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南米選手権、エクアドル戦 [日本代表]

遅ればせながらの南米選手権。

惜しかったのひとことに尽きる。

チャンスの数で言えば日本の方が上、決定機をどこかで決めてさえいれば・・という試合だった。終盤の前田が抜け出しての1対1や、中島のPA内からのシュート。どっちか決めて欲しかった。

上田は途中出場でチャンスを演出したが、肝心のシュートが枠に飛ばず。「シュートを打てるところまで持っていけている」と取るか「ゴールが決められない」と取るかは人によるだろうが、個人的には枠にも飛ばないのは心細い。

いわゆる「いい選手」で終わってしまう可能性があり、極論すれば「89分消えていても勝負を決める得点を取れる」奴の方が必要とされるわけで、ストライカーならゴールを奪ってナンボという話。

まあ、上田はまだプロではないのでこれから良くなると思いたいが、決めると決めないでは本人の経験としても違っただろう。試合後のインタビューでは「決めないと」と言っていた。

一方、得点を挙げた中島。岡崎がうまく潰れてこぼれたボールをしっかり枠内に収めたもので、半分は岡崎の貢献によるが、あそこを決められるのはさすが。

ただ、ロストも多くてリズムが悪くなるデメリットもあり、エクアドル戦で言えばトントン。最後のを決めれば勿論ヒーロー。前2試合に比べたらパスの比率も増えていたが、明らかに無理そうなところも勝負にいっていた。

勿論、全員がパスを回すだけだと崩せないので中島みたいなタイプは必要だが、もっと久保や上田を信頼してやってくれればという場面もあった。

ボランチは板倉が一戦やって落ち着いたのか、読みも良かったしパスも散らせていた。おかげで柴崎が自由にプレー出来て、多くの決定機を演出。攻守に存在感を発揮し、東京五輪のオーバーエイジでそのまま溶け込めそうだ。中島とともに当確かな。

キーパーの川島は自作自演のファインセーブが2本ほどあったが、普通にファインセーブもあった。しかし、失点シーンでは反応出来たがこぼれたところを押し込まれ、これは最近の川島のよく見るパターン。

一度は止めたところを褒めるべきなのか、あれを敵のいないところに弾けるのが名キーパーなのか・・。まあ、あれを止めろというのは無理があるので、その前のロングボールを放り込まれた対応がマズかったということだろう。もったいない失点だった。

植田と富安では富安の方が安定していた。後ろでボールを回すのは怖いからやめて欲しいが、相手を一枚はがしてから攻撃に移れるメリットもあって、あの形を採用しているのだろう。

サイドバックでは岩田がサイズもあってなかなか良かったが、杉岡は疲れ切っている感じだった。

久保は抜群の存在感。柴崎と並び立って際立って見えた。シュートの振りも速いし、見えているところもセンスがある。通らない場面もあったが、柴崎同様決定機を演出出来た。

安部は途中出場であまり試合に絡めず。三好のデキが良かったので仕方ない。三好は引いて間で受ける動きが抜群で、あれは鹿島では土居が得意とする形だが、三次の方がキレがあった。

何故そう感じたのか考えてみれば、もらってから次のプレーの選択が早かったという点だろう。周りの動き出しとかそういうのも関係あるのかもしれないが、土居は持ってから考えている感じで流れが止まってしまうことが多々ある。是非、参考にして欲しい。

(注:これはACLの前に書いた記事で、参考どころか2点も取ったので申し訳ない。判断早かったね!)

南米選手権は「せっかく招待したのに五輪メンバーで挑むとは大会軽視だ」という声もあり、意地でも決勝トーナメントに進んで鼻を明かしてやりたかったが、3位抜けならず。チリ戦で2失点に収めていても敗退だったので、ウルグアイかエクアドルのどっちかに勝たなければならなかった。

これを代表としての財産に出来るかどうかはわからないが、五輪世代の強化という点ではプラスにはなっただろう。残念だったのは大迫が一番キツいチリ戦で起用されて4失点し、その後に出場機会を失ってしまったこと。

結果論だが、トゥーロン国際に出ていた方が良かったかなとも思える。鹿島的に広島には頑張って欲しくはないが、大迫には日本代表キーパーとして成長して貰いたい。

あとは柴崎にいいオファーがあれば。全体を通して世界で通用するだけのパフォーマンスは見せられたはずなので、いい移籍先に恵まれるといいなと思っている。

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さっかりん



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