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CWC決勝、レアル・マドリード戦、追記 [クラブワールドカップ]

激闘の余韻も冷めやらぬ中、鹿島の目線は既に週末の天皇杯へと移っている。世界を体感した後だからJクラブ相手では余裕で戦えるなんて思っていたら返り討ちに遭うことは必至で、そのあたりは小笠原が充分に締めていることだろう。

週末まで、先延ばしになっていた過去記事をアップする予定だが、その前に決勝の追記を。

まず采配について。結局は結果論になってしまうのだが、やはりファブリシオが痛かった。

フィジカル面を優先したのか、ここぞの外国人パワーに賭けたのか、石井には何か閃きがあったのかもしれないが、完全に鹿島がペースダウンした。

オフザボールの動きが悪く、外からいいボールが入っても前でクリアされたり、だからといって足元にパスを出しても狙われて取られたり。出し手とすれば使い勝手が悪いことこの上なく、スペースにも走らないし、延長に入ってからほとんどボールが回って来なかったのは当然とも言える。

あと、せっかくオール日本人で頑張っていたのだから最後まで日本人で、と感じていたのは個人の感傷だが、これは戦略的には意味のないこと。

まあ、終了間際のミドルがもう10センチほど左にズレてゴールになっていたらそのまま勝っていたし、MVPだっただろう。あながち間違っていたとは言えないが、正直、天皇杯でも使って欲しくないかな。隙のない攻守の連携のなかで、あそこだけ違う時間が流れているような違和感があった。

伊東も似たようなものだったが、まだ若いし、いい経験になったと思うことにする。

金崎、遠藤、柴崎は90分終了時点では大会2ゴールで、クリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマと並んでいた。誰か決めた者がMVP(ゴールデンボール)を獲得し、尚且つそちらのチームが勝つだろうと思っていたが、最後は役者が何枚も上だったか。

遠藤は最後のを決めていればクリスティアーノ・ロナウドと立場が入れ替わっていただろうに。利き足でない右足で打つならば、強引にでも体を捻って左足にするか、むしろダイビングヘッドで突っ込んだ方が確率が上がったような気がする。金崎や、代表の岡崎だったら迷わず頭から行っていただろう。

尚、シルバーボールはモドリッチ、ブロンズボールは世界を震撼させた柴崎が受賞。一気に知名度が上がり、念願の海外オファーが舞い込んでくるかもしれない。それを思えばレオシルバの獲得は最善の手だったか。(まだ確定ではない)。

ちなみに柴崎の1点目。金崎は地味で目立たないプレーだったが、柴崎が打ち易いようにコースを譲ったうえ、相手DFをしっかり背中でブロックしており、こういうところが一流だなと感じるところ。セルヒオ・ラモスの幻の2枚目のイエローカードを誘ったプレーも前に行く推進力があったからこそ。

金崎も海外に再注目されたようだし、オフは何人か移籍があるだろうか。ハリルホジッチは永木、植田以外の選手をどう思ったのだろう。贔屓目を差し引いても、吉田より昌子の方が格段に上を行っているはず。植田はちょっとそこまでは言えなかったが。

西は以前からトラップがうまいと思っていて、そこが気に入っているところでもあるのだが、レアル戦では吸い付くようにピタリと止めていた。覚醒したような気がする。

それにしても、勝てたという想いはいまだに消えず、もしも勝っていたらクラブワールドカップ史上初快挙も当然ながら、36戦負けなしのレアル・マドリードに土をつけた、という記憶だけでなく記録にもあらゆる意味で残った歴史的勝利だった。本当に残念。いつかといわず、来年すぐにでもリベンジして欲しい。

準優勝の大会賞金は、報知新聞によれば400万ドルらしく、およそ4.7億円とのこと。自分が調べた時には370万ドルだったような気がするしそう書いたが、まあ、増えているならそれでもいい。

2016年のJリーグの年間優勝が1億円(準優勝2000万円)+年間勝ち点1位~3位が8000万円、3000万円、2000万円、各ステージ優勝が5000万円。鹿島は1億円+2000万円+5000万円を既に獲得済だが、CWC準優勝はだいたいJリーグ優勝3年ぶんくらいの価値が金額的にはあったことになる。

感動としても、3連覇の時とCWC準優勝は同じくらいだったので、感覚的もだいたい合ってる・・のかな。

いずれにせよ、もう前を向かなくてはならない。鹿島の選手たちも、このタイミングで天皇杯が残っていることに喜びを感じているという。世界に名を知らしめたことが、まぐれではなかったことを優勝して証明したい。

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