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2018ACL準決勝第2レグ水原三星(アウェー)戦 [ACL]

嫌な空気を振り払う執念のドローで決勝に勝ち上がり。諦めずに良く戦った。

後半、8分間で3失点した時には心が折れそうになった。あのまま何点でも取られそうな雰囲気だったが、選手たちが円陣を組み、気持ちをリセットしてからの再スタート。そこからあまり時間をかけずに西のゴールが生まれたことで立て直せた。

2-3になってからはアウェーゴール差で負けることのなくなった鹿島が、気持ちの面で優位に立った気がする。

延長も視野に入った82分、スローインから鈴木がPA内で粘り、こぼれたところをセルジーニョが抜群のトラップから右上を射抜く値千金の同点ゴール。時間帯といい、押している時間に取れたことといい、文句のつけようのないゴールだった。1ゴール2アシストでMyMVP。

流れを取り戻した西も同じくらいの評価。守りつつも常に攻めにも入り、得点シーンではPA内まで入っていた。難しい体勢だったが、ポストの内側に当てる絶妙のコースを狙った右足アウトサイドのテクニカルなゴール。

クォンスンテも3失点したものの、個人的にはMVP級の活躍だと思っている。最初の2失点は共にビッグセーブ後の失点で、2失点目は昌子のマークが甘かった。

やられたのは3失点目だけだったが、あれはダムヤノビッチが上手だった。第1レグと同じようにニアを抜かれてしまったが、クロスを防ぎにいって逆を突かれたもの。クロスが通っていたら相手選手がチョンスンヒョンの前を取っていたので決定機。DFがボロボロだったわりに3失点で済んだのはクォンスンテのおかげだろう。

チョンスンヒョンは高さでは勝っていたが地上戦では振り切られることが多く、昌子との連携は良くなかった。昌子自身のデキも悪くて、犬飼とどっちが良かったかと言われれば難しい。

経験値があるぶん昌子で正解だったのかもしれないが、もう少しプレー精度が上がらないと苦しい。セットプレーのチャンスも決められなかった。今はまだ試合勘で済ませられるが、このまま調子が上がらないと守備陣は崩壊する。

ボランチは三竿健(弟)とレオシルバ。レオシルバは変な取られ方をすることもなく、ファウルもないぴったりと張りつくディフェンスと運動量で中盤をカバー。いい方のレオシルバだった。

土居は守りに徹したぶん強度は上がったが、カウンターに入った時のキレのなさは仕方ないものか。安西も運動量でカバーしていたが、クロスは西のゴールにつながったあの1本だけだったかもしれない。もしかしたら足を痛めたかもしれず、そっちも心配。

先制点となった山本のゴールは腕が出ていたが、腕はセーフのルール。リプレーで観ても本当にギリギリだったが、副審が良く見ていた。Jリーグのアンチ鹿島な審判団だったら絶対オフサイド取られてた。

この試合の主審にアメリカ人のガイガーを起用してきたが、90分通してストレスのない落ち着いたジャッジで、会場の雰囲気に呑まれず正しく裁いてくれたことに感謝。Jリーグも全部アメリカ人の審判にしたらいいのに。

鈴木は熱くなり過ぎることなく、闘志を内に秘めつつ前線で体を張った。もうちょっと自分で打って欲しい場面もあったが、なるべく安全にという指示でもあっただろうか。守備でも頑張っていたし、いるといないではチームの強さが全然違う。

采配はどうだっただろうか。勝てば正解、といつも言っているので(引き分け勝ち上がりはオッケー)正解だったのだが、永木を外して土居の起用、交代もかなり引っ張った。

延長を考えていたのだとしたら昨年から何も変わっていない弱気の采配とも言えるが、結果的には終盤で相手より運動量を上回ることが出来た。駒も足りていなかったので他にやりようもなかったのかもしれないが、悪夢の8分間を黙って見ていられるのはさすがというか何というか・・。

何はともあれ、決勝進出。悲願達成までホームアンドアウェーであと2つ。いくらなんでも次のリーグ戦はレギュラー陣は全休養でACLに備えて貰いたい。安部も代表から戻して欲しいくらいだが、こっちはこっちで名を売るチャンスなので無理も言えない。

ホームでの立ち上がり即2失点からの逆転勝利、アウェーでも一旦は突き放されたところからの追いついての勝ち上がり。ドラマチックが過ぎるが、今年一年の頑張りが無駄にならないよう、気を引き締めて残りを戦って欲しい。

ルヴァン勝ち上がっていたらこれで土曜に決勝だったんだな・・。

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さっかりん




(以下、個人的まとめ)
【2018ACL準決勝 第2レグ 10/24(水)】(水原ワールドカップスタジアム現地19:00[日本時間19:00]KickOff鹿島/人/晴)
【スコア】水原三星 3-3 鹿島 (前0-1 後3-2) (S 18-9)
【主審】マーク・ガイガー(主審:アメリカ)、ジョセフ・フレッチャー(カナダ)、フランク・アンダーソン(アメリカ)、(追加副審)モハナド・サレー(イラク)、アドハム・マハドメー(ヨルダン)
【得点】
(鹿)前25分 FKセルジーニョ↑山本 1H
(水)後07分 イム・サンヒョプ 右
(水)後08分 CKヨム・ギフン↑チョ・ソンジン H
(水)後15分 チャン・ホイク→ダムヤノビッチ 9右
(鹿)後19分 セルジーニョ↑西 2右
(鹿)後37分 鈴木→セルジーニョ 4右 
【警告】
(鹿)なし
(水)チェ・ソングン2(前27分)、チョ・ソンジン2(前41分)、クァク・グアンソン1(後9分)、パク・キドン1(後45+3分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 西 チョンスンヒョン c昌子 山本
MF レオシルバ 三竿健(弟) 土居→84犬飼 安西→77永木
FW 鈴木 セルジーニョ→90+2小笠原
【サブ】曽ヶ端 小田 犬飼 永木 小笠原 金森 山口
【監督】大岩剛
【MyMVP】セルジーニョ(3)

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