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盛り上がらなかった広島戦の大岩のコメントが理解出来ない [雑感]

思い返してみても広島戦は盛り上がったシーンがひとつもない。多分、心拍数を計る装置をセットしていても90分終始すーんとしていたことだろう。

とにかくテンポが遅くてイライラするし、勝ちにいかないといけない試合で70分過ぎてまだ後ろでのんびり回しているとか、どれだけ危機感が足りないのかという話。

オフィシャルに載っていた大岩への試合後インタビューで「2年前と同じような展開だが、それについてはどのように感じている?」との問いへの答えは以下の通り。

>自分たちが相手陣内でプレーするということは、2年前と同じようにできていると思う。それ以上に相手の方が失点は許さないという気持ちが上回っているように感じた。得点を取るための最善策を考えながらやっているが、それを上回る守備の堅さがあったと分析している。アイデアとスピード、スペースを作る、スペースを使うという動きを全体で連動させなくてはいけない。次のゲームに向けて、選手に落とし込むという自分の仕事をしっかりとやっていきたい。

この答えに納得して、「大岩はちゃんとチームのために頑張っているんだな。いい監督だ」と考える人がどのくらいいるのだろう。

「2年前と同じ展開」については、「優勝が目前にあるのに勝ちに行くという姿勢が見られず、なおかつ攻撃に形もなく、得点も全然入らず勝ち点3を奪えない状況」のことを差しての質問だと思うし、サポーターもそれこそを知りたいのだがその答えが、

「自分たちが相手陣内でプレーするということは、2年前と同じようにできている」では「ハァ?」となる。相手陣内でプレーする、ということが大岩の考えでは最優先で、得点は二の次、試合結果もさらにその次、くらいにしか受け取れない。

相手の方が失点を許さないという気持ちが上回っていた、ということに関しても「そりゃどこのチームも失点は許さないと思ってるだろ」となる。それを上回るように試合前から盛り上げていくのが監督の仕事だし、試合中に修正していくのも監督の仕事。

「得点を取るための最善策を考えながらやっている」というのも、いったいどのプレーのことを差しているのか。

戦えていない伊藤や白崎、言葉にプレーが見合っていない内田など、足を引っ張る選手をいかにして動かすか、あるいは外すかの選択も監督の仕事。

なのに「それを上回る守備の堅さがあったと分析している」では、そりゃ負けても反省はしないし、次に活かされることはないだろう。この言葉の通りなら、「守備が堅くて気持ちが強いチーム」からは点が取れないと認めているということだから。

「アイデアとスピード、スペースを作る、スペースを使うという動きを全体で連動させなくてはいけない」という部分についても、川崎戦の敗北から2週間の日程が空き、いくらでも連携の練習は出来たはずなのに、どう見ても連携はバラバラ、攻守にチグハグ、狙いも統一されていない感が満載だった。

「次のゲームに向けて、選手に落とし込むという自分の仕事をしっかりとやっていきたい」とこれも毎回言っているが、質問の「2年前から同じですよ?」という意図に対する答えがまるっきり響いてこず、ここが大岩の限界点だと感じている。

むしろ何故3位にいるのか不思議なくらいなのだが、勝っている試合は選手のアイデアや個の力で上回って勝った試合がほとんどで、選手が勝手に頑張ったら勝つ、では誰が監督をやっても同じ。

よほどポジティブに捉えるなら、「色々掻き回して選手の足を引っ張らず、自主性に任せることの出来るおおらかな監督」と言えるかもしれないが、困った時に選手頼みというのでは、相手の失策頼みの他力本願な結果しかついてこない。

はっきり言って首位に立っていた2年前と違って、状況はそれよりも悪い。しかし、チーム状態はあの頃から進歩していない。これをどう打破してくれるのか、何か策があるのかと思ったインタビューがこれでは期待も出来ない。

J2最終戦、京都は柏に13-1と歴史的大敗を喫したが、鹿島が柏と同じ立場だったとしてそこまで攻め立てていただろうか?

多分、2~3点取ったところでペースダウンして「リスク管理」最優先で無理をせず、ダラダラと時間を使って終わったのではないだろうか。

守ることは大事だし、勿論リスク管理も大事だが、攻めないと点は入らない。運動量もなく前線で動けないならもっと追いかけ回せる選手が必要だし、一人が動いたら連動して後ろも動いてボールを奪う。これがまず出来ていない。

攻撃でも単発でしか動いていないし、3人目の動きもない。これでよく「全体で連動させなくてはいけない」とか言えたものだなと思う。

・・まあ、案の定、広島戦を振り返ってみれば愚痴しか出て来なかったが、優勝の可能性は残っている。2連勝で終わることは絶対であり、そのうえで得失点差の争いになることも踏まえて、攻撃の手を緩めない気迫を全面に出して貰いたい。

この状況で闘えない選手は要らない。監督を含めてね。「気持ち」を今度こそ見せて欲しいものだ。

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さっかりん



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