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2019ACL予選(1)ジョホール・ダルル・タクジム(ホーム)戦 [ACL]

少しだけターンオーバーして、内容はともかく結果的にはギリギリの勝利。見極めは絶妙だったということだろうか。

ベストは大幅に選手を入れ替えたうえで勝つことだったが、(今のところ)怪我人を出さずにそこそこ休ませられて勝ったのだから上出来とも言える。

試合の入りは普段サブの選手を積極的に使ったせいかイージーミスが多く、なかなか鹿島のペースにならないながらも押し込めていた。いくつかいい形を作った後、山口のシュートのこぼれを拾ったセルジーニョが倒されてPKを獲得。

キッカーはセルジーニョで、これで落ち着いて戦えるかと思ったところ、左に蹴ったシュートを完全に読まれてブロックされた。外すイメージはあまりない選手だが、左にずっと蹴っている気もしていたのでそのあたり分析されていたのだろうか。

逆に相手に勢いが生まれ、鹿島も下を向いてはいなかったが互角の展開に。

救ったのは平戸。セットプレーの流れでクリアされたボールをラインの外に出さず、触ったらゴール、触らなかったら枠に飛ぶ絶好のクロスを上げ、町田は届かなかったもののキーパーも反応出来ずにそのままゴール。嫌な空気を振り払う一発だった。

プレースキックも可能性のあるボールを蹴っていて、今なら遠藤やレオシルバより全然良かった。しかし後半はゲームから消えがちで、前目のポジションになってからは振るわず、つなぎのミスも多かったのでそのあたりが今後の課題。

MyMVPはチームを裏から支えた永木。次いで運動量もあった安西。平戸はその次くらい。

セルジーニョは勝ち点3を取れた2点目を決めたので1番でもいいが、PK失敗が痛かったので今回はこのへん。カウンターで左に並走していた金森がフリーだったのに出さなかったのは、セルジーニョが悪いというよりは金森の信用度が足りないからだと思う。鈴木だったら出していたはず。

金森は序盤、裏に抜け出す動きとか、前線で相手を追う動きとか最低限の仕事は出来ているが、いくつかあった決定機を決められず。安西からと平戸からのパスは、ストライカーならどっちか決めないといけない。

山口はスタメンで使われない理由がわかるパスミスの多さだった。後ろに下げるボールの出しどころやタイミングが悪く、何回かカウンターになりかけた。強豪相手だったらあれは致命的。シュートはいいものを持っているのだが狙いが単調で、もうちょっと何か変化も欲しい。

終盤にロングボールから左サイドを駆け上がってPA内まで持っていったシーンがあったが、ラストのところで相手DFを嫌がって切り返してスピードを落とした。時間的にも厳しかったが、もう一歩前に出てシュートで終わるか、後ろから倒されてPKを奪えるようにならないといけない。

永木は潰しどころも良かったし、パスも正確だった。レオシルバの大味なプレースタイルより断然好みなのだが、序列は変わらないのだろうか。

名古は積極性もあり、運動量もあって昨年よりも良くなっているように見えた。まだミスもあるが、使い続ければもっと良くなるはず。均等に機会を与えて欲しい。

遠藤はボールも足についていたしタメも作れて良かったとは思うが、結局90分出れずにいつも通りに下がってしまった。だったら最初からキャプテンマークは永木でいいのでは。

犬飼は仕上がっていないのか不安定。怖いパスミスもあるし、失点シーンも相手に前に入られていた。CBの軸を任すには不安がつのる。これなら関川にも充分チャンスがあるかもしれない。

もっとも失点自体はそもそもファウルでもなかった町田のクリアをFKにされた流れからで、ジャッジはPKのシーン以外はかなり相手寄りだった。オフサイドとおぼしき場面もあったし、カードが出てもおかしくない場面で出ないことも何回かあった。

安部は交代で出てきたが良くない。ロストして後ろから引っ張ってカードを貰ったシーンとか(解説いわく照明が目に入ったとか)、攻撃でもあの時間帯での投入ならもっと相手を翻弄するくらいやって貰いたい。

全体的には相手を押し込んで勝った試合だったが、最後はヒヤリとする場面もあってあわや引き分けも有り得た。なんとか勝ち点3を取れて良かったと思う。

何人か削られた選手もいて心配もあるが、次もうまく選手を回して戦っていきたい。とりあえず安西と永木、クォンスンテは一回休ませよう。

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(以下、個人的まとめ)
【2019ACL予選(1) 3/5(火)】(カシマスタジアム19:00KickOffジョホール/6,425人/晴)
【スコア】鹿島 2-1 ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア) (前1-0 後1-1) (S 17-10)
【主審】アルフダイル(主審:サウジアラビア)、アルアバクリー、アルシャマリ
【得点】
(鹿)前43分 平戸 1右
(鹿)後11分 セルジーニョ 1左
(ジ)後35分 ファザイル→ジオゴ 1左 
【警告】
(鹿)遠藤1(前41分)、安部1(後31分)
(ジ)アズリン1(前25分)、ジオゴ1(後6分)、ラシド1(後20分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 平戸 犬飼 町田 安西
MF 名古→87土居 永木c c遠藤→70安部 山口
FW セルジーニョ→79三竿 金森
【サブ】曽ヶ端 内田 関川 土居 三竿 安部 伊藤
【監督】大岩剛
【MyMVP】永木(1)

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ACLプレーオフ、ニューカッスル・ジェッツ戦 [ACL]

正直、始まる前の勝手な予想だと勝率は35パーセントくらいのつもりだった。理由は色々あるが、休み明けに弱いというところ、怪我人が多いところ、聞こえてくる噂では連携がいまいち取れていないこと、相手がシーズン中など。

しかし、終わってみれば4-1と点差以上に強い勝ち方だった。みくびっていて失礼しました。

伊藤が初ゴールを挙げたのも良かった。移籍してきて怪我で出れない選手がチームの大黒柱になったイメージがないと書いたし、初戦から出られないようだと期待も出来ないかもと思っていたが、スタメン出場のうえ先制点まで取って文句なし。

ああいうこぼれ球を決められる選手がいなかったので、素早く反応して押し込めたのは期待が膨らむ。欲を言えばあと2~3回くらいチャンスがあったので、もう1点決めたかった。DFを胸トラップでかわしてシュート打ったシーンは絶品だった。終盤はスタミナ切れに見えたが元々なのだろうか。

セルジーニョも仕上がっていた。先制点につながったヒールキックシュートもうまかったし、前線でのタメも作れていたし、PKもしっかり決めた。トドメの4点目もよく詰めて枠に収めた。運動量もあって献身的で、得点力のあるフェリペという感じ。MyMVP。

次点で安西。いくつか危ないミスもあったが、持ち味である攻撃力を活かせていた。敵陣奥深くに切り込めるのも助かる。最後まで運動量も落ちず、右サイドを支えていた。あとは怪我なく、疲労を溜めることなく、どれだけコンディションをキープ出来るかになる。

ボランチはキャプテンマークを巻いた永木のカバーリングが冴えていた。レオシルバもフリーで動けていて、伸び伸びやれていた。ただ、急ぎ過ぎて縦パスがつながらない場面が多々あって、あそこはもう少し丁寧にお願いしたい。

PKを獲得した場面は切り返さずに左足でシュートを打てるようになって欲しいと思うが(レオシルバに限らず土居とかも)、若干甘いジャッジだったようにも見える。他の接触プレーは相手寄りに取っていたのに、あの時だけ鹿島寄りになった。

これをセルジーニョが決めた時点で勝負ありだったが、その後のニューカッスルのプレーが荒くなり、だいぶ選手が削られた。クォンスンテへの足蹴りはイエローが出たが、VARがあったらレッドになってもおかしくないくらい故意なプレーだった。クォンスンテ、安部、永木、伊藤らに怪我がなければいいのだが。

山本はベテランらしいペース配分を考えたプレー。再勝ち越しになった2点目のヘディングゴールは、入り方がうまかった。相手GKのモスが当たりまくっていて、あそこで取れないと嫌な雰囲気になっていただけに貴重なゴールだった。

安部はキレのある動きでアクセントをつけていた。ダイレクトボレーも枠に飛び、惜しいヘッドもあった。悪くなかったが、切り込んで行くスタイルだけに今後は怪我が心配。もう少し周りのフォローが欲しい。

土居はバランサーとしては優秀だったと思う。トップでも2列目でもやれるし、鹿島のやり方も熟知している。しかし、競り合った時に簡単に倒されたり、あと一歩が届かなかったり、いつも切り返そうとして抑えられたりと物足りない感は否めない。あれでオッケーというならそれでもいいが、何かもうひとつふたつ上積みが欲しい。

交代で出た山口はアシストで結果を残せた。トップでの起用でないことに不満もあるだろうが、まずは足場を固めるところから。今はエースの鈴木も最初はサイドハーフのサブからだった。腐らずにやっていけばレギュラーの座を狙える。スピード感のあるプレーは楽しみがあった。

采配はスタメンも当たり、交代も当たり、3バックで試合を締めに行くところも良かった。3バックが機能していたかはまた別問題だが、動かざること大岩のごとしではないところに光明。

遠藤だけは評価が低い。ボールの収まりも悪かったし、デキとしてはまだまだ。ベテランなのでこれから少しずつ上げていくのだろうが、あのくらいだったら平戸にもチャンスがあっていい。

守備は時々危ない場面があったが、失点は事故のようなリフレクションが連続で続いたあそこだけ。結果的には合格なのだろうが、決定力のあるチーム相手だともっとやられていたようにも思う。マークの確認など修正すべき点は多々あった。

何はともあれ、ACL本戦出場。昨年2位を捨ててまで取ったプレーオフの権利を活かせた。いきなりスタートで躓かないで済んでほっとしている。

ちょっとだけ鹿島スイッチの入るいい勝ち方だったと思う。

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(以下、個人的まとめ)
【2019ACLプレーオフ 2/19(火)】(カシマスタジアム19:00KickOff鹿島/5,477人/雨)
【スコア】鹿島 4-1 ニューカッスル・ジェッツ (前2-1 後2-0) (S 20-6)
【主審】モハンメド・アブドゥラ・モハメド(主審:UAE)、モハメド・アルハンマディ、ハサン・アルアフリ
【得点】
(鹿)前18分 伊藤 1右
(ニ)前24分 バルガス 1右 
(鹿)前32分 安西↑山本 1H
(鹿)後22分 PKセルジーニョ 1左
(鹿)後45+1分 山口→セルジーニョ 2右
【警告】
(鹿)なし
(ニ)オドノバン1(後43分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 安西 チョンスンヒョン 町田 山本
MF レオシルバ c永木 土居→87犬飼 安部→80山口
FW セルジーニョ 伊藤→72遠藤
【サブ】曽ヶ端 内田 犬飼 中村 遠藤 名古 山口
【監督】大岩剛
【MyMVP】セルジーニョ(1)

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2018ACL優勝、総括 [ACL]

まだもう一回だけ続くんじゃ。というかリーグの話は・・?

9ヶ月に及んだ長い戦い。思えば予選、決勝ラウンド序盤の頃、リーグ戦では降格圏に片足を突っ込んだ状態で、ACLのどこかで敗退していたら大岩は解任になっていたのだろうか。

大岩が解任するのならば悲願のACLさえ諦めてもいい、と思える時期もあったが、途中からは解任して欲しいがACLさえ獲ってくれるのならもう何でもいいと変わり、まあ、今でも来年続投はどうかな~と疑心の方が強いが、解任しなかったフロントの勝利。監督を変えればいいって話でもないということが示された。

とはいえ夏場のテコ入れ、ジーコTDの招聘、セルジーニョの獲得、金崎とチョンスンヒョンのトレード(実際は移籍)と打った手が全てハマった形。監督解任ではなく、違う方向性でチーム力を強化したということ。

カルロンの乱もあったし、特に夏場以降に獲得する外国籍選手でアタリを引いた記憶がエウレル(途中だっけ?)くらいしか思い出せないもんで、セルジーニョはそこまで期待値が高くなかった。ジーコの目利きは改めて凄いと思う。

高い移籍金を払ってから怪我でまったく試合にも出れていないレアンドロは、これ以上の活躍をしないと釣り合わない。

夏場には植田が海外に移籍。昌子にもフランスからのオファーがあったが、フロントの熱烈な残留要請に男らしく応え、途中怪我があったものの復帰し、ACL優勝という最高の結果を出してくれた。

昌子には再びフランス1部トゥールーズから正式オファーが届いたそうで、日本人DF最高額となる移籍金300万ユーロ(約3億87000万)が提示されているとか。フロントは慰留に全力を尽くすとあったが、さすがに今回は気持ち良く送り出してあげたい。

確かに昌子が抜けると来季また4冠(ACLはまだ確定ではない)を目指すのに厳しい状況になるが、いつまでも引き留めておくことの出来ない選手。今が一番いいタイミングかと。

鈴木にも「片手では足りない」くらいのオファーが届いていたとか。「男には去り際がある」とACL優勝を目標として残ったとのことだが、大会MVPという最高評価を得たのだし、オファーが来たら行かせてあげるべきという気持ちがある。

さすがに攻守の要が抜けてしまうとボロボロになるかもしれないが、それでもACL優勝という結果は値打ちがある。まあ、鈴木はせめてあと半年鹿島を支えて、後釜を育ててから夏に移籍がベストとは思うが、旬というのもある。行った先で最高の状態で出れないとその後も続かないものだし。

他にも数人、移籍してもやむなしかなと個人的には覚悟している。

クォンスンテは「韓国のチームには負けたくない」と発言したことから裏切者と韓国から罵倒されながらも、かつて所属していた全北現代のサポーターらが立ち上がりスンテを応援。スンテもそれに応えた。鹿島サポとしても、この先、スンテがどこかに移籍してしまったとしてもずっと応援したい。半年で去って行ったジョンスとは違うのだよ。

チョンスンヒョンはいいタイミングで来てくれて、期待値以上の活躍。鳥栖もこれだけの選手を手放すとは・・。

反対に移籍して行った金崎の心中はどうなのだろう。あのさっぱりした性格だと特にACLに興味もないかもしれないが。

金崎に対してはいくつかのタイトルを残してくれた功労者として評価は高いが、鹿島ファミリーでありながら規格外というか、海外に移籍していった大迫や柴崎とかとはひと味違う感じがしている。本人もあまり構われるのも迷惑に思ってそうな感さえある。

良い悪いかはさておき、少なくとも金崎が残留していたら鈴木の大会MVPはなかっただろう。

セルジーニョの加入も大きかった。5戦連続ゴールとなった決勝第1レグの2点目は、優勝に大きく響いた。あの1点がなければ1-0のままで、第2レグはもっと守備を考えずに攻めてきていたかもしれない。つくづく大きい得点だった。

決勝トーナメントでは敗退してもおかしくない危機がいくつもあったが、それも乗り越えた。様々な要素が最高のタイミングで重なり、優勝という結果となった。足掛け22年。長かった。この感動は忘れない。

過密日程になった柏戦はACLの後に捻じ込めなかったものか、と何度も憤慨していたが、今になってみてはこのふわふわした感じをしばらく味わっていたいから、あれはあれで良かったかなとも思う。両方勝ったから言えるのだろうが。

フロントは「過密日程は歓迎。ACLに出たくないチームがいて、鹿島に権利がない時なら代わりに出てもいいくらい」と言っていたが、wideなislandさんのことかな。

まあこれは例えで言ったのだろうし、来年以降も自力で出て、何度でも感動を味わいたい。それこそもういいよってくらいまで。以上、まとまらないが総括。

あと鈴木はやっぱり右足関節の捻挫で、2週間の離脱とオフィシャルで発表。同時に代表も辞退となり、本人は残念だろう。順調なら最終戦には間に合いそうだが、焦らずゆっくり治して、勝ち上がった場合の天皇杯かCWCに照準を定めて貰いたい。

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2018ACL決勝第2レグ、ペルセポリスFC(アウェー)戦、その2 [ACL]

公式で10万人とアナウンスされたが丼勘定というかカウントはしていないだろう。一人単位まで計算してる日本との国民性の違いかな。

試合前は投石とか爆竹とか物騒な噂もあったが、終わってみれば暴動もなく、アウェーで鹿島が優勝したというのに拍手をしてくれる人もいて、ペルセポリスのサポーターは思っていたよりも紳士だった。

途中荒れたシーンも何回かあったが大きく揉めることもなく、オープンな展開にさせなかった鹿島の我慢強さが実った。我慢は得意と試合後のコメントでは安部が語り、なんと頼もしいことか。

大会MVPとなった鈴木は怪我で足を引きずりながら登壇する姿が痛々しかったが、本人は感無量だろう。全試合出場というのが決め手になったのかと。

トロフィーが掲げられる段階になり、最高の歓喜の瞬間がようやく訪れたわけだが、アウェーで鹿島の選手が順々に掲げて喜んでいるのを見ていると、アウェーなんだからいい加減やめておかないと・・とちょっと心配だった。ペルセポリスの人たちが器の大きい人たちで良かったよ。花火まで上げてくれたし。

最初にトロフィーを掲げたのは小笠原。キャプテンの昌子が嫌がる小笠原を引っ張り出し、最後は笑いながら受け取って掲げた。コメントで昌子も言っていたが一番良く似合う。

その小笠原自身は「頑張った人たちを称えてあげて。俺はいいよ。ジーコが来ていろいろなことを変えて。このチームを作ったジーコが来て、「勝つというのはこういうこと」だと。こんなに短期間で変えてくれて。あの人の力だよ。」と若手とレジェンドに功績を譲り、次世代への橋渡しをしている。

三竿健(弟)や安西、最終戦は出場出来なかったが町田や山口といった若手が優勝を経験したこともこれからにつながる。本当にいいことずくめ。

トロフィーは続いて曽ヶ端、昌子、レオシルバ、鈴木、クォンスンテと掲げ、遠藤が笑って断り、西、チョンスンヒョンの頃にはさすがに大半が退席して3~4人になってた。ラストにピッチでもう一度トロフィー上げで締めたが、大岩が謎のポーズ。

大岩絶対解任派だったが、結果を出した以上続投と言われても仕方ない。今のところACL優勝、ルヴァンカップ3位。リーグ2位と天皇杯優勝の可能性を残して、結果だけ見ればまあ凄い。ここにCWCの結果も加わってくるわけで、鹿島側からは解任出来ないわな。

正直、怖さはあるし、ジーコが続投確定のうえでの話ならまだいいかもしれないが、大岩だけとなると色々と不安が大きい。セルジーニョのことも最初は疑っていたという話だし。ターンオーバー出来るようになったのは追い込まれてのことだが、来年続投となれば変わっていくのかな。

この勢いでまだ獲ったことのないクラブワールドカップのタイトルも・・と夢は広がる。CWCは来年から4年に1度になるようだし(本決まり?)、千載一遇のチャンスでもある。まだまだ過密日程は続くが、逆に完成された鹿島の戦い方で世界を驚かせる時。

もっとも、その前にリーグ3位以上か天皇杯優勝で来季のACL出場権を獲らないといけない。

代表勢以外はちょうど期間があくので、2~3日のんびり休養してから、天皇杯に向けて調整して貰いたい。故障者も戻って来るだろう。

優勝の余韻にまだまだ浸りたい気分だね。

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2018ACL決勝第2レグ、ペルセポリスFC(アウェー)戦 [ACL]

まずは大岩監督に謝罪を。

このブログではアンチ大岩を公言し、早く辞任しろとか言いたい放題言ってきましたが、プロは結果で語るもの。ジーコTDのテコ入れもあったかもしれないが、鹿島が今まで獲れなかったタイトルをもたらしてくれたことは事実。本当に生意気言ってすいませんでした。そして、ありがとう。

まあ、クォンスンテが痛んだかもしれない後半アディショナルに金森を投入するのは、キャップをつける意図だったのかもしれないが、戦術的にはさほど効果はなく意味のないものだとは思ったが・・。

ともあれ、第2レグの感想。

この試合、いちばん恐れていたことが酷い審判に当たってしまって試合をブチ壊されてしまうこと。これはFIFAのお偉方の面々が会場に来場していたからなのか、元からちゃんとしているのか、若干向こう寄りではあったもののアウェーの笛で済まされる範囲内であり、かなりまともだった。

正直、PKの1本か退場者は覚悟していた。遅延で1枚イエローを貰った西は、スローインのたびにもう1枚出ないかずっとヒヤヒヤしていた。新井場を退場させた日本人審判は柏原だったか扇原だったか・・。

次に怖かったのはペルセポリスが失点を恐れずに超攻撃的に来た場合や、やり方を変えてきた場合。しかし、最初の記事でも書いたように失点のリスクを考えたのか、ロングボール一辺倒のやり方を通してくれたおかげで鹿島も慣れた。

何回か危ない場面を作られていたが、むしろそれで相手も「いける」という手応えを得たのだろうか。なかなかセカンドボールを取れない時間はかなり苦しかった。

85分辺りからのセットプレーの連続を凌げたことが引き分けにつながったのだと思う。

後半、鹿島はセットプレーでも昌子が上がらず、得点を取るよりも守ることを選択。実際、鹿島のCKからカウンターを受けた場面は危なかったし、2戦合計得点差を考えた賢い戦い方だった。

後ろに重心を置いていたために、攻撃で鈴木とセルジーニョだけで崩すのはやはり難しかった。得点が入りそうなチャンスは3~4回あったかどうか。鈴木は鬼キープも出来なかったし、ちょっと疲れていただろうか。

右足?を痛めて交代し、表彰式の時の階段を上るのも辛そうだったし、もしかしたら代表は無理かもしれない。というか無理して悪化しても大変だし、悪そうならCWCに備えて欲しい。

土居はバランサーとしては優秀なのだが、フリーで打つシュートが枠に行かなかったり、コーナーを取って欲しいところであと1歩出ないなど物足りなさもある。安部が攻守に頑張っているのを見ると余計にそう思う。交代で先に下がったのは妥当。

交代で入った安西も接触プレーで足を痛めていたようで、相当痛がっていた。おそらく無理してプレーしていたのだろうが、軽症であって欲しい。

守備陣の集中力も高かった。西、山本の両サイドバックは守備重視でサイドを抜かせず、CBがロングボールを競り合って、三竿健(弟)とレオシルバがカバー。

レオシルバは自身初のタイトルだろうか。ムラのあるプレーぶりは合わないところがあって批判も多くしていたのだが、これについても素直にすいません。タイトルを獲ったことで余裕も生まれ、周りを信頼するプレーが増えてくれれば助かる。

昌子は高さでは競り負けていたが、粘り強く張りつき、チョンスンヒョンとの連携も合ってきた。ラインをまとめて隙を見せなかった。鹿島に残って良かった、と昌子自身もサポもそう思える復活ぶりだった。

チョンスンヒョンもいいタイミングで鹿島に来てくれた。犬飼も成長してはいるが、チョンスンヒョンのフィジカル・メンタルの強さがなければ勝ち上がれていなかったかもしれない。

そして、何よりクォンスンテ。ACL優勝経験のあるキーパーがいることが味方に安心感を与える。危ないところもしっかり守ってくれて、結果、無失点。大会MVPでもおかしくない。勿論、最初の記事にも書いたが5試合連続ゴールのセルジーニョでもおかしくない。

クォンスンテはACL優勝が3度となる初の選手とか。鹿島に移籍した当初は曽ヶ端の控えに甘んじていたが、それでも腐らずに実力でポジションを奪い返した。あと何年鹿島にいてくれるかわからないが、少なくとも今年の残り試合は全部任せたい。

長くなってきたのいで試合以外の感想については次回に持ち越し。

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(以下、個人的まとめ)
【2018ACL決勝 第2レグ 11/10(土)】(アザディスタジアム イラン現地18:30[日本時間00:00]KickOff鹿島/10万人/晴)
【スコア】ペルセポリス 0-0 鹿島 (前0-0 後0-0) (S 15-7)
【主審】アハメド・アルカフ(主審:オマーン)、アブバカル・アルアムリ、ラシド・アルガイティ、(追加副審)ムハンマド・タキ(シンガポール)、モハマド・マハドメフ(ヨルダン)
【得点】
なし
【警告】
(鹿)レオシルバ1(前43分)、西1(後25分)、永木1(後45+1分)
(ペ)アハマド・ヌーロラヒ1(後45+3分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 西 チョンスンヒョン 昌子 山本
MF 土居→68安西 三竿健(弟) レオシルバ 安部→90+3金森
FW 鈴木→78永木 セルジーニョ
【サブ】曽ヶ端 安西 犬飼 遠藤 小笠原 永木 金森
【監督】大岩剛
【MyMVP】全員(1)

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悲願のACL優勝!やった!!20冠達成!!! [ACL]

本当に欲しかったタイトルで20冠達成!

圧倒的アウェーに乗り込んだ鹿島が、全員で粘り強く戦って完封。第1レグ2-0のアドバンテージを存分に活かした戦いで逃げ切った。

得点こそなかったものの、1点取って相手が破れかぶれになる方が怖いと思っていた。まさに「寝た子を起こさず」の作戦で、鹿島の思い通りの展開に持ち込めたのが勝因。

ペルセポリスはどこかでスイッチを入れたかったのだろうが、1点を怖がったのかそこまで圧力をかけてくることなく、ロングボールを放り込むパターンを変えずにいてくれたことが守り易かったのかもしれない。

オマーンの審判団も全体的にはペルセポリス寄りに感じたが、決定的な誤審もなく、PKを貰いに来るプレーもしっかりノーファウルでジャッジしてくれた。10万人のサポーターの暴動もなく、素晴らしい戦いになった。

今日の試合のMVPは全員。90分集中して戦った。細かいところはまた時間を置いてから。

大会MVPは鈴木。セルジーニョやクォンスンテでもいいのだが、トップでチームを牽引したプレーは表彰されて然るべきもの。おめでとう。

まだまだ話は尽きないが、今日のところは一旦おく。表彰式を観ながら感動に浸りたい。

おめでとう鹿島!

ありがとう鹿島!

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2018ACL決勝第1レグ、ペルセポリスFC(ホーム)戦 [ACL]

レオシルバのゴールをきっかけに、鉄壁ペルセポリスから2点を奪っての無失点勝利。悲願のタイトルに大きな王手をかけた。

入りに緩む悪癖からいきなり大ピンチを招いたものの、チョンスンヒョンが体を投げ出して顔面で気迫のブロック。そこからは立て直し、集中して守れていた。

堅い守備と速い攻撃に手を焼き序盤は防戦一方だったが、相手のやり方に慣れてからは鹿島のペースを取り戻せた。ポゼッションでも相手を上回って決定機もいくつか作れたし、後半の入り方だけしっかりやればなんとかなるのではという手応えはあった。

後半には連携で相手を崩す場面も増え、絶好の形からレオシルバが枠を外した時にはいつものやつかとガックリきたが、今度は右サイドから土居とのワンツーで中央に進入し、左足を振り抜いてシュート。DFの股を抜けたボールが左隅に決まって先制点。あれだけ見事なシュートが打てるとは!

大事なところでチームを勝たせられないとレオシルバにはいつも苦言を呈していたが、その評価を覆す活躍。終盤、楽にファウルを貰おうと簡単に倒れる悪い部分が出たが、それ以外は球離れも良かったし、前への推進力もあった。

まるっと手のひらを返す準備はしている。このままいい方のレオシルバでいて貰いたい。倒れてファウルを貰うのはアウェーでは取って貰えないかもしれず、カウンターを受けて危険なのでやめるように。三竿健(弟)との連携も良かった。

セルジーニョの2点目も効いた。FKから一旦は弾き返されたが、三竿健(弟)が鋭い出足で奪い返すと即座に空いている右サイドにパス。西、鈴木も余っていたが、後方から走り込んだ一番打ち易かったセルジーニョがシュート。

左足の脛に当たってミートはしなかったが、しっかり枠に持っていきACL5戦連続ゴール。本当に有難い選手。山口も力を入れて打てば決まるのではない、ということをここから学んで欲しい。

鈴木はゴールこそなかったが闘志を内に封印し、無駄に揉めることなく前線で体を張った。久々に複数失点したペルセポリスの方が冷静さを失い、ラフなプレーが増えた。主審は中国のマー・ニンだったが、きちんと裁いてくれてネマティへの2枚目のカードもちゃんと出してくれた。

相変わらずスカパー(というか日テレ?)の、「ボールが止まっている時は自由時間」というフリーダムスタイルのカメラワークにより、該当シーンをライブでは観れなかった。いい加減、スタンドとか選手のアップとかばかり映すのはやめて欲しい。日テレNews24で再放送ないのも初めて知ったが、なんでジータスだけ再放送ありなのか。

ペルセポリスは得点紹介の時にやたらと「何得点中、PKで何点」とあったので気になっていたが、やはりエリア内では倒れてPKを貰いにくるスタイルだった。

これも主審が見ていてくれて被害は免れたが、来週は中東のアウェー。誰が笛を吹くかはわからないが、怪しいPK1本くらいは覚悟すべきなのか。2本も3本取られたらたまらないので、鹿島側でも対策は取っておきたい。

(追記:試合後のコメントで相手監督は審判に不服とか。退場を含め概ね妥当な判定だったと思うが)。

前の2枚のスピードは怖さもあったが、昌子も復調してきたようで先読みも当たっていて簡単に破らせはしなかった。心配していたセットプレーでの失点もなく、守備は全体的に良かったのでは。

安部のバックパスが取られてカウンターを喰らうこともあったので、そのあたりに注意。ペルセポリスの選手は脚も速いが体も大きいので結構パスカットされていた。

そんななかでも崩して得点も取れたし、他に決定機もあった。充分に戦える感触は残っただろう。2点のアドバンテージも得たし、後はアウェーの雰囲気に呑まれず落ち着いて普段通りのサッカーが出来れば勝機はある。

本当に邪魔でしかない火曜の柏戦は前にも書いたように主力は帯同せず、ベンチは怪我人で埋めて、鹿嶋で調整かつ練習中に怪我人も出さず、敵地に万全のコンディションで送り出すべき。入念な準備で来週を迎えたい。

今日戦ったメンバーがそのまま第2レグも戦うだろう。今日の試合はパーフェクトだが、本番は次だということは今更言わなくてもわかっているだろうし、油断することなく戦い抜いて欲しい。

それはさておき。まずは第1レグの勝利、おめでとう。

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(以下、個人的まとめ)
【2018ACL決勝 第1レグ 11/3(土・祝)】(カシマスタジアム15:00KickOffペルセポリスFC/35,022人/晴)
【スコア】鹿島 2-0 ペルセポリス (前0-0 後2-0) (S 7-5)
【主審】マー・ニン(主審:中国)、ツァオ・イー、シー・シアン、(追加副審)フー・ミン、リュウ・クォックマン(香港)
【得点】
(鹿)後13分 土居→レオシルバ 2左
(鹿)後25分 三竿健(弟)→セルジーニョ 5左
【警告】
(鹿)安部1(前11分)
(ペ)ネマティ(後17分、後45+2分)、ハリルザデー1(後27分)
【退場】
(ペ)ネマティ(後45+2分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 西 チョンスンヒョン c昌子 山本
MF 土居→80永木 三竿健(弟) レオシルバ 安部→68安西
FW 鈴木 セルジーニョ→90+3金森
【サブ】曽ヶ端 安西 犬飼 遠藤 小笠原 永木 金森
【監督】大岩剛
【MyMVP】レオシルバ(2)

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水原三星第2レグの追記 [ACL]

改めてリプレーを観てみるとクォンスンテの凄さがわかる。

昨日も書いたが最初の2失点は共にビッグセーブの直後プレーで、1失点目は弾いた先に運悪く相手DFがいて押し込まれたもの。2失点目のCKからの失点は昌子がマークを外したせい。3失点目も結果的には逆を取られたが、そもそもあの形になってしまったら高確率で失点する。

昌子はどの失点にも絡んでいて、試合後のコメントでも自分のせいだと自覚しているようだが、本当に悪かった。クォンスンテは同郷ということもあってかチョンスンヒョンには厳しく声を張り上げていたが、むしろ昌子にも怒鳴って喝を入れてくれてもよかった。

昌子は足首の痛みは完全に取れていないようだし、ここから残りの試合で本来のパフォーマンスを取り戻せるかどうかは微妙な気がする。とはいえ動ける状態なら経験値もあるので優先的に使うだろうし、きちんと見極めて使って欲しいのだが・・それが出来る監督ではない。

チョンスンヒョンも途中、足を痛めたのか吊ったのか動きが落ちていて、大岩はその状態を把握しながらも本人のやれるという意思を尊重して代えなかったとのこと。選手のやる気を引き出したと言えばそうなのだが、かなり危なかったとは思う。

韓国代表から帰って来てからあまり調子が良くなくて、三竿健(弟)もそうなのだが、何か歯車が狂ってしまうのだろうか。三竿健(弟)も致命的ではなかったがパスミスが何本もあり、リズムを失う要因のひとつではあった。

あっという間に3点を取られたあの時間帯、中盤を省略してロングボールを放り込まれてそこから失点するというのは、今季鹿島には良くあるパターン。磐田戦もそれでPKを献上して同点に追いつかれている。

セットプレーから失点するのも増えているので、このあたりもう一度、根本から見直したい。DF出身の監督なのだから、せめて守備はしっかり指導して欲しい。

攻撃ではカウンターの精度が足りない。土居は仕掛けても取られて逆カウンターになるし、かといって味方を待っても結局ラストパスを通せない。鈴木もファウルを貰おうとしているのかシュートまで至らないことがあり、最低限シュート、せめて枠内というあたりまでいかないと後ろもしんどい。

素人目にはボール保持者が相手をはがそうと、余計な手数をかけているように見える。

確かに相手を引きつけてからフリーの味方にパスを出せばチャンスは広がるが、取られてしまっては意味がない。素早く味方にパスを出し、自身も走り出して相手を引き連れてフリーエリアを広げる方が、ゴールの確率が高まるように思うのだが。

今のところそれが出来ているのはセルジーニョと西くらいで、鈴木はポストプレーはうまいがカウンターの時はまだいまいち。安西も肝心なところのパスが行き当たりばったりなので、もうちょっと正確性を上げて欲しい。少なくともエンドライン際では、ちゃんとコーナーを取れるようにはしたい。

無駄なファウルもなく、球離れのいいレオシルバは双子か?と思うくらいに悪い時とは別人で、いつもあれだと評価も高まるのだが・・。なんだろう。相手を格上と認めていて、丁寧にプレーしたらああなるのか?

セットプレーのキッカーも務めていたが、レオシルバはやはりスピードが足りていないと感じる。最近の遠藤も同じく。セルジーニョが蹴っている方が遥かに可能性があるし、右足なら永木くらいのスピードが出せないと得点するのは難しいと思う。

課題はたくさんあるが、次があって反省出来るのは助かる。負けて終わっていれば、将来のためとは口では言いつつも、徒労感は半端ないものになる。これだけの過密日程、怪我人も多く出し、タイトルがないでは誰も報われない。

リーグ戦の3位が目の前にちらついているだけにそっちにも飛びつきたくなるが、今度ばかりはACLの残り2戦に全力を注いで欲しいと願っている。

協会もせめてアウェーの柏戦の日程だけでもAマッチデーのところに延期してくれてもいいと思うのだが、規約で出来ないとかあるのだろうか。全然、協力してくれている感じはしないね。

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2018ACL準決勝第2レグ水原三星(アウェー)戦 [ACL]

嫌な空気を振り払う執念のドローで決勝に勝ち上がり。諦めずに良く戦った。

後半、8分間で3失点した時には心が折れそうになった。あのまま何点でも取られそうな雰囲気だったが、選手たちが円陣を組み、気持ちをリセットしてからの再スタート。そこからあまり時間をかけずに西のゴールが生まれたことで立て直せた。

2-3になってからはアウェーゴール差で負けることのなくなった鹿島が、気持ちの面で優位に立った気がする。

延長も視野に入った82分、スローインから鈴木がPA内で粘り、こぼれたところをセルジーニョが抜群のトラップから右上を射抜く値千金の同点ゴール。時間帯といい、押している時間に取れたことといい、文句のつけようのないゴールだった。1ゴール2アシストでMyMVP。

流れを取り戻した西も同じくらいの評価。守りつつも常に攻めにも入り、得点シーンではPA内まで入っていた。難しい体勢だったが、ポストの内側に当てる絶妙のコースを狙った右足アウトサイドのテクニカルなゴール。

クォンスンテも3失点したものの、個人的にはMVP級の活躍だと思っている。最初の2失点は共にビッグセーブ後の失点で、2失点目は昌子のマークが甘かった。

やられたのは3失点目だけだったが、あれはダムヤノビッチが上手だった。第1レグと同じようにニアを抜かれてしまったが、クロスを防ぎにいって逆を突かれたもの。クロスが通っていたら相手選手がチョンスンヒョンの前を取っていたので決定機。DFがボロボロだったわりに3失点で済んだのはクォンスンテのおかげだろう。

チョンスンヒョンは高さでは勝っていたが地上戦では振り切られることが多く、昌子との連携は良くなかった。昌子自身のデキも悪くて、犬飼とどっちが良かったかと言われれば難しい。

経験値があるぶん昌子で正解だったのかもしれないが、もう少しプレー精度が上がらないと苦しい。セットプレーのチャンスも決められなかった。今はまだ試合勘で済ませられるが、このまま調子が上がらないと守備陣は崩壊する。

ボランチは三竿健(弟)とレオシルバ。レオシルバは変な取られ方をすることもなく、ファウルもないぴったりと張りつくディフェンスと運動量で中盤をカバー。いい方のレオシルバだった。

土居は守りに徹したぶん強度は上がったが、カウンターに入った時のキレのなさは仕方ないものか。安西も運動量でカバーしていたが、クロスは西のゴールにつながったあの1本だけだったかもしれない。もしかしたら足を痛めたかもしれず、そっちも心配。

先制点となった山本のゴールは腕が出ていたが、腕はセーフのルール。リプレーで観ても本当にギリギリだったが、副審が良く見ていた。Jリーグのアンチ鹿島な審判団だったら絶対オフサイド取られてた。

この試合の主審にアメリカ人のガイガーを起用してきたが、90分通してストレスのない落ち着いたジャッジで、会場の雰囲気に呑まれず正しく裁いてくれたことに感謝。Jリーグも全部アメリカ人の審判にしたらいいのに。

鈴木は熱くなり過ぎることなく、闘志を内に秘めつつ前線で体を張った。もうちょっと自分で打って欲しい場面もあったが、なるべく安全にという指示でもあっただろうか。守備でも頑張っていたし、いるといないではチームの強さが全然違う。

采配はどうだっただろうか。勝てば正解、といつも言っているので(引き分け勝ち上がりはオッケー)正解だったのだが、永木を外して土居の起用、交代もかなり引っ張った。

延長を考えていたのだとしたら昨年から何も変わっていない弱気の采配とも言えるが、結果的には終盤で相手より運動量を上回ることが出来た。駒も足りていなかったので他にやりようもなかったのかもしれないが、悪夢の8分間を黙って見ていられるのはさすがというか何というか・・。

何はともあれ、決勝進出。悲願達成までホームアンドアウェーであと2つ。いくらなんでも次のリーグ戦はレギュラー陣は全休養でACLに備えて貰いたい。安部も代表から戻して欲しいくらいだが、こっちはこっちで名を売るチャンスなので無理も言えない。

ホームでの立ち上がり即2失点からの逆転勝利、アウェーでも一旦は突き放されたところからの追いついての勝ち上がり。ドラマチックが過ぎるが、今年一年の頑張りが無駄にならないよう、気を引き締めて残りを戦って欲しい。

ルヴァン勝ち上がっていたらこれで土曜に決勝だったんだな・・。

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(以下、個人的まとめ)
【2018ACL準決勝 第2レグ 10/24(水)】(水原ワールドカップスタジアム現地19:00[日本時間19:00]KickOff鹿島/人/晴)
【スコア】水原三星 3-3 鹿島 (前0-1 後3-2) (S 18-9)
【主審】マーク・ガイガー(主審:アメリカ)、ジョセフ・フレッチャー(カナダ)、フランク・アンダーソン(アメリカ)、(追加副審)モハナド・サレー(イラク)、アドハム・マハドメー(ヨルダン)
【得点】
(鹿)前25分 FKセルジーニョ↑山本 1H
(水)後07分 イム・サンヒョプ 右
(水)後08分 CKヨム・ギフン↑チョ・ソンジン H
(水)後15分 チャン・ホイク→ダムヤノビッチ 9右
(鹿)後19分 セルジーニョ↑西 2右
(鹿)後37分 鈴木→セルジーニョ 4右 
【警告】
(鹿)なし
(水)チェ・ソングン2(前27分)、チョ・ソンジン2(前41分)、クァク・グアンソン1(後9分)、パク・キドン1(後45+3分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 西 チョンスンヒョン c昌子 山本
MF レオシルバ 三竿健(弟) 土居→84犬飼 安西→77永木
FW 鈴木 セルジーニョ→90+2小笠原
【サブ】曽ヶ端 小田 犬飼 永木 小笠原 金森 山口
【監督】大岩剛
【MyMVP】セルジーニョ(3)

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水原三星戦の追記 [ACL]

興奮の逆転勝利からひと晩経って試合を観直してみた。

主審の判定はやはり鹿島の受けたファウルをことごとく流されていた感じだったが、逆転弾につながったFKの判定だけは普通に取っていた。クォンスンテが頭突きを仕掛けたシーンもイエローで済んだし、そこの部分は助かったとも言える。

スンテの頭突きは当たっていなかったが、イムサンヒョプが大袈裟に後ろに倒れ込もうとした瞬間にジャストのタイミングで審判が割り込み、ちょうど押し倒したような形になってしまった。気持ちが表に出るのは有難いが、GKが一発退場になると相当困るので次は抑えて欲しい。

一方、水原側は開始からラフプレーを繰り返していたパク・チョンウにはイエローが出ず、アフターの多いダムヤノビッチは1枚、後半に内田へのアフターで倒したサリッチは2枚目のカードが出なかった。

アジア基準で当たりが強くてもオッケーということかもしれないが、さすがにボールを持っていない選手へのチャージはカードを出すべき。怪我しなくて良かった。

MyMVPはセルジーニョで、同等で内田だったが、チョンスンヒョンも同じくらいの活躍だった。

危ないところは躊躇わずに当たりに行けるし、負けない。高さも安定している。鹿島に馴染んで来たのか臆することなくプレー出来ているし、後ろに下げるばかりだったパスも減り、縦へのチャレンジも出るようになってきた。よくこれだけの選手を獲得出来たなと思う。

犬飼は思っていたより悪くはなかったが、2失点目のプレーだけはやはり不可解。山本がミスした時点でゴール方向に走ってダムヤノビッチのコースを消しに行くのがセオリーだと思うが、永木がクリアすると判断したのだろうか。結果論だが、先にポスト付近まで戻っていればシュートは打たれなかったかと。

とはいえ、簡単にやられなくなってきたので上積みはある。昌子が戻ったタイミングでの起用法が問われるところ。

セルジーニョは派手さはないが堅実で、鹿島にぴたりと合っている。さすがジーコの目利き。左足が武器だが右足の精度も高く、何気にヘディングもうまい。判断も速いし、サボらずにプレーするし、決定力もある。

あとはレアンドロ待ちと言われているが、レアンドロのプレーは当たり外れが大きいので、セルジーニョほど計算は出来ないかと思われる。

安部がU19で抜かれてしまうので誰かが補わないといけないのだが、一発勝負のルヴァンや天皇杯、ACLはともかくとして、リーグ戦で田中や山口、三竿雄(兄)を試すわけにはいかないものか。3位をキープするためにはお試しで使うには勇気が要るが・・。

安部はここ3戦で決定機を決められず、持っているポテンシャルからしてもっと得点力があってもいいのだがちょっとの差なのだろう。

見事にハマった大岩采配はアンチでも大絶賛ものだったが、冷静に振り返ればかなり博打に近い勝負手だった。

土居のボランチは相手にとって奇襲となり混乱をもたらした一手だったが、だからといってオプションとして組み込むには微妙な気もする。間で受けるのがうまいので足の止まった水原には有効だったが、味をしめて使い出すと効果は得られないかもしれない。

西の2列目起用もずっと批判していたが、ようやく当たった。アシストの場面ではもう一歩踏み込んでシュートを打つと思ったが、一瞬の判断で最良の選択をした。西はこの判断がうまい。

最後に内田の決勝ゴール。セットプレーでク・ジャリョンが倒れ込んで時間稼ぎを試みたと思っていたが、キーパーと接触して腰を打って倒れたようだ。

そのジャリョンに内田のファーストシュートが当たって再び内田の足元に戻り、今度は絶妙な当たり具合でボールが浮いてキーパーの横を通り過ぎた。

お気の毒様としか言いようがないが、日本の主審だったら選手が倒れた時点で誰のファウルか関係なく笛を吹いて試合を止めてしまうので(たいていオフェンスファウル)、止められなくて良かった。山本もしっかり見送ったが、金崎だったら間違いなく触ってオフサイドになっただろう。

このジャッジも正当な判定だが、昨年終盤の目の仇にされていた鹿島の試合だったら取り消されていたかもしれないと思うのは被害妄想が強いだろうか。

まずは勝利で終えることが出来て次は引き分け以上で勝ち抜けになったが、どんな笛を吹かれるかもわからない。微妙な判定で敗退なんてことになったら悔しくて眠れなくなるので、ホームでの試合のように、判定にも負けないくらいの試合で勝ち抜けて貰いたいと願っている。

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