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2018ルヴァンカップ準決勝第1レグ横浜FM(ホーム)戦 [ルヴァン杯]

悪かった順に言えば土居、曽ヶ端、金森。良かった順に言えば犬飼、安西、内田。

そもそもの始まりは何故PKを土居に蹴らせたのか。結果論ではなく蹴る前からセルジーニョじゃないのかと疑問だった。PKが苦手とか何か理由があるのだろうか。

土居は決定機を外すことが多く、この日もPKまでに2つほどチャンスを決められていなかったし、テレビ越しにも嫌な雰囲気が漂っていた。キーパーに止められるならまだしも、枠を捉えられないのはガッカリが過ぎる。キッカーを土居に指名したのが監督だったら、監督の責任でもある。

ポストプレーも出来ないし、チェックも甘いし、鈴木と比べると格段に劣る。鈴木はさすがに休ませないといけないので使わざるを得ないのだが、土居にしかない良さを出して欲しかった。

次に曽ヶ端。質の高いキーパーと言われながらも衰えは隠せず、クォンスンテとの差をまざまざと思い知らされる結果となった。このところずっと失点しているイメージがある。

開始早々、天野のフェイクからの山中のストレートFKを得意の「ポストセーブ」で難を逃れた時からずっと危ない感じがしていた。

我慢強く戦っていた鹿島だったが、後半にPA前で金森がハンドでFKを献上し、壁を抜かれて先制点を取られた。壁に入っていた町田も甘かったが、いつも通り曽ヶ端は無反応。クォンスンテだったら少なくとも飛びついたのでは。

決勝点のポロリから詰められての失点は、なんとなく想像出来ていたのは自分だけだっただろうか。山中がストレート性のボールを蹴ってくるのはわかっていて、壁も角度を消して配置していての真正面のボール。抑えられずにこぼしたところをウーゴに詰められた。

雨でボールが滑ったわけでもあるまいし、あんな真正面を取れないなら壁いらないよね。特別厳しいボールには見えなかった。

金森はハンドでFKを与えた他、攻撃でも結果を出せず。1対1も振り切れないし、シュートもボレーも下手。ポストプレーも出来ない。神戸戦でラッキーゴールを挙げて調子が上がるかと思いきや、何の役にも立っていない。本当にこれよりも山口や田中が下なのだとしたらサブメンバーはヤバい。

土居の決定機潰し、金森の空気感、曽ヶ端の衰え。それが1-2というスコアになったかと。

安西は左サイドバックでは仲川を抑えつつ攻撃にも絡み、運動量も多かったが、急に右サイドバックに変わったからかそこからは急激に良さが消えた。あれなら西を後ろにして、安西を前の方が良かったような。西はひとつもいいところがなかった気がする。

犬飼は流れの中からでは集中して守っていて、無駄なファウルも減った。FKからの2失点は犬飼の責任外(追記:1失点目は町田の方だと思っていたが本人いわく犬飼の方が甘かった模様)。一時は同点となる貴重なゴールを挙げ、MyMVPは犬飼、と心に決めたところでのドン底に叩き落とされる再勝ち越し弾を喰らった。盛り上がったのは一瞬だった。

あともう一人良かった内田。攻守に効いていてチームを支えていたが、競り合った際におそらく筋肉系の怪我で自らバツ。強い接触があったわけでもなく、即座にキャプテンマークを外してさばさばとした表情で交代し、もしかしたら長期離脱の可能性も高い。

1-2で負けたこともショックだがこれはまだ取り返せる。しかし、内田が怪我で離脱となればこの先のリーグ戦や大事なACLにも響く。それが一番痛い。

勝てるゲームだったし、少なくとも引き分けで終えられたはずがまさかの複数失点負け。重いハンデを背負ってしまったが、幸いマリノスは堅守ではなく攻撃のチーム。恐れずに攻めて殴り合いになれば逆にアウェーゴールを活かせる可能性もある。

個人的にはバックラインに圧力をかけた時にキーパーに戻すボールが狙いどころに見えるが、そこに喰いつくと相手の思うつぼなのだろうか。高いラインの設定といい、狙える急所はいくらかあるはず。

無抵抗で終わることだけはして欲しくないので、試合の入りから攻め立てる気持ちで今から準備をして欲しいと願っている。金森よりも試合に飢えている山口や田中の方がいい結果を出しそうだけどな。

あと、スカパーの放送は画質が綺麗なのがいいところなのだが、無駄なアップ(特に手前側のサイド)や選手への寄りが多く、ゲーム終盤になるにつれプレーが止まるたびにスタンドや監督、選手の表情をアップにするからリスタートの瞬間がわからない。誰得なカメラワークなのか知らないが、ちゃんと試合を映すようにして欲しいと思う。

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(以下、個人的まとめ)
【2018ルヴァンカップ準決勝第1レグ 10/10(水)】(カシマスタジアム19:03KickOff横浜FM/8,421人/曇)
【スコア】鹿島 1-2 横浜FM (前0-0 後1-2) (S 9-13)
【主審】松尾一(主審)、平間亮、堀越雅弘、(追加副審)飯田淳平、小屋幸栄
【得点】
(横)後32分 FK天野 左
(鹿)後45+3分 CK永木↑犬飼 1H
(横)後45+5分 ウーゴ・ヴィエイラ 右
【警告】
(鹿)中村1(後15分)、永木2(後27分)
(横)チアゴ・マルチンス1(前33分)、松原1(後5分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 内田c→80山本 犬飼 町田 安西
MF レオシルバ 永木c c遠藤→74西 中村→62金森
FW 土居 セルジーニョ
【サブ】クォンスンテ 山本 西 田中 小笠原 金森 鈴木
【監督】大岩剛
【MyMVP】-
【スカパー】カメラワーク寄り過ぎ、切り替え過ぎ、スローインやリスタートで無駄なアップで試合ほったらかし過ぎ

ルヴァン杯、横浜FM展望 [雑感]

金曜に横浜FMが試合やってる時に気づいた日程不利だが、今更な感じではあるものの中4日と中2日のここに来て2日の差は大きい。ホームでやれるのはせめてもの救い。

メンバーも三竿健(弟)と安部、チョンスンヒョン(はもともと出られないが)が抜かれている。準々決勝では川崎に大量の招集があって鹿島有利だったが、今度は逆になってしまった。

ここ最近判定にも足を引っ張られているが、気持ちでこれらの不利を覆せるか。ちなみに川崎戦のマジックハンド谷口のことは、どの新聞にも1文字たりとも書かれていなかった。リプレーをスタジアムのビジョンで流せないように要請されていることといい、協会の圧力を感じるね。

昌子は練習に復帰したらしいが実践はまだ無理だろうし、西が離脱したのも痛い。全員が少しずつ無理しなければいけない状況になり、更なる負傷者が出ないことを願いながらも中5になるまであと2つ踏ん張って貰うしかなくなった。

というわけでルヴァン杯の展望。

アウェーゴール方式はホームで始められる方が有利だと個人的には思っている。1戦目の結果を見て2戦目を攻撃的にも行けるし、何より最初を無失点で抑えられた時のアドバンテージがデカい。

ACLでアウェーの観客が数万人レベルになってくると審判の笛を含めて不利な気はするが、国内だとそこまでホームとアウェーでやりづらさはない。あるとすれば等々力と埼玉スタジアムくらい。プラス村上とか。

プランとしてはホームで無失点を目標に立ち回り、万が一失点したとしても水原三星戦のように諦めない気持ちで勝利を掴み取ること。無失点かつ複数得点での勝利が最大の目標。

問題はマリノスの守備のリスクを考えない超攻撃型戦術。うまくブロックしてカウンターがハマればいいのだが調子が良さそうだし、日程の有利も向こうにある。どこまで我慢が利くか。獅子奮迅の活躍をしてくれていたチョンスンヒョンがいないのもウィークポイント。

マリノスの試合はダイジェストしか観ていないが、仲川とウーゴ・ヴィエイラが好調で、両者ともにスピードがある。犬飼と町田はスピードタイプではないので、高いラインを設定するのは危険かもしれない。

勢いに乗らせないような守備をしつつ、出どころを潰す守備したい。ロングボールにも警戒。セットプレーも天野がいいものを持っているので余計なファウルにも気をつけないとだし、なかなかハードなミッションになりそうだ。

1戦目をうまく戦い、アウェーで勝負を決められるような形にしたい。

スタメンはクォンスンテ、内田、町田、犬飼、山本、レオシルバ、永木、遠藤、中村、土居、セルジーニョでいくしかない。山本と遠藤の怪我が怖いが代役もいない。

鈴木と安西は疲労が溜まっているのでサブスタートで、いけるようなら勝負どころでの投入。次も考えたマネジメントをしたい。

中村のところは三竿雄(兄)か田中でもいいと思っているが、金森は2列目だと守備に穴が出るので使えない。とにかく運動量が多くて周りを助けてくれる選手がいればな・・と思うのだが、中村も金森もそういうタイプではないので、やっぱり三竿雄(兄)か田中かな。

山口はさっぱり使われなくなっているので何かしら理由があるとしか考えられないのだが、本当ならこういう時こそ活躍して貰いたい選手。大岩がどういう采配を振るってくるか。

ルヴァン杯の2戦を戦えば中5日でやっと通常間隔に戻る。気力で乗り切って欲しい。

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2018第29節川崎(ホーム)戦 [リーグ]

このゲームは実質勝ちと個人的には思っている。

これだけ川崎寄りの笛を吹かれるとは昨年と何も変わってない。阿部の悪質キックに怒って背中を小突いたら両者成敗?手を出したから悪いと言われればそうかもだが、それはたとえ相手が1枚貰っている状態でも絶対出すか?だったらズル賢くやってきたらイエロー祭りになる。

小林のPKは相手が倒れ込んで来たようにも見えたが、取るというなら仕方ない。このプレー以外にもしょっちゅう倒れていたのだが。

しかし、遠藤のシュートを谷口が腕で止めてもPKにならずスルー。その前にも鈴木の突破をPAラインの辺りで谷口が手で止め、決定機阻止でレッドもおかしくなかったし、最低でもイエロー。なのにスルー。見えていないならレベルが低くて話にならない。

ハンドの方は見えていたが故意じゃないとして流したようだったが、VARがあったとしても判定は変わらなかったか?

こんな試合でも勝ち切って審判よ見たか!と言いたかったが決め切れず。もうちょっとのところまで押し込んだが最後の部分での精度に欠けた。

スタメンはターンオーバーをするようになったと書いた途端にガッツリ主力メンバー。3日後のルヴァン杯はとりあえず考えない方向性。

西が練習で怪我とのことで、怪我人が多過ぎるということは置いておくとして、安西の右サイドバック起用で計画が変わったのだろうか。犬飼の疲労と町田の試合勘、山本の疲労度など諸々あるが、完全に勝ちに行くスタメン選択となった。

勝ちを選んだ以上、交代も土居、内田、永木を使わざるを得ない。

前半走行距離トップだったセルジーニョを始めとして、選手は良く走った。ボールを支配されても我慢を重ね、先にミスが増えたのは川崎だった。そこを仕留められたら満点だったが、先にも書いたように審判に足を引っ張られては。

勝ち点3を取れたら逆転優勝の目をかすかに残せてはいたが、残り5節で11差は厳しい。選手は頑張っただけに勝てなかったのは悔しい気持ちが大きい。

MyMVPはクォンスンテ。小林のPKは完全に読み切ってファインセーブ。競り合いのボールもしっかりキャッチするし、安定感があった。1本ポストに救われたものの、完璧なプレーだった。

鈴木が疲れのせいかキレがなかったのは仕方ないが、両サイドからのクロスの精度が悪かった。中で勝負出来るボールがもうちょっと入っていれば。

あとはセットプレー。工夫がなく、得点出来そうな感じはなかった。ラストプレーはクォンスンテも上がって総力戦を挑んで欲しかったが、鹿島はそこまでの博打は打たない。キーパーが倒れると相変わらずすぐにファウルを取るね。

安西は左サイドバックよりかは右サイドバックの方がまだいけるので期待していたが、決定機はあまりなかった。レオシルバが時々縦に鋭いパスを入れていて、あのプレーを増やして貰えればなと思っている。

過密日程の中でも勝ちにいって勝てなかったのは本当に痛いが、内容は悪くなかった。負けなかったことも意味がある。流れは切れていない。次につなげよう。

ただ、次のルヴァン杯はマリノスが中4日、こっちが中2日。最初から決まっていたことだろうが、鹿島には不利な日程が続くね・・。

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(以下、個人的まとめ)
【2018第29節 10/7(日)】(カシマスタジアム13:03KickOff川崎/31,798人/晴)
【スコア】鹿島 0-0 川崎 (前0-0 後0-0) (S 6-6)
【主審】村上伸次(主審)、五十嵐泰之、小椋剛
【得点】
なし
【警告】
(鹿)レオシルバ1(前29分)、三竿健(弟)4(後22分)、チョンスンヒョン2(後22分)
(川)阿部(前28分、後45+1分)、守田4(後7分)、車屋2(後89分)
【退場】
(川)阿部(後45+1分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 安西 チョンスンヒョン 犬飼 山本
MF 三竿健(弟) レオシルバ c遠藤→78内田c 安部→59土居
FW 鈴木 セルジーニョ→83永木
【サブ】曽ヶ端 内田 町田 永木 土居 中村 金森
【監督】大岩剛
【MyMVP】クォンスンテ(2)
【DAZN】18小クルクル、最大5秒、フリーズ0回(サインアウト0回)、5分巻き戻る?ことあり

川崎戦、展望 [雑感]

代表には鹿島からは三竿健(弟)のみが選出。連戦で選手のやりくりに困っているだけに一人も抜かれたくなかったが、本人のモチベーションのためには選ばれるのはいいことなのだろう。ただ、代表から帰って来てからのプレーはいまいちぱっとしないのだが・・。

安部も当分抜かれるのでメリハリをつけた選手起用で乗り切りたい。一時期のレギュラーだけで押し進める大岩スタイルから、少しターンオーバーするようになったので希望は持てるようになった。

明日の川崎戦。本当なら捨て試合にして、ルヴァン杯とACLに全力を注ぐのが正解かもしれない。

しかし、一方の本音では川崎には勝たせたくないし、リーグ連覇を許したくもない。ルヴァンで勝ったのも主力がいなかったからだとも言わせたくない。つまりやっつけたいと思っている。

理想はメンバーを落として勝ことだが、さすがにそれは厳しい。

休んだレオシルバと、この試合後に抜ける安部と三竿健(弟)、チョンスンヒョンには頑張って貰うとして、ルヴァン杯も見据えるなら山本、内田、遠藤、犬飼とセルジーニョか鈴木のどちらかを温存したい。

川崎側は家長が前節に警告を受け、5枚目だと思っていたのだが4枚でちょうど出場停止になるみたい。厄介な選手なので出れないのは素直に助かる。

となればあとは中村憲に絶対に仕事をさせないようにすれば、何とかなるかもしれない。

プランとしてはマンマークで試合から消し去る。10対10で試合をやる感覚で、とにかく潰す。昔どこかでそれをやったような・・と、自分のブログで調べてみたら川崎戦では中村憲に青木をマンマークでつけて封じたことが、オリヴェイラ時代にいくつかあったようだ。

記憶ではガンバ戦でも遠藤を消すために梅鉢(か青木?)をマークにつけて、90分のうちたった1回だけ綺麗にはがされて、その1回を得点につなげられて負けた気がしていたのだが、そちらは調べても見つけられなかったので記憶違いかも。

中村憲を消す作戦は割と成功していたみたいだが、その頃の川崎はタレントが揃ってなくて今のようにどこからでも攻撃出来るスタイルではなかった。今、同じことをやったらどうなるかはわからないが、いつも決定機を作られているイメージがあるので、永木でガッツリ削りたい。

これが成功すれば半分以上の決定機をなくすことが可能と考えている。小林の動き出しと決定力は勿論注意しなければいけないが、出どころを潰せば守り易くなる。残りはエウシーニョの上がりと阿部のミドルに警戒すればいけるのでは。ちなみにこのブログでは大島の評価は低い。

これらを踏まえたスタメンは、曽ヶ端、西、チョンスンヒョン、町田、三竿雄(兄)、レオシルバ、三竿健(弟)、永木、安部、金森、土居。

永木で中村憲を試合から排除、ダブルボランチはレオシルバをフリー気味のいつも通りのプレー。前は土居が間で受けて、金森は常に裏を狙ってロングパス。これは通らなくても相手DFを下げるために繰り返す。安部は持ったら仕掛ける。たまにレオシルバを絡めて攻撃すれば活路が見えるかもしれない。

三竿雄(兄)は攻撃1割守備9割くらいで堅く守り、サイドは西を中心に攻める。相手DFを金森と土居で走り回らせることが出来れば、後半からセルジーニョと鈴木を投入して勝ちに行けばいい。負けを覚悟した場合は無理に使うことは避ける。

重要なのはメンバーを落としたとしても川崎相手に絶対に受けに回らないこと。守備的に行けば川崎の思うつぼで、中村憲を潰しに行くのもそうだし、前線から仕掛ける気持ちを持ってやらないと倒せないだろう。

二兎どころか四兎を落ちかけている状態だが、勝ち続けることで疲れをも上回る効果も得ている。たとえ結果がどうなるにせよ、全力で向かうぶんにはマイナスにはならないのではないかと最近はそういうふうに考えが変わりつつある。

誰が出場するかはわからないが、気の抜けたプレーでチーム内の空気を弛緩させないようにしたい。特にウチの中村くんのことだが・・。

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水原三星戦の追記 [ACL]

興奮の逆転勝利からひと晩経って試合を観直してみた。

主審の判定はやはり鹿島の受けたファウルをことごとく流されていた感じだったが、逆転弾につながったFKの判定だけは普通に取っていた。クォンスンテが頭突きを仕掛けたシーンもイエローで済んだし、そこの部分は助かったとも言える。

スンテの頭突きは当たっていなかったが、イムサンヒョプが大袈裟に後ろに倒れ込もうとした瞬間にジャストのタイミングで審判が割り込み、ちょうど押し倒したような形になってしまった。気持ちが表に出るのは有難いが、GKが一発退場になると相当困るので次は抑えて欲しい。

一方、水原側は開始からラフプレーを繰り返していたパク・チョンウにはイエローが出ず、アフターの多いダムヤノビッチは1枚、後半に内田へのアフターで倒したサリッチは2枚目のカードが出なかった。

アジア基準で当たりが強くてもオッケーということかもしれないが、さすがにボールを持っていない選手へのチャージはカードを出すべき。怪我しなくて良かった。

MyMVPはセルジーニョで、同等で内田だったが、チョンスンヒョンも同じくらいの活躍だった。

危ないところは躊躇わずに当たりに行けるし、負けない。高さも安定している。鹿島に馴染んで来たのか臆することなくプレー出来ているし、後ろに下げるばかりだったパスも減り、縦へのチャレンジも出るようになってきた。よくこれだけの選手を獲得出来たなと思う。

犬飼は思っていたより悪くはなかったが、2失点目のプレーだけはやはり不可解。山本がミスした時点でゴール方向に走ってダムヤノビッチのコースを消しに行くのがセオリーだと思うが、永木がクリアすると判断したのだろうか。結果論だが、先にポスト付近まで戻っていればシュートは打たれなかったかと。

とはいえ、簡単にやられなくなってきたので上積みはある。昌子が戻ったタイミングでの起用法が問われるところ。

セルジーニョは派手さはないが堅実で、鹿島にぴたりと合っている。さすがジーコの目利き。左足が武器だが右足の精度も高く、何気にヘディングもうまい。判断も速いし、サボらずにプレーするし、決定力もある。

あとはレアンドロ待ちと言われているが、レアンドロのプレーは当たり外れが大きいので、セルジーニョほど計算は出来ないかと思われる。

安部がU19で抜かれてしまうので誰かが補わないといけないのだが、一発勝負のルヴァンや天皇杯、ACLはともかくとして、リーグ戦で田中や山口、三竿雄(兄)を試すわけにはいかないものか。3位をキープするためにはお試しで使うには勇気が要るが・・。

安部はここ3戦で決定機を決められず、持っているポテンシャルからしてもっと得点力があってもいいのだがちょっとの差なのだろう。

見事にハマった大岩采配はアンチでも大絶賛ものだったが、冷静に振り返ればかなり博打に近い勝負手だった。

土居のボランチは相手にとって奇襲となり混乱をもたらした一手だったが、だからといってオプションとして組み込むには微妙な気もする。間で受けるのがうまいので足の止まった水原には有効だったが、味をしめて使い出すと効果は得られないかもしれない。

西の2列目起用もずっと批判していたが、ようやく当たった。アシストの場面ではもう一歩踏み込んでシュートを打つと思ったが、一瞬の判断で最良の選択をした。西はこの判断がうまい。

最後に内田の決勝ゴール。セットプレーでク・ジャリョンが倒れ込んで時間稼ぎを試みたと思っていたが、キーパーと接触して腰を打って倒れたようだ。

そのジャリョンに内田のファーストシュートが当たって再び内田の足元に戻り、今度は絶妙な当たり具合でボールが浮いてキーパーの横を通り過ぎた。

お気の毒様としか言いようがないが、日本の主審だったら選手が倒れた時点で誰のファウルか関係なく笛を吹いて試合を止めてしまうので(たいていオフェンスファウル)、止められなくて良かった。山本もしっかり見送ったが、金崎だったら間違いなく触ってオフサイドになっただろう。

このジャッジも正当な判定だが、昨年終盤の目の仇にされていた鹿島の試合だったら取り消されていたかもしれないと思うのは被害妄想が強いだろうか。

まずは勝利で終えることが出来て次は引き分け以上で勝ち抜けになったが、どんな笛を吹かれるかもわからない。微妙な判定で敗退なんてことになったら悔しくて眠れなくなるので、ホームでの試合のように、判定にも負けないくらいの試合で勝ち抜けて貰いたいと願っている。

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2018ACL準決勝第1レグ水原三星(ホーム)戦 [ACL]

最悪の立ち上がりを最高の終わり方で締めた。

ホームなのに完全なアウェーの笛で、二度と吹いて欲しくないシュクララ主審をもブチのめす逆転勝利。

あと何枚相手にイエローがあったことか。退場者もあっただろう。PK見逃しスルーは何なんだ。バック側のスローイン判定も酷い。こっちのファウルはほとんど取って貰えなかった。唯一救われたのはクォンスンテの頭突きがイエローで済んだこと。

こんな奴に負けてたまるかと本気で思ったのは久々で、酷い判定には慣れているつもりだったが、まだまだ上がいた。それでも勝った。本当に胸がすく思いで一杯だ。やったぜ!

立ち上がりは酷かった。全力で飛ばして入って来た水原に受け身になり、山本がミスを連発。引きずられるように犬飼も冴えないプレー。

山本が股を抜かれてサイドを破られ、中途半端に寄せた犬飼がクリア出来ずに取られたCKから押し込まれて2分で失点。ホームで無失点という最初の目標があっさりと崩壊した。

動揺していたのか、再び左サイドの山本が緩い対応でスローインを取ろうとしたプレーが相手に当たって内に入り、ダムヤノビッチに拾われてそのまま持ち込まれて角度のないところから決められた。

山本のミスでほぼ全てが決まった感があったが、犬飼は何故エンドラインで傍観していた?奪われた瞬間に間合いを詰めなければいけない場面だったし、最悪シュートは打たれなかったのでは。

しかし、取られた時間帯があまりにも早過ぎたのが逆に幸いしたのか、落ち着いて立て直すことが出来た。

アフターファウルを繰り返す悪質なプレーにカードも出ず、キレてもおかしくない展開だったが粘り強く攻め、右サイドから永木の縦パス、相手に当たったボールを足の裏でコントロールしてセルジーニョがクロスを上げ、中で鈴木が競ってオウンゴールを誘った。

セルジーニョは後半代わって入った西のファーストプレーのクロスを、右足で決める同点弾も放ちMyMVP。「ACLを獲るために帰って来た」、決勝ゴールの内田もMVPでもいい。マンオブザマッチの三竿健(弟)はちょっと意味がわからない。

2-2になってからは勝てそうな雰囲気があった。最初から飛ばしていた水原は脚が止まっていたし、あからさまな時間稼ぎもあった。

最後の内田のゴール、セットプレーから倒れて時間稼ぎしようとした選手に当たってコースが変わり、枠に吸い込まれていったのは勝負の神様は見ていたということ。勝つつもりで立っていたらクリア出来ただろう。

山本は見送ってオフサイドを取られなかったが、あれで触っていたら前半の2失点と合わせて最低評価点だった。

遠藤も全てのプレーに少しずつ精度を欠いたし、安部も決定機を2本ほど決められなかった。安西は元気があっていいが丁寧にパスを送って欲しい部分もあり、兼ね合いが難しい。バーに当たったシュートは惜しかった。

鈴木は一番キレてもおかしくなくて累積を心配していたが耐え、1点目の飛び込みも良かったし、ポストプレーで得点も演出し、FWの仕事は充分果たした。

そして、なんといっても大岩。アンチ大岩を公言してはいるが、今日ばかりは神がかり的な采配だったと最大級の賛辞を贈る。

マークされていた永木を下げて土居をボランチに入れる選択といい、悪かった遠藤を下げて西を入れる決断といい、ラストプレーのFKをセルジーニョに蹴らせたこともファインプレーだった。開花したのかたまたまかわからないが、ACLを獲ってくれさえすればどちらでもいい。

アウェーゴールを取られたのは痛いが、第2レグを引き分け以上で勝ち抜ける条件にしたことはかなりのアドバンテージ。油断することなく、今日の試合で反省すべきところを反省し、タイトルへ向けて勝ち上がって貰いたい。

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(以下、個人的まとめ)
【2018ACL準決勝 第1レグ 10/3(水)】(カシマスタジアム19:03KickOff鹿島/13,044人/曇)
【スコア】鹿島 3-2 水原三星 (前1-2 後2-0) (S 11-6)
【主審】ナワフ・シュクララ(主審:バーレーン)、アリ・アルカイシ、トゥルキ・アルフダイ、(追加副審)ヤセル・トゥレファト(イラク)、ナワフ・ムーサ(サウジアラビア)
【得点】
(水)前02分 オウンゴール(内田)
(水)前06分 ダムヤノビッチ 右
(鹿)前21分 オウンゴール
(鹿)後39分 西→セルジーニョ 3右
(鹿)後45+3分 内田 1右
【警告】
(鹿)チョンスンヒョン1(前43分)、クォンスンテ1(前44分)
(水)ク・ジャリョン1(前33分)、ダムヤノビッチ1(前38分)、サリッチ1(前45+2分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 内田c チョンスンヒョン 犬飼 山本
MF 永木→72土居 三竿健(弟) c遠藤→83西 安部→56安西
FW 鈴木 セルジーニョ
【サブ】曽ヶ端 西 町田 安西 小笠原 土居 金森
【監督】大岩剛
【MyMVP】セルジーニョ(2)
【スカパー】カメラを切り替え過ぎで鬱陶しい

2018第28節神戸(アウェー)戦 [リーグ]

試合前の記事で遠藤と山本、チョンスンヒョンは休ませて欲しいと願いながら、勝ちに行くには3人全員を休ませるわけにはいかないだろうと思っていた。

しかし大岩はここに来て思い切って主力を休ませ、スンヒョンはもしかしたら怪我なのかもしれないがベンチ外。遠藤っぽい選手が見えたので帯同していたのかもしれないがこちらもベンチ外。山本も使わずに済んだ。

主要なメンバーを休ませられたうえに町田、犬飼コンビで完封し、自信もついたし勢いもついた。誰も怪我なく終えられた。

セルジーニョと三竿健(弟)は短時間での起用。点差的にもタイトな展開ではなく、中国クラブみたいにやけくそで削って来たりもしなかったので、むしろ調整のような感じでやれて疲れは感じないだろう。

鈴木や永木をもう少し早く下げられたら満点だったが、3点差ではまだ手堅くいったということで批判ではない。こういう戦い方をもっと前からやれていればね・・。

ただ、中村だけは残念。仕掛けても全部取られるし、圧力も弱いし、いつも通りに5~60分でバテるし。脚がつって次の試合に出られなくなってもいいので、何回かイエロー相当のファウルを受けていた主力の安部に、休養を与えられる形にして欲しかった。

得点シーンは現地では鈴木以外、誰が決めたかわからなかった。

1点目は相手のミスから左サイドを鈴木が突破、グラウンダーのクロスが抜けて来たところを、後ろから走り込んでいたレオシルバが押し込んだ。シュートは当てるだけだったので、当て損なわなくて良かった。

昨日の記事では取られ方が怖くて高評価がつけにくいと書いていたのだが、録画で見直していると、カウンターのシーンでは空いたサイドに猛然と上がって何度もチャンスを演出しており、なんとなくつけたMyMVPだったが訂正してちゃんとした(?)MyMVPとする。来週は出場停止で休み確定なので、次の川崎戦に向けてうまく調整して欲しい。

一方、土居はエリア内でパスを選択したり、カウンターの絶好機をもたついて潰したり、ワンタッチで決める時は鮮やかな代わりに長く持つといいところがない。なんだかなあと思っていたら、5点目の場面、現地では土居のゴールに見えた。

ドリブルの仕方とかシュートの打ち方とか土居に見えたので「今のは土居」ってきっぱり友人に告げたら、金森の得点になっていたのであれぇあんなフォームだっけ?と首を捻っていたら、金森の足に当たってコースが変わり、キーパーの股を抜けていったようだ。

金森は鹿島移籍後、リーグ初得点。こんな形でいいのか・・と思わなくもないが、得点がついたことで変わるかもしれないと前向きに考えておく。どうあっても山口は使わない方針のようなので、出る以上は頑張って貰う他ないもので。

2点目のCKからの得点はニアで犬飼がすらして中で西が決める狙いが成功した。犬飼もコメントで練習した成果と言っていた。

ちなみに体をつけて自由を奪ううまい守備と思っていたのは町田だったようで、犬飼はガッツリ競りに行っていた。町田は高さで負けることがなく、ロングボールを多用するチームには町田の方が安心出来るのだがと、ここのところの評価はまだ変わらない。犬飼も良くなっているが。

トドメになった4点目は三竿健(弟)がライン際で粘ってからのカウンター。セルジーニョが中央で持ち上がり、現地では充分なスペースがあるように見えていたが、結構狭いところを正確に打ち抜いていた。簡単なゴールではなかったと思う。競った試合でもこういう痺れるゴールを期待したい。

神戸のディフェンスはボロボロ。プレスも弱いし、前線から追い回してくる選手もいない。後ろからつなぐサッカーを目指しているようだが連動性がなく、3点目の鈴木は明らかに狙っていた。切り返すところも予想していたのだろう。綺麗に奪い去ってゴールを決めた。永木のアタックも実りそうだったし。

神戸は完全に気持ちが切れて足も止まっていたし、鹿島は割と危ないスペースをバイタルに作る瞬間がいくつかあったがそこに走る選手もいない。ポドルスキは試合に出すデキではなかったが、イエニスタ効果で集客しておいてこっちも出さないとなれば広告詐欺みたいになるので仕方なく出しているのだろうか。

友人いわくは32億と6億で差をつけられて不貞腐れているのでは、との話だったがそう思われても仕方ない。ゴール裏のサポだけは気合いが入っていて、大量得点差でも物凄い応援だったが・・試合後にブーイングするわけでもなし、あれでいいのだろうか。バック側の人たちとは明らかに温度差があったが。

連戦の選手を休ませたうえでACLを迎えられる。あとは昌子が完治して帰って来れば言うことなしだが、気合いを入れ直し、次の戦いに備えよう。

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さっかりん




(以下、個人的まとめ)
【2018第28節 9/29(土)】(ノエビアスタジアム16:03KickOff鹿島/23,744人/屋内)
【スコア】神戸 0-5 鹿島 (前0-2 後0-3) (S 5-10)
【主審】福島孝一郎(主審)、山際将史、勝又弘樹
【得点】
(鹿)前30分 鈴木→レオシルバ 2右
(鹿)前40分 (CK永木)↑犬飼↑西 2右
(鹿)後11分 鈴木 11右
(鹿)後30分 三竿健(弟)→セルジーニョ 2左
(鹿)後45+1分 土居→金森 1右
【警告】
(鹿)なし
(神)なし
【出場】
GK クォンスンテ
DF 西 犬飼 町田 安西
MF レオシルバ c永木→78金森 中村→73三竿健(弟)c 安部
FW 土居 鈴木→65セルジーニョ
【サブ】曽ヶ端 内田 山本 三竿健(弟) 小笠原 金森 セルジーニョ
【監督】大岩剛
【MyMVP】レオシルバ(2)
【現地観戦】バックE指定(神戸席)