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川崎戦、補足 [雑感]

振り返っても気分が下がるだけなのだが補足で足しておくと、やはりセルジーニョのシュートが決まらなかったのが痛恨だったのは間違いない。これまで勝利に数多く貢献してくれているセルジーニョは責めづらいが、敗因の大きなひとつとなっただろう。

0-2後のヘディングを外したのを合わせれば2つで、どっちも決めていればチームの勝利だけではなく、自身の得点王にもかなり近づいていた。

セルジーニョでさえビビって置きに行ってしまうのだから、全体的に目に見えないプレッシャーがあったのかもしれない。浦和戦では途中出場でワンチャンスをニアハイにブチ抜いたのと同じプレーヤーとは思えない弱々しいシュートだったかと。

伊藤、永木、土居の枠外シュートも足を引っ張っり、結局、枠内に飛んだのはセルジーニョのやつと遠藤の直接FKだけだっただろうか。もうちょっとなんとかならないものか。

失点シーンは山村に完璧に抜け出されていたが、ゾーンで守っていたために責任が曖昧になっていた。高さで分があったはずなのに、あそこまでフリーに外されるとか、事前の対策がなされていなかったことの証明でもある。

攻める方のセットプレーでも工夫も見られないし、チャンスにもならなかった。地上戦でも空中戦でも上回ることが出来なかった。

山村にはセレッソ時代にもMF起用で得点されて負けた試合もあったし、ルヴァンカップでも抑えられ、今回も決勝点を挙げられた。鹿島から出た選手で、これほど強烈な「恩返し」を何度もされているのは外国人を含めても山村以外に思いつかないのだが・・。

2失点目もリプレイで見直すとやはり内田の戻りが遅い。小林にボールが出た時点では、長谷川とほぼ同体あるいは内田の方が少し自陣に近かったが、ギアを上げた長谷川についていけず結果的に詰められて失点した。

体力的に走れないのなら後ろの守りを内田ではなく、足の速い選手を置いておくべきだった。レオシルバも対人には強いが足が速いわけではなく、ああいう形でカウンターを喰らうとどっちにもついていけずに失点に直結する。

内田は悪いとまでは言えないデキではあったが、キャプテンとして試合に出ているのならチームを勝たせて欲しい。0-1になった後にチームを鼓舞していかないといけない立場なのに、むしろ2失点目の要因にもなっている。

攻撃ではいつになく押し込めていたが、枠を脅かせていない以上、相手はそんなに圧力を感じていなかったかもしれない。レオシルバにお任せという感じが多かったし、白崎や伊藤、土居はあまり絡めていなかった。

これだとレオシルバのデキで全てが決まることになる。土居のミスも多かったし、白崎もキレが戻っていない。白崎の交代はもう少し早くても良かった。

交代出場の相馬はロストが多くてリズムを失った。怪我の影響なのか、今のままでは「レアンドロの方がマシだな」という評価になっても仕方ない。上田も結局シュートを打てずじまいだっただろうか。

結局はサブメンバーの差と、事前の分析や采配を含めたスタッフの差が勝敗を分けたかと。

それでも決めるべきところを決めていれば勝ててはいたが、それを含めて挽回するのがベンチの役目と考えれば、ずっと川崎に勝てていないのはやはり責任があるだろう。

収穫は町田。守備も良くなっているし、仕掛けて前にボールも運べた。ファウルも取れた。家長を逆サイドに追いやれたし、左サイドバックとして起用する目処が立っている。U22代表は前回のアメリカ戦の退場の累積消化で出場出来ないらしく召集見送りになったが、チーム内で連携を磨いて欲しい。

他の試合ではFC東京とマリノスが順当に勝利。

FC東京対磐田はまたもFC東京のPKでの1-0勝利。なんだかこういう試合多いな・・。確かにあれはPKだったが、磐田の最後の猛攻でのゴール前での混戦で、磐田の選手がFC東京の選手に掴み倒されていたが、あれもPKじゃないだろうか。

ライン上で林が抑えたボールも割っていなかったのかどうか・・。

マリノスはクソンユンの自爆で速攻先制点を上げて楽勝。PKも全然止められないし、ルヴァンカップ決勝も車屋がバーに当てて外した以外、読みも当たらないし、札幌はこのキーパーで大丈夫なのか? というか何故鹿島はここに取りこぼしたのか。

答えは簡単、枠にシュートが飛ばないからである。札幌に引き分け、松本に引き分け、今や「勝ち点3供給マシーン」の湘南にも負けていて、このへんが今の勝ち点に響いている。

悪い雰囲気を引きずったまま中断期間に入ってしまったが、リーグの残り3連勝+天皇杯の2連勝で2019年シーズンは締めくくって貰いたい。

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2019第31節川崎(ホーム)戦 [リーグ]

とにかく決定機を外し過ぎ。

前半、相手のミスからの伊藤の振り向きシュート。後半、右サイドの崩しから伊藤スルーでの永木ド吹かし。そして極め付けのセルジーニョ。キーパーを抜いた土居のパスを、相手DFに当ててしまってのブロックされて得点ならず。

いつもは豪快に決めてくれるセルジーニョも、あまりにもチャンスだったためか置きにいってしまった。0-2後もヘディングを枠に飛ばすだけの場面で枠外。スーパーセルジーニョが決めてくれないと鹿島には得点源がない。

土居も打っても打っても枠外。ミスも多いし、球際も弱かった。

あとは前半セットプレー崩れからレオシルバからの町田狙いのクロスが、相手に当たってポスト直撃など。どこかで先に点を取れていれば勝てた試合。

一方、川崎は鹿島が押し込んでいた時間に、家長の嫌らしいファウル貰いのプレーにレオシルバがかかり、FKを与えてしまった。かなり嫌な雰囲気だったが、鹿島の選手たちはこの空気を察していたのかどうか。

案の定、家長のFKを山村に一発で決められた。後ろから誰のマークも受けずに、絶好のポジションに潜り込んでドフリーで豪快にヘディング。さすがにあれは外してはくれない。

最初からそこが空くとわかっていたと試合後にコメントしていたが、チームとしての分析力の差でもある。というかゾーンで守っていたのか、誰も山村についていなかった。どういう対策を練っていたのか。

この1点で鹿島は気落ちした。自分たちの左CKからロングカウンターを浴びて、小林のシュートはポストに救われるも長谷川に押し込まれてトドメの2失点目。この場面も誰も長谷川についていけていなかったし、全体的に集中力も欠けていた。

試合に負けたのは決定力のなさが最大の要因だが、選手交代で流れを変えられなかったのも響いた。長谷川を入れて得点を挙げ、交代選手が入るたびに強度が上がっていった川崎に対し、大岩は上田の投入も遅かったし、相馬も効いていなかった。

遠藤を入れるタイミングも遅いし、パワープレーで行くのか人数をかけて攻めるのかはっきりした指示もなく、後半押せ押せから一転、失点してからはシュートもないまま反撃の機会を作れなかった。

思えばルヴァンカップ第1レグも幸先良く先制したものの上田が立て続けに決定機を外し、そこから曽ヶ端の軽いプレーもあって3失点の逆転負け。決めるべきところで決めないとこうなるという見本の試合だった。

「残り全部決勝戦のつもりでやる」とはいったい何だったのか・・。1点2点取られようが挽回してやるという気概はまったく感じられなかった。

川崎にまたしても負けてただただ悔しいし、怒りも沸く。惜しいでは勝ち点3は得られない。優勝争いから大きく後退どころか川崎に逆転される可能性まで帯びてきた、とてつもなく痛い敗戦。

得失点差の余裕もなくなり、勝ち点を積み上げていくしかなくなったが残り3戦は全勝が最低限のノルマになってしまった。

最終節にFC東京対マリノスがあり、どっちか、あるいは両方に勝ち点が入るということを考えれば、あと2戦のうちに上回っておかないといけなくなり、なんだかかなり優勝が遠のいた気がしている。勿論、まだ諦める段階ではないのだが。

選手個々の評価については気持ちが立て直ってから別記事にしようと思うが、きっと悪いことの方が多いだろう。

最低でも引き分けないといけない試合だったと思う。

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(以下、個人的まとめ)
【2019第31節 11/9(土)】(カシマスタジアム14:03KickOff川崎/23,159人/晴)
【スコア】鹿島 0-2 川崎 (前0-0 後0-2) (S 12-7)
【主審】飯田淳平(主審)、三原純、浜本祐介
【得点】
(川)後17分 FK家長↑山村 2H
(川)後26分 長谷川 5右
【警告】
(鹿)ブエノ3(後18分)、チョンスンヒョン2(後38分)
(川)守田1(前42分)、谷口3(後24分)、家長1(後32分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF c内田→73相馬 ブエノ チョンスンヒョン 町田
MF 永木c レオシルバ 白崎→83遠藤 セルジーニョ
FW 伊藤→70上田 土居
【サブ】曽ヶ端 小池 中村 遠藤 名古 相馬 上田
【監督】大岩剛
【MyMVP】-
【DAZN】0クルクル、最大0秒、フリーズ0回(サインアウト0回)

ホーム川崎戦展望 [雑感]

勝てば川崎の三連覇に引導を渡し、広島も上回って3位以内確定となる一戦。(追記:得失点差でセレッソがギリ残る可能性もあった)。

しかし、引き分けなら川崎に首の皮一枚可能性を残すことになり、広島にも得失点差で可能性を残すことになる。優勝争いという面でもFC東京、マリノスが負けそうにないので一歩後退することになる。

勿論、負ければ川崎に勢いを与えて肉薄され、優勝争いどころか3位以内も危なくなる。川崎も後がないが、鹿島にも負けられない理由がある。

今季ルヴァンカップも含めて対川崎は2分1敗なので、諸々の貸しを一気に返しておきたい。

川崎は只今絶好調で付け入る隙が全然ないが、特徴的なのは前線から2~3人が常に連動してプレスをかけてくる点。奪う勢いで寄せて来てコースを限定させ、ボールを下げると全体的に上げてくる。結局、ロングボールを蹴らされて奪われる。

CBは高さに自信を持っているようで、ロングボールやクロスは入れられても気にしないという守り方をしている。

キーパーまでボールを下げたら負けくらいの気持ちで、後ろのラインは持ってから考えず、詰められる前にワンタッチ、ツータッチで素早く回す。周りはパスコースを作るために動く。相手を効果的に走らせることが出来れば、日程の有利が活きてくるはず。

前線だけではなく中盤も人についてきて潰しに来るので、足元でパス回しをしていると捕まる。ワンツーを増やすとか、囮に使って一人飛ばして裏に走る動きを増やすなど。

クロスを入れる時は工夫が必要。山村がいい動きをしているのでここを外すような狙いを持つこと。セットプレーは少し隙がありそうに見えたが、鹿島のセットプレーもいまいちなのでここで差が出せるかどうか。

ただ、コーナーキックを得るにもシュートを打って攻めないと機会がないので、ミドルも含めてシュート本数を増やして相手の枠内を脅かしたい。

審判は公平に裁いてくれるセットなら文句はないが、もやっとするような判定が増えないことを願う。ダミアンがコロコロと転んでファウルをアピールしてくるのがウザいので、ちゃんとスルーして欲しいし、ガツガツと削りに来る川崎の守備にもカード該当は即座に出して欲しい。

スタメンはクォンスンテ、永木、チョンスンヒョン、ブエノ、町田、三竿、レオシルバ、セルジーニョ、白崎、伊藤、土居。これしかない。三竿が練習を休んでいたという噂もあって心配しているが、間に合わせてくれるはず。

このスタメンにすれば流れを変える交代が出来ないのが難点だが、手を抜いて勝てる相手ではない。

立ち上がりがふわっとしている鹿島だが、連戦で疲れよりも勢いがある川崎の方がむしろ元気だろう。そこで負けないように。

どんな試合でも先制点は大事だが、今の川崎相手では相当重要。かといって引き過ぎてもいけないという難しいミッションだが、攻める気持ちを常に持ち、90分プラスアディショナルタイム気を抜くことなく、勝ち点3を獲ることだけに全力を尽くして戦って貰いたい。

どの試合も天王山には変わりないが特にここ一戦、ぶっちゃけて言うと、川崎だけはブッ倒して欲しいという想いが強い。期待に応えてくれ。

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U22に上田と町田が選出 [雑感]

オリンピックを目指すU22代表に、鹿島からは上田と町田が選出された。

上田はエース扱いなので順当として、町田も立場を確保しているようで何より。左サイドバックとして起用されているようなのでしっかり経験を積み、代表での地位を確保しながらチームにも還元して貰いたい。

来年は左サイドバックで無双してくれると助かる。また、町田個人としても前回代表戦で退場になった借りは返しておきたいところ。

本当はリーグ終盤に向けてチーム練習を入念にやって連携を高めて欲しい気持ちはあるが、二人にとっては代表に残るためにも大事な時期でもある。経験を積みつつ、怪我なく帰って来てくれるのが一番かな。

安部はクラブでも出場出来ていないようで、このままだと代表からは漏れてしまうかもしれない。おそらく今回のメンバープラスオーバーエイジが本戦メンバーだと思われる。チャンスはあまり残っていないかと。

もうひとつJリーグの話題。火曜に浦和対川崎があり、川崎が削れてくれないかなと浦和目線で観ていたのだが、前半に脇坂のミドル一発で決められ、反撃の余地もないまま後半に追加点を取られてジエンド。勝てる要素がどこにもなかった・・。

これ以上ないくらいの完勝で、そう言えば鹿島の試合がない日に川崎の試合があって、負けろ~と邪念を送りながら観ていたのは2年前。あの時もずっと川崎が負けずに憎たらしいほどに勝ちまくっていたが、まさにリプレイを観ているようだった。

テンションが下がるだけなのでもう観ない方がいいかもしれない。よそのチームの応援をしていると余計なストレスがかかってしまうしね。川崎はルヴァンカップで優勝してますます調子づいている様子。

PKを止めてヒーローになった新井もイケイケな感じでオーラを出しまくっているが、改めてYouTubeとかであの場面を見てもやっぱり一瞬早くラインから飛び出しるように見えるんだな。全然取り上げられていないから自分だけかもだが。

乗っている相手に先制を許してしまうとそのまま押し切られるし、かといって守りから入ってもやられるだけなので、「決勝のつもりで」というなら本気で戦って欲しい。勝たないと後がないのは川崎の方なのだし、鹿島は自らネガティブになる必要はない。

展望はまた別の記事で書くとして、ありきたりな言葉だが気持ちで負けないことが一番大事かな。

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レギュラーとサブの差が気になる [雑感]

三竿、レオシルバ、伊藤、セルジーニョの戦列復帰で辛うじて勝った浦和戦。多分、このうち一人でも欠けていたらスコアレスドローになっていたんじゃないかと思うくらい、サブメンバーとの力の差が気になる。

ボランチに関しては三竿とレオシルバに永木が劣っているとは思わないが、コンビを組むのが名古や小泉、白崎になることが多くて「永木では物足りない」と評価されることもある。

永木の良いところは奪ってからそのまま前にガツンと行く推進力だと思うが、チームのやり方なのか、永木が前に行こうと思っても周りが連動しないので奪うまでしか能力を発揮出来ていない。このへんは全体的な兼ね合いもあるので何が正解かはわからないので、それは置くとする。

問題は相方になる名古や小泉。名古はところどころドリブルで局面を動かしたりいいプレーはあるが、90分通して好パフォーマンスを維持出来ているかと言えば案外そうでもない。90分走り切ることもあまりないし、ミスも多い。

これから成長していける可能性があるので期待はしているが、現状では三竿、レオシルバ、永木には及ばず、適正としても2列目から仕掛ける方が向いているようにも見える。

小泉はボランチとしてはちょっと無理。妙にオドオドしているし、囲まれると後ろに下げるか下手に持って奪われるか。刈り取る力はあるが、そこでプレーが終わってしまって次につながっていない。

連携で解消していくようなものなら構わないが、そうは見えなかったのでサイドバックを埋めてくれている今の起用法が適任だろう。可能なら左サイドバックもこなして欲しい。

遠藤もベテランらしい落ち着きはあるが、決定力が全盛期に比べて大きく下がっていて、打っても入る気がしない。まあ、良かった頃でも「バーに当てる天才」とこのブログでは評していたくらい入ってはいなかったが、少なくともスピード・威力は申し分なかった。

今は裏抜けやつなぎ、プレースキックで良さは出せているが、セルジーニョと比較すると見劣りするのは否めない。

小池はもう諦めているので今年一杯でレンタル終了だろうと思っているが、安西が抜けた直後の混乱期を支えてくれたことは評価している。

しかし、上下動のタイミングや周りとの連携、クロスの精度、左足しか使えない(この前は右足でクロスを上げたが)弱点などが浮き彫りになっていて、高額買い取りになってまで来季残して欲しい内容ではない。移籍金ゼロでも微妙。

町田はミスも多いがチャレンジ精神もあり、高さというメリットがあるので期待はしている。川崎戦もスタメンになるのかわからないが、家長を抑えることが出来たら今年のレギュラーは確保したと判断していい。

クォンスンテと曽ヶ端には明らかに差があり、曽ヶ端は大ベテランの貫禄はあるが、有望新人を起用した場合に比べてどのくらいの失点の差があるかは不明。曽ヶ端は枠に飛んだシュートが大概決まっているので大差ないように思うが、打たれる前の指示出しに差があるのだろうか。

今年はこの体制で乗り切るしかないが、クォンスンテの契約も延長出来るかわからないし、曽ヶ端の年齢も加味して来季は考えて欲しいポイントでもある。

相馬は1試合活躍した後に怪我で抜け、そこから消えた。契約の関係で名古屋戦と、登録の関係で天皇杯に出場出来ないので残り3試合くらいしか出る機会がないが、勝利に貢献してくれるだろうか。

上田はまだ持ち味が活かせていない部分もあるが、ルヴァンカップ第1レグで決定機を外しまくったようにシュート精度が足りない。これから良くなるのかこのままなのか、上田が化けるかどうかはこの1点に尽きる。化けて欲しい。

後は関川が今季中に戦力にならなかったことが残念。落とせない試合がずっと続いていたので使うタイミングもなかったが、勇気を持って使っていれば犬飼の故障も防げたように思うし、今頃戦力になっていたかもしれない。

もっともその場合、今より勝ち点を落としていたかもしれないのでタラレバになるが。

レギュラーとサブの間に差があるのはこの数試合で目に見えて痛感したが、本来ならそうならないように鍛えていくのが監督の仕事でもある。それでもリーグ優勝出来れば「名監督」であり、優勝を逃せば「いいところまでいくけど勝負弱い監督」となる。

上位陣が負けてくれないのでこちらも残り4試合ひとつも落とせないが、あと4つ勝てるかどうか、2年前の悪夢から成長出来ているかどうかが問われる残り試合となった。大岩は自らの去就を賭けるくらいの覚悟で臨んで貰いたい。

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他力本願ならず上位陣は危なげなく勝利 [雑感]

30節、金曜にひと足早く勝利を収めて高みの見物になった鹿島。

2~6位が少しでも削れてくれればと思ってハシゴ観戦していたが、セレッソが松本と引き分けた以外はさくっと勝利。

大分とFC東京に至ってはわずか7分で大分が2点取られて何も出来ず。それ以上の失点を重ねて得失点差を詰められなかっただけマシとはいえ、FC東京の体力を削ることも出来ず、アウェー何連戦とか関係ないくらいの完敗。

縦パス1本にキーパーが飛び出して触れずに、永井に独走されてラララ無人くんとか楽させ過ぎだろう。開幕戦で勝ち点を削られた鹿島が浮かばれない。

マリノスも早々と2点先制し、その後、鳥栖も粘ったが詰め切れずに2-1でマリノスの勝利。鳥栖ももっと押し込んで攻めてくれても良かったのに。金崎がいないのが響いた感じだった。鹿島は鳥栖にも削られてるからなあ。

広島対川崎は引き分けに終わってくれるのが鹿島にとっては一番有難い結果で、家長、車屋、谷口ら主力の欠けた川崎相手にむしろ広島が勝っちゃっていいくらいに思って観ていたが、パトリックの抜けた広島は攻撃の核がなくてどうにもならなかった。

一瞬のミスを突いてレアンドロ・ペレイラが抜け出して得点し、1-1になったのでなんとかこのままで、と思ったのもたった2分。すぐさま点を取り返されて川崎の2-1勝利。広島はこんな勝負弱いのを、鹿島との試合でもしてくれればいいのになあと思いながら観ていた。

川崎はしぶとく優勝の可能性を残して来て、火曜に行われる浦和戦で負けたとしてもまだ一応数字の上で残るし、勝てば最後のあがきで勢いづいてくるかもしれない。

どちらにせよ鹿島が勝って引導を渡すのが諸々含めて気持ちいい展開だが、対策は練っているだろうか。前線から複数でプレスをかけてくるので、ツータッチ以内でパスをつないでいけばはがしていけると思うのだが、持ってから考えている今の鹿島のやり方では通用しない。

浦和が川崎の勝ち点と体力を削りに削ってくれて、日程のアドバンテージを活かしてでも鹿島が勝つという結果が望ましい。そのうえで川崎にはマリノスを倒して貰うというのが理想。

実質、優勝争いは上位3チームに絞られているが、鹿島が川崎、広島に取りこぼすと混戦になる可能性もあるので、自らの手で下を刈り払っていきたい。

FC東京は磐田や湘南に引き分け以下になるとは思えないので、浦和が必死に抵抗してくれるかマリノスと潰し合ってくれるかのどっちかしか勝ち点は減らさないだろう。

30節が終わる前は残り5試合を4勝1敗か3勝2分が優勝ラインと書いていたが、全勝でいかないと厳しくなってきた模様。

「残り全部を決勝戦だと思ってやる」という言葉が伝わるくらいの、内容と結果をこれから残り4試合、見せつけて貰いたい。

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2019第30節浦和(ホーム)戦 [リーグ]

セルジーニョの値千金のゴールで1-0勝利。勝ち点3がマストだった試合でしぶとく勝ち切れた。点差こそ1-0だが、ここ数試合のていたらくな試合とは違い、相手の圧を受けて押し返して攻めていけて内容にも希望があった。

相手が中2日ということを考えるともっと優位に立てたとも言えるが、勝つことが目標だったのでミッションはクリア。嫌な空気も振り払えたと思う。

ただ、活躍した選手がやはり怪我で抜けていた主力選手だけというのが、今の鹿島を象徴している。遠藤がもうちょっとやれていれば、前半で先制出来ていた試合でもあった。セルジーニョとのクオリティの差がはっきり出た。

ボランチには三竿とレオシルバが復帰し、ボールもキープ出来たし、球際も強く、縦パスも多く入った。レオシルバは前に顔を出せて攻撃に厚みが出たし、三竿の決定機につながるいつくかのパスも良かった。

永木がまたも右サイドバックに押しやられてしまったが、三竿、レオシルバのプレーを見れば納得。右サイドバックは本職ではないが、粘り強く守備をやれていて、攻撃にも絡めていた。

相手監督に突き飛ばされるという前代未聞の暴行に及ばれてしまったが、キャプテンとしてチームを勝ちに導けた。というかあの場面、レオシルバとブエノが激高して相手に掴みかかる勢いだったが、あれで二人にカードが出ていたら最悪な形になっていた。

相手監督退場と、味方選手の退場もしくはカード累積をイコールで結ばれてしまったら、重みがまったく違うし割に合わない。怒りはわかるが、カードなどが出なくて本当に良かった。

審判は全体的に見れば土居がマウリシオに削られたのがPKだったのでは?と思わなくもないが、そこまで偏ってはいなかった。ただ、メイン側の副審・山内はホントに?というような怪しい浦和寄りのジャッジを繰り返していて、もやっとはしている。

個別のプレーを振り返ると休み明けの伊藤はボールを触る回数も少なかったし、味方との連携もいまひとつで見せ場なし。守備は頑張れていたので次にはつながりそう。交代で出た上田はうまく時間を使えていたが、白崎からのクロスのヘディングは枠に飛ばしたい。

土居はキレ味が鈍く、シュート精度もなかったが得点になったシーンでのこぼれ球を、低く枠に鋭いシュートを打ち、セルジーニョの得点につなげられた。欲を言えばもうちょっと上下動して、ボールを受けたり引き出したりして欲しかった。

左サイドバックに起用された町田は一生懸命さが伝わる好内容。ミスも多かったがチャレンジ精神があって、前にボールを運ぶ意識が強かった。後ろに下げてばかりの小池とは違ってストレスもない。

クロスに精度が欲しいところだが、守備面、高さという面を踏まえてもこのまま小池からポジションを奪って欲しい。

ブエノとチョンスンヒョンのCBの連携は向上している気配。チョンスンヒョンのフィードが雑なのが気になるが、キックに関してはクォンスンテもバラバラなので最終ラインからの組み立てはこれで我慢するしかないかもしれない。

白崎はまだ疲れがあるような気がする。走行距離はチーム内でもトップクラスだが、内容に見合っていない。ここが完全復活してくれれば心強いが、これから先は日程も普通に戻るし、少しずつ上げて行ってくれれば。

MyMVPのセルジーニョは言うことなし。ワンチャンスをモノにした。混戦からのこぼれ球をニアハイに撃ち抜き、さすがチーム内得点王。予定されていたよりも早い怪我からの復帰だが、無理使いすることなくリーグ残り4試合を乗り切って欲しい。

チーム全体としては攻める意識もあり、集中力もあって締まった内容だった。予想に反して浦和が攻めに出てくれていたおかげもあるが、パス回しに終始する試合にならなくて良かった。危うくスコアレスドローになりかけてはいたが、上向きと言ってもいい。

今節もよほどのことがない限り首位キープで、少しは下のチームにプレッシャーはかけられただろうか。他力本願で高みの見物が出来るのは、精神的にもとてもありがたいことだと思う。

あと、カメラワークは選手に寄り過ぎ。メイン側はすぐにピッチレベルに切り替わるし、プレーが途切れるたびに選手への無駄なアップが繰り返すされ、試合に集中出来ない。

カシマスタジアムはカメラの設置台数が多く(という話だが)、より臨場感をという狙いもあるだろうが、俯瞰で見ないと試合の流れがわからないし、これは改善して欲しい。

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(以下、個人的まとめ)
【2019第30節 11/1(金)】(カシマスタジアム19:03KickOff/14,439人/晴)
【スコア】鹿島 1-0 浦和 (前0-0 後1-0) (S 10-10)
【主審】荒木友輔(主審)、山内宏志、権田智久
【得点】
(鹿)後27分 セルジーニョ 12右
【警告】
(鹿)キムヨンハ通訳(後45+2分)、クォンスンテ1(後45+4分)
(浦)杉本1(後17分)
【退場】
(浦)大槻監督(後39分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF c永木 ブエノ チョンスンヒョン 町田
MF 三竿 レオシルバ 白崎→90+4小泉 遠藤→65セルジーニョ
FW 伊藤→73上田 土居
【サブ】曽ヶ端 内田 小池 小泉 名古 セルジーニョ 上田
【監督】大岩剛
【MyMVP】セルジーニョ(3)
【DAZN】0クルクル、最大0秒、フリーズ0回(サインアウト0回)、カメラ寄り過ぎ