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2019ACL予選(3)慶南(アウェー)戦 [ACL]

どういう評価を下していいかよくわからない試合になったが、一人少ない状況からアディショナルタイムに2発で逆転勝ち、貴重な勝ち点3をもぎ取った。正直、勝てるとは思わなかった。試合後の順位表を作るスタッフも鹿島の負けを想定していたみたいだし。

先の戦いも見据えて中盤を思い切ってターンオーバーし、腹を括ったスタメンは良かった。しかし、起用された選手が期待に応えられない。

ピッチコンディションもあったろうがイージーミスが目立ち、どちらかと言えば守備的な相手に主導権を渡し、徐々にペースを握られていった。

平戸を使っていくことには賛成だがミスの方が目立つ。全体も見えていないし、ゲーム体力もないし後半は観ていられない有様だった。小田が復帰すればサイドバックは本職がやることになるだろうが、本来のポジションに戻った時にどれだけやれるかが問われるところ。

前半はそれでも0-0で終われたら問題なかったが、ラストプレーでクォンスンテが荒いプレーを繰り返すイグァンジンに左足を全体重で踏みつけられて負傷退場。相当痛がっていたし、下手したら骨折しているかもしれない。こんな試合でクォンスンテまで離脱とか・・。

観た感じとても短期間で復帰出来るように見えず、先が不安になる。故意ではないという判断だったのだろうが、イグァンジンはずっと荒いプレーだったしカードは出して欲しかった。反対に犬飼にはさくっと2枚で退場。相変わらず状況を把握出来ていないというか、落ち着きが足りない。

1失点目は8割方、名古の責任。鹿島のCKからの流れだったが、跳ね返されたボールを中央からグラウンダーで真ん中を通そうとしてカットされカウンター。あの混み合った状況でリスクの高い選択をすることがまず失策。

そして、カウンターを受けた場面はカードを貰ってでも潰さないといけないのにズルズルとラインを下げ、あろうことか邦本の左足を切らずに距離も詰めずにクロスを上げられて失点につながった。中で完璧なダイビングヘッドを決める犬飼もアレだが、ボランチとは思えない守備意識の緩さだった。

2失点目は曽ヶ端のビッグセーブ直後のCKから、代わって入ったばかりの小田がジョーダンのマークを外してボレーを叩き込まれたもの。完全に小田の責任。

0-2になり、頑張っても同点が精一杯と諦めたが、そこから粘って逆転。鹿島がギアを上げたというよりは相手が気を抜いたようにも見えたし、3点目は小田のところがオフサイドに見えたが・・。

まったく形を作れなかった攻撃だったが、安西が左サイドから入れたクロスがオウンゴールを誘って1点を返すと、なんとなく流れが向いて同点の気配も見えてきた。

スタメンの金森はホントに点が入る気がしなかったし、カウンターからの逆カウンターでゴール前、絶好のロングパスが来たのに収められずシュートさえ打てなかったり、足元ピタリのパスにも反応出来なかったり。伊藤だったらと思うことが幾度もあった。

そんな金森が同点弾。またも安西の左サイドからのクロスを、同じくここまでミスばかりだった安部が右サイドで折り返し、中央で金森がボレー。これもかなりオフサイドラインギリギリだった。

クォンスンテの負傷、犬飼の退場とミスばかりの試合内容、ターンオーバーを行えたことを思えば勝ち点1でも上出来と思った直後に決定的ピンチを迎え、ヒヤリとした後に今度は鹿島の逆転弾。

立て続けの左サイドから(山口?安西?)のクロスを逆サイドで小田がヘッドで折り返し、受けたセルジーニョが若干トラップをミスりながらも右足一閃、ニアを抜いた。さすがACL仕様の初号機セルジーニョ。

ほとんどの選手がピッチコンディションに苦しむなか、安定したボール捌きをしていた。解説の城は良くないデキと言っていたが、個人的には周りのフォローがないだけに見えた。遠藤が下がってから逆転することだったり、組み合わせもある気がする。安部もロストが多かったし、ボランチからのパスも不親切だった。

先を思えばクォンスンテの(恐らく)離脱、両CBの出場停止、形の見えない攻撃、数々の不安はあれども勝ったことでプラスにつなげたい。リーグ戦も連勝出来れば大きな推進力になるのだが、次の試合は重要な一戦になるだろう。温存した選手たちの気持ちを見せて貰いたい。

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(以下、個人的まとめ)
【2019ACL予選(3) 4/9(火)】(昌原サッカーセンター 現地18:30[日本時間18:30]KickOff鹿島/人/雨)
【スコア】慶南(韓国) 2-3 鹿島 (前0-0 後2-3) (S 8-11)
【主審】アフムド・アルカフ(主審:オマーン)、アブバカル・アルアムリ、ラシド・アルガイディ
【得点】
(慶)後05分 オウンゴール(犬飼H)
(慶)後26分 CK邦本↑ジョードン 1右
(鹿)後30分 安西↑オウンゴール(ソンジュフンH)
(鹿)後45+1分 安部→金森 1右
(鹿)後45+3分 小田→セルジーニョ 1右 
【警告】
(鹿)犬飼(前40分、後39分)、町田2(後35分)
(慶)チェジェス1(後5分)、ジョードン1(後17分)
【退場】
(鹿)犬飼(後39分)
【出場】
GK クォンスンテ→45+5曽ヶ端
DF 平戸→75山口 犬飼c 町田 安西
MF 名古 三竿c c遠藤→71小田 安部
FW セルジーニョ 金森
【サブ】曽ヶ端 小田 関川 レオシルバ 白崎 永木 山口
【監督】大岩剛
【MyMVP】セルジーニョ(1)

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2019第6節名古屋(ホーム)戦 [リーグ]

同点にするまで名古屋にやられ放題で、勝因は1失点で持ちこたえられたこと、風間監督が言っていたように名古屋が点を取ってからペースダウンしたこと、そして、大岩の采配が当たったことと言える。

いつも文句ばかり言っているが、今日はカードを切るごとにチームが立ち直って来たし、同点から逆転、最後はブエノを対人守備で右サイドにおいて永木を前に出す選択も当たっていた。

永木を便利屋のように使うのは本意ではないが、平戸のデキが思いの外に酷かったし、スタメンから永木を右で使わずに平戸を出したことに意義があると思う。内田も山本もいない以上、永木には我慢して貰うしかないかもしれない。

もっとも、非公開にしてまで何を練習していたのか、少なくともセットプレーではまったく見受けられなかったが・・。

前半、受ける立場の鹿島は一方的と言ってもいいくらいに攻められ、ポストに救われたりもしながら何とか無失点で終えた。

先にも書いたように平戸の守備がザルで、ACLの時はもうちょっとうまくやれていたはずだが、あそこまでボロボロだと厳しい。

攻撃もレアンドロが仕掛けては失い、リズムに乗れず。レオシルバを始めとして皆がボールを持ち過ぎてテンポも悪く、かといってロングボールもなく形にならなかった。明らかにランゲラックが触っているのにゴールキックにもされたり判定にも不満あり。

後半、どこで仕掛けて勝ち点を取りに行くのかと思っていたら、立ち上がりに左右に揺さぶられたうえでPA内でシャビエルに右足を振り抜かれ、町田の股を抜け、クォンスンテのポロリで股を抜け失点。

クォンスンテならばこそ止めて欲しくもあるが、さすがに難しかったのかもしれない。不思議なのはクォンスンテだと「仕方ない」になるが、曽ヶ端だと「ソガ祭りだ!」となってしまうところ。このへん普段の信用度の差かな。

もう1点取られたら終わると思っていたが、大岩は珍しく早いうちに手を打ち、平戸を下げて三竿を投入、右サイドに永木を回してバランスを修正、レオシルバが喰いついてははがされる悪シルバだったところに三竿を入れて立て直し。

続けて、攻守にムラのあったレアンドロを下げて安部。土居を右に回して更に右を厚めに。名古屋のペースも落ちてきたこもあり、これでようやくボールが回るようになった。

中央で町田が出足鋭くパスカットして左の安部に送ると、そこから逆サイドの永木。中を良くみてグラウンダーのクロスを入れると真ん中で土居がワンタッチでゴールに流し込んで同点。土居は余計な手数をかけない方がいいということがまたしても示された。

磐田戦はこの後が続かなかったが、勢いを持って攻め続けた結果、今度は中央からレオシルバ。折しもピッチレポーターが「大岩監督はサイドからと指示しています」と言ったタイミングで真っ向から中央突破。

センターライン付近からドリブルを開始し、相手5人を抜き去ってPAまで侵入、最後は左足を振り抜いて劇的な逆転弾を生み出した。

はっきり言って今日のレオシルバは良くなかった。パスミスは多いし、すぐに倒れてファウルを貰おうとするし、無駄にファウルを与えるしで、試合後のインタビューで息子の誕生日でゴールをプレゼントすると約束していたことがわかったが、ちょっと空回りし過ぎていた。

しかし、その全てを帳消しにする値千金のゴール。これでヨシとしてしまうと、レオシルバのデキイコール鹿島の勝敗になってしまうので諸手を挙げて喝采というわけにはいかないが、それでもガッツポースは出るし、賞賛に値するビッグプレー。間違いなくMVP。

伊藤はゴールのペースが落ちてきたことで若干焦りもある様子。今まであった余裕がなくなっていて、数少ないチャンスも味方と噛み合っていない。チーム全体で我慢の試合が続いているので気持ちもわかるが、凄腕スナイパーのごとく一発で仕留めるくらいの気持ちでやって欲しい。大丈夫。

三竿はちょっとずつ調子を取り戻してきたようで何よりだが、ミドルはまだ禁止で。安部もサブ出場で少し戻ってきた。安西は相変わらず元気で助かるが、ここが抜けると詰むので、今のうちに次の手を用意しておきたい。

負けたら首位と大きく離されてしまう一戦を我慢の逆転勝ちで詰め寄り、リーグ戦も上位に踏み止まることが出来た。攻撃の形が作れないことや、守備がバタバタしていること、セットプレーのキレのなさなど色々と不安な点も多いが、目標の勝ち点3を取れたことは心の底から嬉しい。

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(以下、個人的まとめ)
【2019第6節 4/5(金)】(カシマスタジアム19:03KickOff名古屋/14,163人/晴)
【スコア】鹿島 2-1 名古屋 (前0-0 後2-1) (S 13-10)
【主審】木村博之(主審)、山内宏志、赤阪修
【得点】
(名)後02分 仲谷→ガブリエル・シャビエル 3右
(鹿)後27分 永木→土居 1左
(鹿)後36分 レオシルバ 2左
【警告】
(鹿)なし
(名)米本3(後29分)、丸山2(後32分)、マテウス1(後45+7分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 平戸→53三竿 犬飼 町田 安西
MF レオシルバ c永木 土居 レアンドロ→51安部
FW セルジーニョ→90ブエノ 伊藤
【サブ】曽ヶ端 ブエノ 安部 三竿 遠藤 金森 山口
【監督】大岩剛
【MyMVP】レオシルバ(2)
【DAZN】3クルクル、最大8秒、フリーズ0回(サインアウト0回)

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リーグ戦もこれ以上は離されたくない [雑感]

更新滞っていてすいません。ちょっとやることが山積みでしばらくはこんな感じです。

リーグは今年も混戦で、上位に名古屋、FC東京、広島、神戸が少し抜け出し、その後ろに鹿島を含む集団、10位川崎以降が集団、下3つに磐田、清水、仙台というところ。それを見ると磐田に勝ち点1は痛かったと言える。

川崎は今季初勝利を挙げたが、代表を辞退した守田はしれっとスタメンフル出場していた。プロ野球とかはオールスターを辞退すると明け数試合は出場出来なかったりするのだが、そのへんサッカーはクラブ側が強い。まあ練習試合で怪我したくないとかいうならそれで構わないが。

浦和もせっかく即戦力で獲得したはずの山中を持て余しているようで、オリヴェイラの思惑とは違っているということなのだろうか。

それはさておき、鹿島はここ数年のスタート5試合に比べればまだマシな勝ち点。次の名古屋戦次第でその余裕も失われるかもしれないが、今のところ「解任!」とは言えない。

首位名古屋とは勝ち点差4で勝てば肉薄、負ければ一気に突き放され、引き分けだとギリ・・だが、ホーム戦ということを思えば勝って差を詰めたい。

名古屋は神戸に次ぐ大型外国籍選手が在籍するクラブで、ジョー、シャビエルだけではなく、シミッチがかなりいいらしい。このあたりの対策をしておかないとズタボロにされてしまう可能性もある。

「選手の判断」とかいつまで経っても大岩のコメントは放任主義で、あるいはメディアを煙に巻くための方便なのかもしれないが、試合を観ていると言葉通りだろうな。

外国籍選手をフリーにさせることなく、粘り強く守備で相手の良さを消し、しっかり守ってカウンターという割り切った戦い方でいいんじゃないだろうか。

というわけで早い話だがスタメン。クォンスンテ、内田、犬飼、町田、安西、永木、レオシルバ、土居、白崎、セルジーニョ、伊藤。内田は打撲が治っていることを願う。

土居の2列目起用は味がないと書いたばかりだが、守備を重点に考えればレアンドロは諸刃の剣。土居が第一選択になってしまうのは仕方ないのかなあ・・。

白崎のところは安部だと守備に追われて良さが出せず、遠藤は機動力が足りないという判断だが、白崎との比較がまだわからないので、ここは平戸を含めて調子のいい選手を起用したい。

あるいはフォーメーションをいじって、内田、犬飼、町田、安西の前に3ボランチでレオシルバ、三竿、永木と置いて、2シャドーに土居、セルジーニョ、ワントップに伊藤という布陣が机上の論理では良さげに感じる。やらないだろうが。

どういうやり方をするにせよ、大岩よりはよほど監督らしい内田がいるといないでは大違いになりそう。小笠原の時もそう思っていたが、大岩は本当にクラブの力になっているのだろうか。

行き当たりばったりではない、選手の意思が統一された戦いをしてくれることを強く願っている。

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