、西のボランチが良かった記憶がほとんどないが、永木のどこが悪かったのかさっぱりわからない。

永木への信頼のなさと西への厚い信頼は、大岩の中でどう計算されているのだろうか。永木が可哀想。

嫌な予感は的中、全体のバランスが悪くなって押し込まれ、山本の不用意なバックパスをベイルに奪われてほぼ試合終了の2失点目。山本は1本、完全なゴールをブロックしたが帳消し。チョンスンヒョンももっと大きくクリア出来たと思うが。

気落ちした鹿島の隙を突いてマルセロが中央でキープ、右にフリーで余っていたベイルに渡ってハットトリック。ボランチが永木だったらマルセロがキープしているところを潰しにいったと思う。西はいいところなしだった。ベイルにも完敗。金髪(訂正:銀髪)にしてから余計に悪く見えるな。

0-3で試合は決定。元気な安西の投入と、勝負のついたレアルが引いて守ったことで鹿島にもチャンスが生まれたが、ロングボールから遠藤の折り返しを土居が詰めて1点を返して最低限の意地を見せるのが精一杯。

しかし、副審が旗を上げてもいないのにオフサイドとされ、一旦は取り消さてからのVARでゴール判定とは・・。

せっかく1点返したのだから、ここから一気に後のことを考えずに攻めて欲しかったが、1点で満足したのか攻め手が緩くなって攻められず。ミスも多くなって結局そのままスコアは動かなかった。

3枚目の交代は切り札的にレアンドロを出したが、ボールも足につかないし、これだったら若手に経験積ませた方が良かった。レアンドロはどんどん悪くなっているが来年復活するのか?去年の良かった頃のイメージがあるのかもしれないが、見切り時かと。

全体を通じてゲームプランが感じられない采配で、前半耐えて安西と安部を一気に投入という勝負手を打ちたかった。安部を先に入れるなら入れるで、その先のことも考えておいて欲しかった。まさかJリーグで通用しなかった西ボランチ采配をここでもやるとは思わなかった。

クラブワールドカップで優勝してくれるようなら大岩を見直して「来年続投も仕方ないかも」と言っていたかもしれないが、底が見えた。あと1試合、3位決定戦を戦ったら契約満了でいいのじゃないだろうか。

にしても準決勝は鬼門。突破したのはACLだけだった。

試合始まる前は意気込んでいたが、終わってみれば完敗。デカい口を叩いてすいませんという感じ。2年前の方が勝ち目あったな・・。

3位決定戦は本気で勝ちに行くのか、若手に経験を積ませるのか。個人的には犬飼や山口、田中らに任せてもいいと思う。いずれにせよ、今年も残り1試合。もうちょっと歯ごたえのある試合にして貰いたい。

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(以下、個人的まとめ)
【2018クラブワールドカップ準決勝 12/19(水)】(ザイドスポーツシティスタジアム現地20:30[日本時間翌1:30]KickOff鹿島/30,554人/晴)
【スコア】レアルマドリード 3-1 鹿島 (前1-0 後2-1) (S 17-8)
【主審】ウィルトン・サンパイオ(主審:ブラジル)、ロドリゴ・フィゲイレード、ブルーノ・ボリシア
【得点】
(レ)前44分 マルセロ→ベイル 1左
(レ)後08分 ベイル 2右
(レ)後10分 マルセロ→ベイル 3左
(鹿)後33分 遠藤↑土居 1右
【警告】
(鹿)山本1(後7分)
(レ)カルバハル1(前42分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 西→56安西 チョンスンヒョン 昌子 山本
MF 永木→46内田c レオシルバ c遠藤→81レアンドロ 安部
FW 土居 セルジーニョ
【サブ】曽ヶ端 川俣 内田 町田 犬飼 安西 久保田 レアンドロ 田中 小笠原 金森 山口
【監督】大岩剛
【MyMVP】-
【日テレ地上波】

2018クラブワールドカップ準々決勝グアダラハラ戦 [クラブワールドカップ]

開始早々に失点した時はどうなることかと思ったが、前半、危ない時間も我慢を重ねて点差を広げさせなかったことで立て直せた。

後半頭から機能していなかったレアンドロを見切って安部を投入して流れを引き寄せ、そこから畳みかけて一気に逆転。最後の失点は勿体なかったが采配も的中し、3-2の逆転勝利で初戦突破。おめでとう!

MyMVPは迷ったがチョンスンヒョン。イエローを1枚貰ってしまったが臆することなく競り合い、DFラインを支えた。ほぼ同率でクォンスンテ。スンテでなければもっと失点していた。今年もあと2試合。鹿島を救って欲しい。

攻撃陣では安部に尽きる。攻守のバランスも良く、ハードに競りにいける。そろそろ決めてくれると思っていたが、安西との連携で見事なゴール。この1点が効いた。ニューヒーロー賞(追記訂正:ベストヤングプレーヤー賞だった)も獲り、世界に羽ばたく日も近いか。

スタメンは外国籍選手5人同時出場。レギュレーションがそうなっていたことに驚いたが、鈴木、三竿健(弟)を欠く鹿島にとっては有難い話。

ただ、レアンドロが酷かった。掲示板ではかなり評価が高いがルーズなところは変わらず、守備でも緩い、攻撃でも緩いではキツい。

1失点目は左サイドを山本がブチ抜かれて簡単にクロスを上げられてしまったことが主たる原因だが、そうなる前のプレス、上げられたクロスの対応で内田が突っ込み過ぎて目測を誤るなど全体が悪かった。ふわっと入る悪い癖が出た。

序盤は遠藤のプレーが遅く、トップで入った土居の判断も悪く、カウンターに持ち込んでももたもたするだけでシュートまでいけず。スンテのビッグセーブがなければ前半で0-2となって試合は終わっていただろう。

代えるならレアンドロ、土居、遠藤だなと思っていたが、時間帯は想定とは違えど大岩は迷采配を発揮することなく、チームを上げていった。安部で流れを変えるというのは織り込み済みだったのだろうか。

安部の投入で鹿島がリズムを取り戻すと同時に、飛ばしてきたグアダラハラの脚が止まってきたことでチャンスも生まれてきた。

1点目はクォンスンテのフィードを中央でセルジーニョが受けて左にはたき、土居が持ち上がってグラウンダーのクロス。走り込んだ永木が押し込んだもの。グアダラハラの戻りも遅かったが、永木が良く上がった。

土居はその後もエリア内でファウルを貰ってPK獲得。2点に絡んだので結果的に仕事は果たしている。

セルジーニョはやはりトップより少し引いたところで周りを使う方が活きる。今は駒が足りないので仕方ないが、レアンドロを使うなら位置を入れ替えてみたらどうだろうか。PKも落ち着いて決めてくれた。

安西と安部のコンビで崩してのゴールは完璧。グアダラハラの運動量が落ちたところでの二人の仕掛けは相当な破壊力があった。

本来ならこれで決まりかと思ったが、PKで1点返されたことは反省すべき点。VARで後から判定されたものだが、ファウルと言われればファウル。山本はいいところがなかった。

最後はアディショナルタイムがどのくらいあるかわからなくなってしまったが、ある程度の時間で終わってくれて無事に逃げ切り。この試合の審判団もフラフラとしていたが(特に副審)、Jリーグの酷い審判だとあそこから追加で5分くらいやりかねなかったしね。

怪我人が多かったのと、ここ最近のしょんぼりした戦い方を観て若干悲観的になっていたが勢いの出る勝ち方を出来た。次は因縁のレアルマドリード。準決勝は今年鬼門になっているが、ここを叩いて優勝したい。

日テレは懲りずにさんまを投入してくるようだが、2年前の小馬鹿にした態度は未だに忘れていない。あれ以来テレビで見るたびにチャンネルを変えてきた。全ての鬱憤を晴らすためにも何としても勝ち上がって貰いたい。

しかし、観客数が3,997人って全然盛り上がってませんな・・。

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(以下、個人的まとめ)
【2018クラブワールドカップ準決勝 12/15(土)】(ハッザーアビンザイドスタジアム現地17:00[日本時間22:00]KickOffグアダラハラ/3,997人/晴時々曇り)
【スコア】グアダラハラ 2-3 鹿島 (前1-0 後1-3) (S 17-11)
【主審】バムラク・テセマ(主審:エチオピア)ザキレ・シウェラ(南アフリカ)、ワリード・アフメド(スーダン)
【得点】
(グ)前03分 ブリスエラ↑サルディハル 1H
(鹿)後04分 土居→永木 1右
(鹿)後24分 PKセルジーニョ 1左
(鹿)後39分 安西→安部 1右
(グ)後45+4分 (PKブリド)オウンゴール
【警告】
(鹿)チョンスンヒョン1(前42分)、レアンドロ1(前45+1分)、安部1(後38分)
(グ)ペレイラ1(前24分)、ペレス1(後28分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 内田c チョンスンヒョン 昌子 山本
MF 永木 レオシルバ c遠藤→87西 レアンドロ→46安部
FW 土居→80安西 セルジーニョ
【サブ】曽ヶ端 川俣 西 町田 犬飼 安西 久保田 安部 田中 小笠原 金森 山口
【監督】大岩剛
【MyMVP】チョンスンヒョン(1)
【BS日テレ】

CWC決勝、レアル・マドリード戦、追記 [クラブワールドカップ]

激闘の余韻も冷めやらぬ中、鹿島の目線は既に週末の天皇杯へと移っている。世界を体感した後だからJクラブ相手では余裕で戦えるなんて思っていたら返り討ちに遭うことは必至で、そのあたりは小笠原が充分に締めていることだろう。

週末まで、先延ばしになっていた過去記事をアップする予定だが、その前に決勝の追記を。

まず采配について。結局は結果論になってしまうのだが、やはりファブリシオが痛かった。

フィジカル面を優先したのか、ここぞの外国人パワーに賭けたのか、石井には何か閃きがあったのかもしれないが、完全に鹿島がペースダウンした。

オフザボールの動きが悪く、外からいいボールが入っても前でクリアされたり、だからといって足元にパスを出しても狙われて取られたり。出し手とすれば使い勝手が悪いことこの上なく、スペースにも走らないし、延長に入ってからほとんどボールが回って来なかったのは当然とも言える。

あと、せっかくオール日本人で頑張っていたのだから最後まで日本人で、と感じていたのは個人の感傷だが、これは戦略的には意味のないこと。

まあ、終了間際のミドルがもう10センチほど左にズレてゴールになっていたらそのまま勝っていたし、MVPだっただろう。あながち間違っていたとは言えないが、正直、天皇杯でも使って欲しくないかな。隙のない攻守の連携のなかで、あそこだけ違う時間が流れているような違和感があった。

伊東も似たようなものだったが、まだ若いし、いい経験になったと思うことにする。

金崎、遠藤、柴崎は90分終了時点では大会2ゴールで、クリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマと並んでいた。誰か決めた者がMVP(ゴールデンボール)を獲得し、尚且つそちらのチームが勝つだろうと思っていたが、最後は役者が何枚も上だったか。

遠藤は最後のを決めていればクリスティアーノ・ロナウドと立場が入れ替わっていただろうに。利き足でない右足で打つならば、強引にでも体を捻って左足にするか、むしろダイビングヘッドで突っ込んだ方が確率が上がったような気がする。金崎や、代表の岡崎だったら迷わず頭から行っていただろう。

尚、シルバーボールはモドリッチ、ブロンズボールは世界を震撼させた柴崎が受賞。一気に知名度が上がり、念願の海外オファーが舞い込んでくるかもしれない。それを思えばレオシルバの獲得は最善の手だったか。(まだ確定ではない)。

ちなみに柴崎の1点目。金崎は地味で目立たないプレーだったが、柴崎が打ち易いようにコースを譲ったうえ、相手DFをしっかり背中でブロックしており、こういうところが一流だなと感じるところ。セルヒオ・ラモスの幻の2枚目のイエローカードを誘ったプレーも前に行く推進力があったからこそ。

金崎も海外に再注目されたようだし、オフは何人か移籍があるだろうか。ハリルホジッチは永木、植田以外の選手をどう思ったのだろう。贔屓目を差し引いても、吉田より昌子の方が格段に上を行っているはず。植田はちょっとそこまでは言えなかったが。

西は以前からトラップがうまいと思っていて、そこが気に入っているところでもあるのだが、レアル戦では吸い付くようにピタリと止めていた。覚醒したような気がする。

それにしても、勝てたという想いはいまだに消えず、もしも勝っていたらクラブワールドカップ史上初快挙も当然ながら、36戦負けなしのレアル・マドリードに土をつけた、という記憶だけでなく記録にもあらゆる意味で残った歴史的勝利だった。本当に残念。いつかといわず、来年すぐにでもリベンジして欲しい。

準優勝の大会賞金は、報知新聞によれば400万ドルらしく、およそ4.7億円とのこと。自分が調べた時には370万ドルだったような気がするしそう書いたが、まあ、増えているならそれでもいい。

2016年のJリーグの年間優勝が1億円(準優勝2000万円)+年間勝ち点1位~3位が8000万円、3000万円、2000万円、各ステージ優勝が5000万円。鹿島は1億円+2000万円+5000万円を既に獲得済だが、CWC準優勝はだいたいJリーグ優勝3年ぶんくらいの価値が金額的にはあったことになる。

感動としても、3連覇の時とCWC準優勝は同じくらいだったので、感覚的もだいたい合ってる・・のかな。

いずれにせよ、もう前を向かなくてはならない。鹿島の選手たちも、このタイミングで天皇杯が残っていることに喜びを感じているという。世界に名を知らしめたことが、まぐれではなかったことを優勝して証明したい。

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クラブワールドカップ決勝、レアル・マドリード戦 [クラブワールドカップ]

勝つチャンスがある試合だった。

90分ラストワンプレー、遠藤が抜け出したところを決めていればそのまま世界一だったと夢見ることが出来た。強行日程のなか鹿島の選手はよく走って戦ったと思うが、延長になってわずかに動きが鈍ったところを決められてしまった。

4失点目がトドメとなり、あそこで完全に足が止まってしまったが、もう1点取りに行く姿勢は観たかったのが少しだけ残念。

勝負の流れを向こうに持って行かれたのはPKの判定と、セルヒオ・ラモスに出そうとした2枚目のイエローカードを、主審が何故か引っ込めてしまった場面。

PKはそうだと言われれば仕方ないが、カードの場面は納得いかない。レアルに気を遣ったようにしか思えなかった。

それでも90分、向こうが早々の得点で油断していたのだとしても、一時は2-1とリードし、互角に戦えている部分はあったし、本気は引き出すことは出来た。負けた直後に「準優勝おめでとうございます」、とインタビュアーが言う無神経さには腹が立つが、胸を張っていい戦いぶりだった。

あと、本当に腹が立つのは、さんま。好きな芸能人なのだが、今日ばかりは許せない。鹿島だけではなく日本のサッカーを小馬鹿にした発言を繰り返し、開催国枠がどうとか、今後は日本のチームは決勝に行かないで欲しいとか、鹿島が2-1で勝っていたら高速でどうたらとか。絶対に勝って見返してやれって思っていた。

こちらこそ、二度とサッカーのゲストには呼ばないで欲しい。結果で黙らせてやれなくて本当に悔しい。

試合に話を戻すと、スタメンは悔いのないように最初からフルメンバー。これは正解だったが、心配していた通り、交代メンバーが入るたびに質が落ちて行き、石井の采配は不発に終わった。

石井にとっての一番の誤算はファブリシオ。1本強烈なミドルを打ってあれが入っていればまさしく神采配だったが、その他ではポジショニングも中途半端、ボールを持ってもロスト、とにかく強度が足りない。

交代で入った時から大丈夫かなと思っていたが、やはり無理だった。チームメイトが信用していないのが画面越しに伝わって来た。むしろ赤崎で良かったのでは。伊東もこれしかカードがなかったとはいえ、まったく通用しなかった。

鈴木は2-3で負けている場面、柴崎のFKをヘディングシュートもバー直撃。あれは決めたかった。試合後、クリスティアーノ・ロナウドのところに行っていたようだが、あまり相手にされていなかったようなのが可哀想だった。

称えたいのは予想していたよりも早い段階で失点しても、鹿島の心が折れることがなかった点。

前半終了間際、左サイドの土居からのパスを柴崎がトラップ。相手DFがクリアミスしたのを見逃さず、左足でボレー。正確無比なシュートがゴール右に突き刺さって同点。後半に入って、中央で横にドリブルしてから左足でミドル。ハットトリックしそうな勢いだった。

しかし、実際にハットトリックを決めたのはクリスティアーノ・ロナウド。PKはやむなしとしても、2失点目(レアル3点目)は、植田がラインを上げられなかったギャップを突かれた。1失点目もクリアが短かったボールをモドリッチに打たれて、こぼれをベンゼマに決められている。3点目(4失点目)は鹿島の足が止まっていた。

昌子は世界でも通用するプレーを連発。結果的に4失点と崩壊したとも言えるが、対人能力の高さを示して見せた。

西、山本のプレーも冴え渡り、金崎も持ち前の強さを見せた。永木、土居も持ち味を発揮し、遠藤は冒頭でも書いたようにあそこを決めて欲しかったが、充分やれていた。

2位という結果は凄いことだと思うが、今はまだおめでとうを言う気持ちではない。鹿島の選手も皆、勝てたと思っていることだろう。

ただ、これだけは言いたい。本当に良く頑張った。こう言えばなんだか上から目線のようだが、そうではなく、純粋に心の底からそう思っている。悔しい気持ちはあるに違いないが、立派に戦ったことは誇りにしていいと思う。

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(以下、個人的まとめ)
【2016クラブワールドカップ決勝 12/18(日)】(横浜国際競技場 19:30KickOff鹿島/68,742人/晴)
【スコア】鹿島 2-4 レアル・マドリード (前1-1 後1-1 延前0-2 延後0-0) (S 11-28)
【主審】シカゼ(ザンビア)(主審)、マルケ・ラング(ケニア)、ドス・サントス(アンゴラ)
【得点】
(レ)前09分 ベンゼマ 2右
(鹿)前44分 土居→柴崎 1左
(鹿)後07分 柴崎 2左
(レ)後15分 PKクリスティーノ・ロナウド 2右
(レ)延前08分 ベンゼマ→クリスティーノ・ロナウド 3左
(レ)延前14分 クロース→クリスティーノ・ロナウド 4左
【警告】
(鹿)山本1(後13分)、ファブリシオ1(延前3分)
(レ)セルヒオ・ラモス1(後10分)、カゼミロ1(延前10分)、カルバハル1(延前12分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 植田 昌子 山本
MF 柴崎c c小笠原→67ファブリシオ 永木c→114赤崎 遠藤→102伊藤
FW 金崎 土居→88鈴木
【サブ】櫛引 川俣 ブエノ ファンソッコ 伊東 三竿 杉本 平戸 中村 ファブリシオ 赤崎 鈴木
【監督】石井正忠
【MyMVP】-

アトレティコ・ナシオナル戦、追記 [クラブワールドカップ]

最終的なポゼッション率がどのくらいになったのかわからないが、ゲーム途中でおよそ鹿島33パーセント、アトレティコ67パーセントと圧倒的にボールを持たれていた。

序盤から決定機を数え切れないくらい作られたが、鹿島の守備の流れを生み出したのはグラウンダーのミドルを曽ヶ端がビッグセーブで止めたことから。

かねてから曽ヶ端には、「勝負が決まってからのビッグセーブはあまり意味がない」と厳しいことを書いてきたが、望んでいたのはこういう味方が波に乗れるプレー。その後もミスなくゲームを締め、何があったのか往年のセービング力を見せている。あと1試合続いて欲しい。

MyMVPに推した昌子は言うことなし。今季最高潮の仕上がり具合になっている。

パートナーの植田も連携でも問題なく、高さ、速さも通用していて、やはりファンソッコよりもフィジカル面を含めてアドバンテージを感じるのだが。遠藤のFKからのヘッドは決まってもおかしくなかった。考えてみれば助っ人要らずのオール日本人で試合をやっている。

連戦なのは遠藤、土居、柴崎、昌子、西、山本。

さすがに西、山本のオーバーラップの回数は少なく重心が後ろにあったが、簡単にクロスを上げさせない守備に重きを置いた戦い方だった。

遠藤と土居も、セカンドステージ終盤からCSにかけてキレも運動量も落ちていたが、連戦になって逆に調子を上げて来た。特に土居は得点を決めて気持ちも乗ったのか、ここ最近で一番動けていたかと思える。前線からのプレスも利いていた。

赤崎もやっと前から追い回してくれるようになり、あれくらいはやって貰わないと。

ただ、中村はどうだったのだろう。気になるのは相手のサイドバックが追い越して来た時、ついていかずに中の選手を見ていること。これが指示なのかはわからないが、だいたい山本のところで1対2の数的不利を作られて危険になっていた。

攻撃に移っても足元でタッチ数を増やしいるうちにロストすることも多く、合格点とは言い難いのだが、石井が引っ張ったことを思えば指示だったのかもしれない。

金崎、鈴木は怪我の影響もあってサブスタートなのだろうが、それがかえっていい方に働いている。

言うならばヒーローものの定番。「アイツが来てくれるまでは持ちこたえろ」と、悪役(注:相手チームのことではありません)にボコボコにされながらも耐え、やられると思った瞬間にドーンと登場するアレだ。

金崎が投入されると場内が沸く。守備に気持ちが傾いた時間帯でなかなかボールをキープ出来なかったが、それでもアシストを記録。

鈴木も短い時間で仕事を果たした。ゴールパフォーマンスについては賛否両論あるかもしれないが、鹿島でああいうことをやれるのは鈴木くらいだし、本人も憧れがあるようなのでオマージョということで暖かく見守ろう。あまり調子に乗るようだと誰かが止めないといけないだろうが。

あと、触れておきたいのは柴崎。本職のボランチに戻ってからは本来のセンス溢れるアイデアのあるプレーを随所に見せ、前半、2人に囲まれたところから抜け出してシュートしていたし、カウンターからキックフェイントを入れてスルーパス(通らず)を繰り出すなど。

後半にはアシストも決めたし、鈴木のゴールシーンでも猛然とスペースに上がってDFの意識を釣って足止めしていた。プレースキックも精度が上がっている。永木をサブに回して柴崎を使っている選択にも頷ける。

監督の采配もキレを見せ始め、日程の詰まっているなかでも戦えている。あとひとつ。総力で戦いたい。

そう言えば相手監督がVARを振り返って、「テクノロジーの被害者」と言っていたが、完全なファウルだったから被害者とまでは言えない・・。

決勝の相手はレアルマドリードになった。それはいいが、わざわざCロナウドに得点を与えて勢いづかせるとは、余計なことをしてくれたものだな。

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クラブワールドカップ準決勝、アトレティコ・ナシオナル戦 [クラブワールドカップ]

鹿島が日本クラブとアジアの歴史を塗り替え、クラブワールドカップ史上、初の決勝進出を果たした。

ボールポゼッションでは圧倒的に上回られ、無数の決定機を作られ、それでも粘り強く戦い終わってみれば3-0の完全勝利。選手たちの集中力、ベンチワーク、スカウティング、応援、あらゆるもの全ての力が結集した大勝利と言える。

そして、忘れてはならない科学の力。

西が倒された瞬間、PKを疑ったもののプレーは続行、普段なら流されたまま試合は続くが、FIFA主催大会で今大会から導入されているビデオアシスタントレフリー(VAR)によるリプレー検証となった。結果、問題のプレーはファウルと認められ、PKを獲得。そういう意味でも歴史的だった。

これを蹴るのは土居。初のVAR検証後ということ、鹿島にとっても決勝へ進むための大きな分岐点ということ、本人にとっても夢の舞台であること、何重にもあったプレッシャーをはねのけ、冷静にゴール左に決めて先制。あそこで決めなければ、勝ち目はなかったとタラレバながらそう思う。

その先制点を生んだのも、鹿島のディフェンス陣が粘り強く守ったおかげでもある。

フィジカルが強く、簡単にボールを収めてはパスを散らして鹿島ゴールに迫るアトレティコの猛攻を昌子が驚異的な読みと対人能力でピンチを摘み取り、抜けたところを曽ヶ端のビッグセーブ。本当に危ない場面でのポスト、バー。

昌子だけではなく植田も、両サイドバックの西、山本も気持ちを切らさず耐え抜いたし、柴崎、小笠原、交代で入った永木と、守備陣は本当に良く守った。MyMVPは昌子。移籍の話が来ても、植田とともに鹿島で長くプレーして貰いたい。

1-0で折り返したハーフタイム、テレビ中継で中田氏が攻めるべきと言っていたがこれには同意見。石井もその選択をしたようで戦い方を変えなかったが、ペースを上げて来たアトレティコの圧力が重くのしかかる。

押し返すために満を持して金崎、疲れの見えた小笠原を迷いなく下げて永木を投入。中村のところがポジショニングやボールの奪われ方でかなり不安があったが、石井は我慢。あるいは狙い通りだったのか、結果的に相手にゴールを割らせなかった。プレーが切れた合間にも昌子に直接指示を出したりと、本当にひと皮むけたのか。

1-0で耐えているうちにアトレティコに焦りが見え始め、鹿島に決定機が生まれる。カウンターを仕掛けて左サイドでボールを持った柴崎が、中に絶妙なクロス。GKとの間にためらいなく飛び込んだ遠藤が、相手と交錯しながらもヒキの強さで足元にボールを引き寄せ、最後はヒールキックで蹴り込む技ありゴール。

ここまで中2日で試合が続くなか、遠藤のスタメンは無理かと思っていたが最後までピッチに立ち続け、前で起点を作り続けた。連戦の西、山本、昌子、柴崎らの奮闘にも頭が下がる。

2-0でほぼ勝利を確信した空気のなか、遠藤が浮き球で前方の金崎にパス。南米の選手にも当たり負けない強さでボールを前に運んだ金崎が、ライン間際からグラウンダーでクロス。途中交代で出た鈴木が詰め、おそらくファーストタッチでゴールに叩き込んでトドメの3点目。

今まで金崎のアシスト役(PK含め)に徹して来た鈴木が、ようやく金崎からお返しを貰った。憧れのCロナウドのゴールパフォーマンスを見せ、ここにも念願が叶ったものが一人。

3点を奪っても集中力を切らさず、ゲームをクリーンシートで締めての勝利。次に向けていい勝ち方になった。

ここまで来たら次も・・と欲張っても誰が責めよう。全力で立ち向かっていきたい。

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(以下、個人的まとめ)
【2016クラブワールドカップ準決勝 12/14(水)】(吹田スタジアム 19:30KickOff鹿島/15,050人/晴)
【スコア】鹿島 3-0 アトレティコ・ナシオナル (前1-0 後2-0) (S 9-19)
【主審】カッシャイ(ハンガリー)(主審)、リング、トス
【得点】
(鹿)前33分 PK土居 1右
(鹿)後38分 柴崎↑遠藤 2右
(鹿)後40分 金崎→鈴木 1左
【警告】
(鹿)なし
(ア)アレクシス・チャラレス1(後11分)、マテウス・ウリベ1(後26分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 植田 昌子 山本
MF 柴崎 c小笠原→58永木 遠藤 中村→84鈴木
FW 赤崎→54金崎 土居
【サブ】櫛引 川俣 ブエノ ファンソッコ 伊東 三竿 杉本 平戸 永木 ファブリシオ 金崎 鈴木
【監督】石井正忠
【MyMVP】昌子

クラブワールドカップ第2ラウンド、マメロディ・サウダウンズ戦 [クラブワールドカップ]

前半耐え抜き、後半、主力を出して一気に流れを引き寄せて得点、ダメ押しで2-0勝利。これまで散々批判してきた石井采配が、ついに本領を発揮したのか。

そして、もう一人、曽ヶ端。若い世代に座を譲って欲しいと思うことも何度もあったが、今日ばかりは間違いなくMVP。

前半だけで11本ものシュートを好きに打たれ、決して良くなかった守備陣だったが最後のところを割らせず、危ない場面を少なくとも3つはファインセーブ。後半、お約束のぽろりも捻じ込んで来るあたり、さすがベテラン。声も良く通っていた。

序盤から攻勢を強めるマメロディは個の技術も高く、組織力もあって簡単に裏へと抜け出してくる。ユニは赤くないが、体感速度は某大佐操るツノの生えたモビ○スーツのごとし。

植田は立ち上がり連携の部分で噛み合わなかったが、後半はそれも修正され、持ち前のフィジカルで対応していた。次もやれるだろう。

24歳の誕生日だった昌子も徐々に対応し、最後はいつもらしさを取り戻していた。接触プレーで前歯が折れたそうだが、出血しなくて良かった。クラブは賞金で治療費全額負担、なんなら特製の歯も入れていい。

勝因は前半を0-0で折り返せたこと。恐らく鹿島のプラン通りだっただろうが、先制点を奪った後はマメロディ側が長距離移動の影響もあってか、動きが落ちていた。2点目がトドメになり、鹿島にとってはそれがエース金崎の得点だったので尚のこと良い。

先制点は遠藤。後半立ち上がりから少し攻撃に出た鹿島のパスがつながり、大きい展開から右サイド奥に赤崎。ファーに高く上げたクロスを土居が丁寧にヘッドで落とし、真ん中でフリーの遠藤がダイレクトで打ってゴール。

シュートはGKの真正面に行き、一瞬ダメだと思ったが、相手GKが背負い投げでボールを投げ込むアシストもあり無事ゴールとなった。

先制点の前にもいくつか惜しいシュートがあり、それを見極めて金崎を投入、ゴールの場面もDFを釣る動きをしており、まさにチームのスイッチ役となった。

トドメはこちらも途中出場の鈴木がアシスト。右サイドでエンドライン近くまでボールを運び、土居が釣ってフリーになった金崎を見極めて相手の股を抜いてのパス。金崎も落ち着いてトラップで止めし、左足でゴール右隅に流し込んだ。

鈴木はこの後、立て続けに股抜きを連発して全部失敗し、その意気は良しと言えなくもないが、余裕のない展開だったらリズムを失いかねないので時と場合による。ただ、大物であることは確かで、うまく手綱を引いてくれる指導者がいれば大化けの可能性を秘める。

一方、スタメンだった中村。運動量も少なく、立ち位置も中途半端、危ない場面での戻りも遅い。ならば攻撃をと思ってもすぐに取られるしパスミスも多い。チームのフィジカルコンディション的に使わざるを得ないのだが、攻撃でひとつも役に立てていない以上、三竿を入れた方がいい気がする。

赤崎も得点には絡んだが、前線で土居が一生懸命に走ってプレスをかけたりボールを引き出したりしているのに、赤崎は全然追わない。ルーズボールになっても見送るだけで、センターに張る指示が出ていたのかもしれないがそういうタイプでもない。

金崎が猛然と追いかけるのに触発されて少しは動くようになったが、こういう地味な面が個人的には評価が低いところ。

遠藤は動けないと思っていたが気力でカバー。柴崎、永木のボランチも悪いなりに動けており、後半は相手の分析も完了したのか、対応にスキがなかった。小笠原を温存出来たことも大きい。

これまで批判ばかりだった石井采配、曽ヶ端の活躍でラウンド2を勝ち上がり、両名には深く陳謝するとともに、準決勝進出ありがとう。

あとひとつ勝てば3位以上になるが、出来るならば次を勝って日本過去最高位の2位以上を目指して貰いたい。中2日の厳しい日程になるが、もうちょっとだけ夢を見させてくれると期待している。

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(以下、個人的まとめ)
【2016クラブワールドカップ第2ラウンド 12/11(日)】(吹田スタジアム 19:30KickOffマメロディ/21,702人/晴)
【スコア】鹿島 2-0 マメロディ・サウダウンズ (前0-0 後2-0) (S 7-13)
【主審】ガルシア(メキシコ)(主審)、カマルゴ、モリン
【得点】
(鹿)後16分 土居→遠藤 1左
(鹿)後43分 鈴木→金崎 2左
【警告】
(鹿)なし
(マ)なし
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 植田 昌子 山本
MF c永木 柴崎 遠藤→89杉本 中村→61金崎
FW 赤崎→84鈴木 土居
【サブ】櫛引 川俣 ブエノ ファンソッコ 伊東 小笠原 三竿 杉本 平戸 ファブリシオ 金崎 鈴木
【監督】石井正忠
【MyMVP】曽ヶ端

オークランド・シティFC戦追記とマメロディ戦、展望 [クラブワールドカップ]

前半、横パスの練習をしているのかと思ったくらい、まるで攻めっ気がなく、正直、負ける予感しかなかった。

案の定、後半始まってすぐに失点した時には「やらかしてもうた」と、浦和や川崎に申し訳ない気持ちで一杯だったが、そこから逆転出来たのは展開が向いたという要素が強いと思われる。

勿論、失点したことで攻めるしかない状況になったことや、闘志みなぎる金崎の投入でスイッチが入った部分もあるが、「鮮やかな逆転劇」と言うよりも、金崎の言うように「情けない試合」に分類されるだろう。

次の相手はフィジカルでも劣勢に立たされるであろう南アフリカのマメロディ。

試合記事の最後にも少し書いたが、石井がどんな相手かわからない、と言っていたのが気になる。

鹿島のスカウト陣にどれほどの力があるのか知らないが、オークランド戦で前半様子見の気配が濃厚だったことからしても、充分に分析出来ているとは思えなかった。少なくともプロ野球のスコアラーよりも情報収集力は欠けているのでは、と感じる。

もしかしたらチャンピオンシップに全力で行ったことで、クラブワールドカップはまったく頭になかったのかもしれないが、オークランドはCWCの常連で、どちらかと言えば情報が多く手に入る方のクラブだろう。それでも手探りで恐々戦っていた空気が丸わかりで、初戦の緊張感があったにせよ、うまくない戦い方だった。

今度も前半からあんな空気感で入ったら、無傷では済まないだろう。ひとつ勝って緊張もほぐれたことだし、挑戦者の気持ちで強く戦って欲しい。

ただ、問題なのは鹿島のフィジカルコンディション。

初戦、手堅く勝ちたい石井はスタメンをいじらなかった。金崎こそサブに回したが、先に失点して想定よりも早い時間から投入せざるを得なかった。

勝ったのでスタメンを落として負ける采配よりも、よほど正解だったのだが難易度が上がった。各ラインから一人ずつスタメンを変更しなければ動けないように思う。

とはいえDFはファンソッコのところを植田に変えられるが、2列目が足りない。遠藤が疲れている様子で、柴崎もどうにも2列目が居心地悪いようで、試合途中ならうまく行くのにスタメンからだと何故かはまらない。

中村がやってくれれば解決するのだが、攻守に中途半端な位置取りになり余計に負担がかかっている。鈴木もフルで出れるほどには回復していないだろうし、ファブリシオも守備に不安がある。

他の解決策と言えば三竿をボランチに入れるか、西を2列目に上げて右サイドバックに伊東を起用するかくらいしか思いつかないが、何かしら手を打たないとずるずるやられる気がする。戦い方も明確に、たとえば前半は守るとかそれなりに決めておかないと、集中力が続かないだろう。

レギュレーションで23人全員がベンチ入り出来て、延長からは交代枠が一人増えるからと言っても、キリンチャレンジカップみたいに6人交代出来るわけではなく、ちょっと余裕がある、くらいのもの。動けなくなった選手に何枚も交代枠は使えない。

監督はフィジカルコンディションにも気を配りながら、相手を観察し、最善の手を打って欲しい。

せっかくの大舞台。出場した選手は、悔いのないように全力を出し切って貰いたい。

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クラブワールドカップ第1ラウンド、オークランド・シティFC戦 [クラブワールドカップ]

足首を痛めている金崎以外はメンバーを入れ替えることもなく、このへんは融通が利かないというかブレないというか。

前半、相手の出方を伺っていたのか戦略だったのか、回すだけで攻めもせず、テンポも単調でこれといったチャンスもなく得点気配もなし。

逆にオークランドの方は鹿島のミスからしっかりシュートまでつなげて、少ないチャンスから得点に至りそうな気配濃厚。ポゼッションは鹿島にあったが、試合をコントロールしていたのはオークランドだった。

後半、高い位置で与えたFKをキムデウクに合わせられ、イラッと来るパフォーマンスも見せられ、完全に相手の流れ。頭にハートマーク、MKタ○シーか?

セカンドステージ、こういう展開から逆転することはほぼなく、あまりにも不甲斐ない試合ぶりに諦めかけていたが、赤崎、金崎と続けて投入してリズムが変わった。

2列目でパスミスを繰り返していた柴崎が、本職のボランチに戻ってから精度の高いロングフィードを繰り出し、サイドを揺さぶる。受けに回った相手に人数をかけて攻めるようになり、ショートパスのスピードも上がった。

右サイドでボールを回してから永木縦パス→遠藤タメ縦パス→縦に走り込んだ永木マイナスの折り返し→赤崎フィニッシュという突然生まれた鋭い攻撃で一撃同点。

MyMVPは赤崎。ここを決められなかったら、逆転劇はなかった。正直、赤崎に得点が生まれるのか?という疑問をずっと抱いていたのだが、申し訳なかった。直後の反転からドリブル、シュートも決めておきたかったが、ストライカーとして結果を出せたので申し分ない。

永木も縦に速い、持ち味が出せた。鹿島に移籍加入して、ようやくフィットした感がある。代表で何かをつかんだのだろうか。

逆転弾はここに来て本調子に戻った金崎。左サイド深くから山本が絶妙のクロスを逆サイド。土居がヘッドで叩きつけて折り返たところを、真ん中でフィジカルの強さを見せてヘディングゴール。試合後のインタビューで、情けない戦いをしていてはダメだ、という強い言葉を発していたように、気持ちが表れたプレーだった。

得点した時間帯も良く、そのまま2-1でゲームを締め、なんとか初戦突破。前半の内容はともかく、1勝は最低限の義務だと思っていたので、そこは突破出来て良かった。

石井采配もスタメンはそれで良かったのかという疑問はあるにせよ、交代もハマり、チームを勝利に導けた。不用意なファウルの多いファンソッコや、ゲームに入れなかった中村など微妙な気もするが、キレのない土居や赤崎も微妙に思っていたが結果を出したし、観る目があったということだろう。

次は中2日で南アフリカのマメロディ・サウダウンズ。どんなクラブかわからないと試合後のインタビューで不安なことを言っていたが、スタメンを含めて勝てる戦いを選んで欲しい。

ひとつでも上へ。前半のような戦い方では通用しない。気持ちを強く持って戦おう。

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(以下、個人的まとめ)
【2016クラブワールドカップ第1ラウンド 12/8(木)】(横浜国際総合競技場 19:30KickOffオークランド/人/晴)
【スコア】鹿島 2-1 オークランド・シティFC (前0-0 後2-1) (S 0-0)
【主審】シカゼ(ザンビア)(主審)、ドス・サントス(アンゴラ)、マルワ・ラング(ケニア)
【得点】
(オ)後05分 FKタデ↑キム・デウク 1H
(鹿)後22分 永木→赤崎 1右
(鹿)後42分 土居↑金崎 1H
【警告】
(鹿)西1(前45分)
(オ)なし
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 ファンソッコ 昌子 山本
MF 永木 c小笠原→63金崎 遠藤→84中村 柴崎
FW ファブリシオ→54赤崎 土居
【サブ】櫛引 川俣 ブエノ 植田 伊東 中村 三竿 杉本 平戸 赤崎 金崎 鈴木
【監督】石井正忠
【MyMVP】赤崎
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