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2018第31節セレッソ大阪(ホーム)戦 [リーグ]

何回リプレーを観ても小田のゴールは微妙。鹿島サポがそう見えるってことは、そうじゃない人からしたら入っていないように見えるかもしれない。

VARでも難しい判定で、ゴールラインテクノロジーじゃないとわからないくらい際どかった。その前のプレーで昌子と競り合った選手も倒れていたし、いつもなら即座にオフェンスファウルを取られているところだったが・・。こういうどっちつかずの判定が鹿島側に傾くのは珍しい。

セレッソもガツガツ来なかったし、遠慮してくれたのだろうか?

とまあすっきりしない部分はあれども、やっと大幅なターンオーバーをしての勝利。個人的には主力を休ませてACLに備えられれば勝ちでも負けでもオッケーという気持ちだったが、勝って流れを取り戻せたのは大きなプラス。

攻撃陣をほぼ全休、だったらクォンスンテも使わないでと試合前には思ったが、曽ヶ端だったら多分、引き分けが精一杯だっただろう。曽ヶ端を貶すつもりはないが、前半の柿谷のシュートと後半のFKからの杉本のヘッドは、クォンスンテでなければセーブ出来ていなかった。

怪我だけは絶対にやめてくれと祈りながら観ていたので、柿谷との接触プレーが一番肝を冷やした。とりあえず無事なようで良かった。返す返すもルヴァンカップ準々決勝もスンテだったら・・。MyMVPはクォンスンテ。

初ゴールを決めた小田はインタビューを受けていたが、守備は正直、危ない場面の方が多かった。裏も取られるし、変に持って奪われるし、効果的なクロスもなかった。とはいえ、西を休ませられる目処が立ったのは光明。

左サイドバックに入った町田は攻撃時の左足の精度と、自陣からのロングボールで高さがあるのが魅力だが、サイドバックの動きに慣れていないのは勿論のこと、単純に駆け引きでやられることが多く、安心して起用するには先が長い。

本来なら三竿雄(兄)が出番なのだが怪我ということで、この肝心な時に出場さえ出来ないとは不甲斐ない。

この不慣れな両サイドバックをカバーしたのが昌子と犬飼。昌子は徐々に勘を取り戻して来たようで、急所を押える動きも出来ていた。そして何より犬飼。随分と成長した。脚を痛めてるっぽいチョンスンヒョンと、今ならどっちを起用するかで迷うくらいに影で活躍していた。

小笠原は動き自体は重かったが丁寧なスルーパスやボールの散らせ方、危機察知能力と、あとは時間の使い方。相手からしたら嫌らしくてしょうがないと思うだろうプレー。永木との相性も良く、若手主体の前線をうまくまとめていた。

攻撃陣では田中が持ち味のドリブルを時折見せ、久保田も間で受ける動きとテンポの速いパス回しが良かった。ただ、久保田は狙いはわかるが技術が足りていないと思うシーンもいくつかあり、惜しいという評価。相当久々の実戦という面を踏まえれば合格点。

もっと早くから土居に固執せずに併用していたら、今の時点でもうちょっと頼もしかったのでは?と思わせた。試合勘という意味では山口にしてもそう。

山口の長所はシュートということだったが、残念ながら得点になりそうなものはひとつもなかった。結果が欲しいのか焦り過ぎて不用意なミスもあったし、いくつもあった決定機を決められなかったのもストライカーとしては不合格。

1対1で股を抜くとかループを選択するとか、次につながりそうなシュートだったら良かったが、正直に真正面に打ってセーブされていてはダメ。とはいえ枠を外しまくりなのもダメ。冷静に周りを見渡せるだけの余裕が生まれれば良くなるかもとは思えたので、次回に期待。柏戦は出番があるはずだから。

金森は競り合いにも勝つこともあったし、連携も悪くなかったのだが、結局は得点も出来なかったし、点を取れそうな感じでもなかった。どういう形なら点が入るのか、本人もイメージ出来なくなっているのかもしれない。前線組のなかでは試合に出た回数が多いぶん、自分の役割は理解出来ているようには見えた。

先にも書いたように結果は問わず、ACLにつながる試合であればそれでいいというスタンスだったので、怪我人を出さず、主力を休ませ、なおかつ勝ち点3を取れたのは最大限の成果。

ひとつ勝ったことで柏戦もこのメンバーで戦えるというメリットもある。安部もU19から返して貰えたし、来週には遠藤やもしかしたらレアンドロも戻って来るかもしれない。準備は整った。主力組はこの頑張りを無駄にしない結果を、ACLで出して貰いたい。

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(以下、個人的まとめ)
【2018第31節 10/31(水)[日程変更前倒し]】(カシマスタジアム19:03KickOffセレッソ大阪/9,233人/曇)
【スコア】鹿島 1-0 セレッソ大阪 (前0-0 後1-0) (S 0-0)
【主審】飯田淳平(主審)、八木あかね、野村修
【得点】
(鹿)後07分 CK永木↑小田 1H
【警告】
(鹿)町田1(後26分)、久保田1(後44分)
(C)なし
【出場】
GK クォンスンテ
DF 小田 犬飼 昌子 町田
MF 永木 c小笠原 田中→83安西 久保田→90三竿健(弟)
FW 山口→85土居 金森
【サブ】曽ヶ端 山本 西 安西 土居 三竿健(弟) 鈴木
【監督】大岩剛
【MyMVP】クォンスンテ(3)
【DAZN】3小クルクル、最大0秒、フリーズ0回(サインアウト0回)、ブロックノイズ多少

鬼の日程を乗り切るためにも今度こそ完全ターンオーバーを [雑感]

悲願のACL制覇まであと2試合となったが、敵は更なる過密日程にもある。

W杯の年だということもあるだろうが、協会は口ではACL制覇のためにクラブに協力すると言っておきながら、ACL決勝戦の第1レグと第2レグの間にリーグ戦を捻じ込んでいる。

セレッソ戦はホームの後にACLもホームなのでまだしも、柏戦はアウェーでやった後にイランへ遠征とか。前にも愚痴ったが、せめてその後のAマッチデーのところに延期出来なかったものか。仮に台風で延期となれば後ろのどこかへ変更になるのだし、そのくらいの融通は利かせて欲しい。

と、どうにもならないことにひと通り文句をつけたことだし、セレッソ戦の展望。

前試合から中6日だが、すぐに中2日で大事なACLがある。この2試合で全てが終わりならともかく、無理をする場面ではないし、無理の出来る陣容でもない。

結論から言えばスタメンは曽ヶ端、小田、犬飼、町田、三竿雄(兄)、小笠原、永木、田中、土居、金森、山口。試合勘を戻すために犬飼→昌子、永木→三竿健(弟)、疲れを考慮して土居→久保田で小笠原を負担の少ないトップ下にコンバート。これしかない。

昌子と永木のところは順番が逆でもいいが、90分使って疲労してはいけない。クォンスンテも水原戦で痛感したように、いなければ大惨事になっていただけに、ここで使って怪我が怖い。曽ヶ端にはルヴァンの貸しを返して貰おう。鈴木とセルジーニョも同様に使えない。

勿論、このメンバーでセレッソに勝てるかと言われれば結構、無理目に思える。試合から遠のいている選手も多数だし、そもそも90分もつのかというところから心配しないといけないが、守りに徹してカウンターを徹底すればスコアレスからのワンチャンスくらいは全然ある。

連携はボロボロになるようにも思うが、難しいことはせずに、約束事をいくつか決めてシンプルにミスなくやり切ればなんとかなる気もするし、なんとかしないといけない。総力戦とはそういうこと。

むしろこれだけの逆境でも起用されなかったら、来年は鹿島を去った方がいいくらい。ここで使われないならずっと使われない。

このメンバーでセレッソ戦を乗り切り、ACL決勝第1レグを主力で無失点勝利した後、再びアウェーの柏戦もメンバーを落として戦う。その際には主力は帯同せず、先にイランへと移動、現地で調整。アウェーも勝って悲願達成というのが最高の結果。

主力メンバーの日程としては土曜にACL、日曜休養、月曜回復トレ、火曜練習、水曜移動、木曜現地で時差対策・調整、金曜練習、土曜にACLがベスト。火曜に試合出来るわけもなく、柏に移動することすら無理。

柏戦はベンチ入りメンバーも足りなくなりそうだが、以前にも書いたように沖や川俣をベンチに入れて凌ぐべき。どのみち使うのは交代の3人までなのだから、怪我が癒えていない中村や内田も入れる。

それでもメンバーが足りないので1~2人は無理して貰わないといけないが、主力は絶対に出せない。控えメンバーで戦って主力を温存。これも立派な戦略。大岩は決断して欲しい。

ちなみに柏戦の希望布陣はスタメン曽ヶ端、小田、犬飼、町田、三竿雄(兄)、久保田、小笠原、遠藤、田中、金森、山口。サブ川俣、沖、土居、中村(怪我なので帯同のみ)、レアンドロ(怪我なので帯同のみ)、内田(怪我なので帯同のみ)、名古(怪我という話なので帯同のみ)。

交代は遠藤→土居だけで済ませたいが、動けなくなった選手がいたら代わりに沖を入れてトップに。後は出たメンツで頑張る。その頑張りがACLへとつながる。

とまあ、こんなことは出来ないんだろうが・・。移動するだけでも疲労するし、遠征への準備もある。ACL制覇のためにはこのぐらいの覚悟が必要かと思う。日程の都合をつけて貰えないのなら、自分たちで何とかするしかないからね。

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天皇杯やルヴァンカップ、その他 [雑感]

気付けば天皇杯の準々決勝も終わっていたのでそっちから先に触れておく。

川崎が山形に負け、向こうの山は磐田を降した仙台との勝者が決勝戦に。鹿島は延期になっている甲府を破れば、鳥栖に勝った浦和と準決勝で対戦となる。

鹿島が勝ち進み、そのうえでACLも優勝してUAEで開催されるCWC(12月12日~22日)に出場することになれば、天皇杯の準決勝は12月5日、決勝は12月9日に変更されるとのこと。

更なる過密日程になるが、まあこれは鹿島が勝たないといけない話。取らぬなんとかなので勝ってからにしようと思うが、対戦する相手にとっても前倒しになって早く天皇杯が消化されれば、それだけオフが長くなるので嬉しいことなのでは。というわけでパワーを欲しい。

それにしてもダイジェストをまだ観ていないのだが、川崎はキーパーが一発レッドで退場になった様子。どのくらいのファウルだったのかわからないが、主審は浦和戦で土居のPKをスルーした荒木友輔だったようだ。

川崎に不利益な判定が出たのは久々な気がする。神戸戦でも簡単にPK貰ってたし、今季の貰ったPKと与えたPKの数、それから際どかったPKの数をチームごとに調べようと思ったのだが、まず最初の数を調べることも出来なかった。己の検索能力の低さに愕然・・。

このあたりPKを貰えているから勝ちが増えるのか、勝っているから雰囲気でPKも簡単に貰えてしまうのか。ワシントンがいた頃の浦和も簡単にPKを貰っていた気がしていて、その頃は調べてみたらそんなに変わらなかった。鹿島も濡れ手に粟な時期があったのだろうか。

話は戻って天皇杯。鹿島は優勝するなら甲府、浦和とやって、仙台か山形になる。そこで3連勝するのと、過密日程のなかでリーグ戦を3位で終わるのとどっちが難しいかと言われれば難易度は変わらないかもしれないが、天皇杯の方が一発勝負になるぶんシンプルでやり易い気がする。

来季のACLのためにも天皇杯の方で権利を獲得したい。リーグ3位はあわよくばくらいの気持ち。得失点差で2~4つくらい順位が変わりそうなくらい接戦になっていて、本気で3位を狙うつもりならメンバーも落とせなくなるし、両取り・・というかACLも含めて全部取りは狙いづらいかと。

リーグ戦の優勝は完全に失速した広島と調子を上げてきた川崎とのマッチレースで、競馬で言えば態勢は決したようなものだが、広島が意地を見せるのか、川崎がすんなり決めてしまうのか、関係なくなってしまったが遠目に見ていよう。

もっとも、急失速と他人事みたいに言っているが、鹿島にしてもACL勝ち上がりで喜び一杯なのだが、冷静に考えれば5戦勝ちなしなんだな・・。

次にルヴァンカップ決勝の話。湘南とマリノスの対決だったが、隙の多いマリノスの超攻撃的サッカーと、走り勝つ湘南スタイルでは湘南に分があると思っていた。

前半は湘南が決定機を多く作ってミドルで先制。しかし、後半に入って体力が切れたのか、勝ちを意識したのか湘南の積極性が失われてマリノスが押していた。いくつかエリア内で倒れてPKか?というシーンもあったが、イッペイのはシュミレーションに見えたかな。

最後は1-0というスコアらしくマリノスが押しまくっていたが、湘南が執念で守り切り優勝。やっぱり走り勝つというのは大切なんだと改めて思った。鹿島は決勝に進出していたとしたら体がもったかな・・。やりたかったという気持ちはまだあるが。結局3位?で賞金2000万なのか?

永木と三竿雄(兄)は触発されて、闘争心を取り戻してくれたら。

ところでレンタル移籍しているペドロ・ジュニオールは期間が11月3日までなのだが、復帰して鹿島所属になるのかオフになるのか。レアンドロの復帰が遅れているので、苦肉の策で入れ替えしたいくらいだが、登録期間が過ぎているので多分無理。枠もないのでフリー扱いになるのだろうか。

ペドロの放出は確定だろうが、紅白戦すらまともに組めないくらいの怪我人だし、せめて練習くらいは参加して貢献して欲しいものだが。

あとは沖とか川俣を緊急事態のためにCBとFWの練習をさせておくとか。柏戦は主力を出さないだけではなく帯同もさせずに鹿嶋で練習したいので、そうするとベンチメンバーも足りなくなる。ワントップに沖とか置いて後は全員で守るとか、そのくらいの策があってもいい。

セレッソ戦と柏戦を、主力を温存させつつ勝ち点を取るようなミラクルを見せて貰いたい。

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水原三星第2レグの追記 [ACL]

改めてリプレーを観てみるとクォンスンテの凄さがわかる。

昨日も書いたが最初の2失点は共にビッグセーブの直後プレーで、1失点目は弾いた先に運悪く相手DFがいて押し込まれたもの。2失点目のCKからの失点は昌子がマークを外したせい。3失点目も結果的には逆を取られたが、そもそもあの形になってしまったら高確率で失点する。

昌子はどの失点にも絡んでいて、試合後のコメントでも自分のせいだと自覚しているようだが、本当に悪かった。クォンスンテは同郷ということもあってかチョンスンヒョンには厳しく声を張り上げていたが、むしろ昌子にも怒鳴って喝を入れてくれてもよかった。

昌子は足首の痛みは完全に取れていないようだし、ここから残りの試合で本来のパフォーマンスを取り戻せるかどうかは微妙な気がする。とはいえ動ける状態なら経験値もあるので優先的に使うだろうし、きちんと見極めて使って欲しいのだが・・それが出来る監督ではない。

チョンスンヒョンも途中、足を痛めたのか吊ったのか動きが落ちていて、大岩はその状態を把握しながらも本人のやれるという意思を尊重して代えなかったとのこと。選手のやる気を引き出したと言えばそうなのだが、かなり危なかったとは思う。

韓国代表から帰って来てからあまり調子が良くなくて、三竿健(弟)もそうなのだが、何か歯車が狂ってしまうのだろうか。三竿健(弟)も致命的ではなかったがパスミスが何本もあり、リズムを失う要因のひとつではあった。

あっという間に3点を取られたあの時間帯、中盤を省略してロングボールを放り込まれてそこから失点するというのは、今季鹿島には良くあるパターン。磐田戦もそれでPKを献上して同点に追いつかれている。

セットプレーから失点するのも増えているので、このあたりもう一度、根本から見直したい。DF出身の監督なのだから、せめて守備はしっかり指導して欲しい。

攻撃ではカウンターの精度が足りない。土居は仕掛けても取られて逆カウンターになるし、かといって味方を待っても結局ラストパスを通せない。鈴木もファウルを貰おうとしているのかシュートまで至らないことがあり、最低限シュート、せめて枠内というあたりまでいかないと後ろもしんどい。

素人目にはボール保持者が相手をはがそうと、余計な手数をかけているように見える。

確かに相手を引きつけてからフリーの味方にパスを出せばチャンスは広がるが、取られてしまっては意味がない。素早く味方にパスを出し、自身も走り出して相手を引き連れてフリーエリアを広げる方が、ゴールの確率が高まるように思うのだが。

今のところそれが出来ているのはセルジーニョと西くらいで、鈴木はポストプレーはうまいがカウンターの時はまだいまいち。安西も肝心なところのパスが行き当たりばったりなので、もうちょっと正確性を上げて欲しい。少なくともエンドライン際では、ちゃんとコーナーを取れるようにはしたい。

無駄なファウルもなく、球離れのいいレオシルバは双子か?と思うくらいに悪い時とは別人で、いつもあれだと評価も高まるのだが・・。なんだろう。相手を格上と認めていて、丁寧にプレーしたらああなるのか?

セットプレーのキッカーも務めていたが、レオシルバはやはりスピードが足りていないと感じる。最近の遠藤も同じく。セルジーニョが蹴っている方が遥かに可能性があるし、右足なら永木くらいのスピードが出せないと得点するのは難しいと思う。

課題はたくさんあるが、次があって反省出来るのは助かる。負けて終わっていれば、将来のためとは口では言いつつも、徒労感は半端ないものになる。これだけの過密日程、怪我人も多く出し、タイトルがないでは誰も報われない。

リーグ戦の3位が目の前にちらついているだけにそっちにも飛びつきたくなるが、今度ばかりはACLの残り2戦に全力を注いで欲しいと願っている。

協会もせめてアウェーの柏戦の日程だけでもAマッチデーのところに延期してくれてもいいと思うのだが、規約で出来ないとかあるのだろうか。全然、協力してくれている感じはしないね。

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2018ACL準決勝第2レグ水原三星(アウェー)戦 [ACL]

嫌な空気を振り払う執念のドローで決勝に勝ち上がり。諦めずに良く戦った。

後半、8分間で3失点した時には心が折れそうになった。あのまま何点でも取られそうな雰囲気だったが、選手たちが円陣を組み、気持ちをリセットしてからの再スタート。そこからあまり時間をかけずに西のゴールが生まれたことで立て直せた。

2-3になってからはアウェーゴール差で負けることのなくなった鹿島が、気持ちの面で優位に立った気がする。

延長も視野に入った82分、スローインから鈴木がPA内で粘り、こぼれたところをセルジーニョが抜群のトラップから右上を射抜く値千金の同点ゴール。時間帯といい、押している時間に取れたことといい、文句のつけようのないゴールだった。1ゴール2アシストでMyMVP。

流れを取り戻した西も同じくらいの評価。守りつつも常に攻めにも入り、得点シーンではPA内まで入っていた。難しい体勢だったが、ポストの内側に当てる絶妙のコースを狙った右足アウトサイドのテクニカルなゴール。

クォンスンテも3失点したものの、個人的にはMVP級の活躍だと思っている。最初の2失点は共にビッグセーブ後の失点で、2失点目は昌子のマークが甘かった。

やられたのは3失点目だけだったが、あれはダムヤノビッチが上手だった。第1レグと同じようにニアを抜かれてしまったが、クロスを防ぎにいって逆を突かれたもの。クロスが通っていたら相手選手がチョンスンヒョンの前を取っていたので決定機。DFがボロボロだったわりに3失点で済んだのはクォンスンテのおかげだろう。

チョンスンヒョンは高さでは勝っていたが地上戦では振り切られることが多く、昌子との連携は良くなかった。昌子自身のデキも悪くて、犬飼とどっちが良かったかと言われれば難しい。

経験値があるぶん昌子で正解だったのかもしれないが、もう少しプレー精度が上がらないと苦しい。セットプレーのチャンスも決められなかった。今はまだ試合勘で済ませられるが、このまま調子が上がらないと守備陣は崩壊する。

ボランチは三竿健(弟)とレオシルバ。レオシルバは変な取られ方をすることもなく、ファウルもないぴったりと張りつくディフェンスと運動量で中盤をカバー。いい方のレオシルバだった。

土居は守りに徹したぶん強度は上がったが、カウンターに入った時のキレのなさは仕方ないものか。安西も運動量でカバーしていたが、クロスは西のゴールにつながったあの1本だけだったかもしれない。もしかしたら足を痛めたかもしれず、そっちも心配。

先制点となった山本のゴールは腕が出ていたが、腕はセーフのルール。リプレーで観ても本当にギリギリだったが、副審が良く見ていた。Jリーグのアンチ鹿島な審判団だったら絶対オフサイド取られてた。

この試合の主審にアメリカ人のガイガーを起用してきたが、90分通してストレスのない落ち着いたジャッジで、会場の雰囲気に呑まれず正しく裁いてくれたことに感謝。Jリーグも全部アメリカ人の審判にしたらいいのに。

鈴木は熱くなり過ぎることなく、闘志を内に秘めつつ前線で体を張った。もうちょっと自分で打って欲しい場面もあったが、なるべく安全にという指示でもあっただろうか。守備でも頑張っていたし、いるといないではチームの強さが全然違う。

采配はどうだっただろうか。勝てば正解、といつも言っているので(引き分け勝ち上がりはオッケー)正解だったのだが、永木を外して土居の起用、交代もかなり引っ張った。

延長を考えていたのだとしたら昨年から何も変わっていない弱気の采配とも言えるが、結果的には終盤で相手より運動量を上回ることが出来た。駒も足りていなかったので他にやりようもなかったのかもしれないが、悪夢の8分間を黙って見ていられるのはさすがというか何というか・・。

何はともあれ、決勝進出。悲願達成までホームアンドアウェーであと2つ。いくらなんでも次のリーグ戦はレギュラー陣は全休養でACLに備えて貰いたい。安部も代表から戻して欲しいくらいだが、こっちはこっちで名を売るチャンスなので無理も言えない。

ホームでの立ち上がり即2失点からの逆転勝利、アウェーでも一旦は突き放されたところからの追いついての勝ち上がり。ドラマチックが過ぎるが、今年一年の頑張りが無駄にならないよう、気を引き締めて残りを戦って欲しい。

ルヴァン勝ち上がっていたらこれで土曜に決勝だったんだな・・。

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(以下、個人的まとめ)
【2018ACL準決勝 第2レグ 10/24(水)】(水原ワールドカップスタジアム現地19:00[日本時間19:00]KickOff鹿島/人/晴)
【スコア】水原三星 3-3 鹿島 (前0-1 後3-2) (S 18-9)
【主審】マーク・ガイガー(主審:アメリカ)、ジョセフ・フレッチャー(カナダ)、フランク・アンダーソン(アメリカ)、(追加副審)モハナド・サレー(イラク)、アドハム・マハドメー(ヨルダン)
【得点】
(鹿)前25分 FKセルジーニョ↑山本 1H
(水)後07分 イム・サンヒョプ 右
(水)後08分 CKヨム・ギフン↑チョ・ソンジン H
(水)後15分 チャン・ホイク→ダムヤノビッチ 9右
(鹿)後19分 セルジーニョ↑西 2右
(鹿)後37分 鈴木→セルジーニョ 4右 
【警告】
(鹿)なし
(水)チェ・ソングン2(前27分)、チョ・ソンジン2(前41分)、クァク・グアンソン1(後9分)、パク・キドン1(後45+3分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 西 チョンスンヒョン c昌子 山本
MF レオシルバ 三竿健(弟) 土居→84犬飼 安西→77永木
FW 鈴木 セルジーニョ→90+2小笠原
【サブ】曽ヶ端 小田 犬飼 永木 小笠原 金森 山口
【監督】大岩剛
【MyMVP】セルジーニョ(3)

失速感が嫌な感じなので食い止めて貰いたい [雑感]

つい最近までは「4冠の可能性があるのは鹿島だけ」とか大層なことを言っていたのだが、ルヴァンカップを失い、数字上だけ残っていたリーグ戦も完全に消え、残りがACLと天皇杯の2つになった。

思えば昨年終盤、あと1つ勝てば優勝というところまできて、浮かれた発言がスタッフからこぼれたあたりから失速。勝負弱さを露呈してしまった。

今年もここで負ければ去年と一緒、何も成長していないことになる。完全燃焼するつもりでやり切って貰いたい。

マネジメントの失敗で怪我人多数、ベンチメンバーも確保するのがやっとという状態になってしまったが、超ポジティブに考えればあれこれ考える必要がなくなった。

クォンスンテ、西、チョンスンヒョン、犬飼、山本、三竿健(弟)、レオシルバ、永木、安西、鈴木、セルジーニョ。これが正解かと。

交代は効果的な駒がなく、引き分け以上なら昌子、町田を入れて後ろを補強、パワープレーに対抗、前は追い回せて高さもあり、かつ一発を狙える山口。

負けている時なら小田を右サイドバックに入れて西を上げ、小笠原を入れてレオシルバを1列上げるくらいしか手はなさそう。金森がここで活躍してくれるイメージは沸かない。

安部が抜けているのが効いている。本来なら土居が何とかしてくれないと困るのだが、ルヴァンカップでのPK失敗以降いいところがひとつもなく、ボールを持っても怖さもないし、収まりもしないので見ていて辛い。とはいえ金森や田中よりかはまだ上なのだろうが。

対談とかインタビューではいつも威勢のいいことを言っているのだが、いい加減プレーで示さないと、口だけ男に認定されてしまう。

CBは昌子が万全なら迷わないが、チョンスンヒョンとの連携、怪我明けから間もないこと、浦和戦の最後に足を少し痛めていた様子などを鑑みれば、ベンチスタートの方がいいと思う。

犬飼やレオシルバの評価は個人的には高くはないのだが、それでも今のメンバーではベストな選択かと。こちらの目を覚まさせてくれる活躍を期待する。

第1レグは3-2での勝利のため、引き分け以上なら突破だが、2点差以上負け、0-1負け、1-2負けがアウト。得点によって何かしらのプランを立てるのは難しいので、シンプルに引き分け以上を狙うしかないだろう。

スタートから圧力をかけてくるのはわかっているので、早い段階での失点は避けつつ、カウンター狙いが本線。相手の脚が止まった瞬間に攻めて、名波監督言うところの「矛」も見せておかないとこっちの脚も止まる。

浦和戦は前半だけは完璧な試合運びだったので、あれを90分出来るように集中して、チームとして戦って欲しい。決して一人で何とかしようとか、中盤で持ち過ぎてカウンター受けるとか、そういうガッカリプレーはなしでお願いする。何シルバさんとか言わないが。

この試合を負けることはただの1敗では済まないダメージがあり、言ってしまえば今年の超過密日程の苦労を全て無駄にしてしまう1敗となる。怪我で離脱している選手のためにも、必ず引き分け以上の結果を持ち帰って貰いたい。

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2018第30節浦和(アウェー)戦 [リーグ]

この試合結果が主力を温存してのものなら仕方ないで割り切れもするが、全力でいって逆転負けとか、随分前に広島相手にも同じことをやっていた。

後先を考えないスタメンで、遠藤ははっきり言って試合に出せるクオリティではなかった。結局怪我?で途中交代。

土居も酷かったし、代表帰りのチョンスンヒョンは今までの良かったプレーは何だったんだというくらいにミスが多かった。何度も足を滑らせていたし、昌子との初コンビというだけでは済まない。

主力を出した以上は勝ち点3、最低でも1は取らないといけなかったが、ミッションを達成出来ず。消耗したうえで勝ち点も失うという、ルヴァンカップに続きまさに骨折り損。

監督の采配も外れたが、それ以上に酷かったのはまったく枠に飛ばない攻撃陣のシュート精度。対する浦和はCKからドンピシャで1点、武藤のゴラッソで1点、カウンターでしっかり1点とロスの少ない3得点。浦和からすればしてやったりだろう。

熱くなっていたのは鹿島・・というか鈴木で、何であんなに突っかけるのか。西川へのチャージは目の前の副審も反応していなかったし、リプレーで観ても問題なかったと思うが、あれだけプレーと関係ないところで暴れていると印象も悪い。

土居が倒されたPKと思わしきシーンもやっぱりスルー。普段のプレーにキレがないからノーファウルに観えるのかもしれない。コロロキさんなら取って貰えただろう。

とはいえ、あれがPKを貰えてゴールを決めていたとしても内容はグダグダで、結局は負けていたような気もする。そのくらい全体的に悪かった。

永木は柏木を止めたシーンで2枚目のカードが出なくて良かったが、PK見逃しのぶんでチャラということだろうか。

セルジーニョはキープも出来ていたし、得点に絡むプレーもした。前線では唯一ゴールの可能性を感じた選手だが、ラストのカウンターを喰らったシーンではもっとシンプルにプレーしたかった。チームとしても攻め手を欠き、後ろで回しているばかりで打開策がなかった。

久々出場の小笠原は速いテンポのパスや危ないところへのチェックなど普段通り出来ていたが、武藤に振り切られた場面だけは痛恨のプレー。あれは決めた武藤も凄かったが、二人ついていたのにフォローのない方に反転されてしまった。

安西は仕掛けられるのはメリットなのだが、正確性に欠くのがデメリット。まだ若いし先を考えると今はこれでもいいのだが、土居、遠藤といったベテランのデキがアレなもので、どうしても悪い方が目立ってしまう。

西は得点シーンも見事だったし90分通してやれていたと思う。また怪我をしなければいいのだが・・。小田にやれそうな手応えがあったのは光明。山口は時間も短かったが、今日はいいところがまるでなかった。

クォンスンテは最初の決定機をビッグセーブしてチームが乗っていけそうだったが、直後のCKで失点し、更に武藤のスーパーゴールとツキもない。あれは誰がキーパーでもノーチャンス。3点目は防げる可能性はあったが、時間的に勝敗には影響しなかっただろう。

終わってみれば盛り上がったのは西のゴールシーンだけという。せめて勝ち点が得られればまだ我慢も出来ようが・・。

快進撃を続けていた公式戦もこれで4試合?勝ちなし。悲願のACL優勝に向けて暗雲が立ち込めているが、気力を振り絞って戦って欲しい。こんな試合をしているようでは勝ち上がれない。もう一度スイッチを入れ直して貰いたい。

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(以下、個人的まとめ)
【2018第30節 10/20(土)】(埼玉スタジアム16:04KickOff浦和/46,893人/晴のち曇のち雨)
【スコア】浦和 3-1 鹿島 (前0-1 後3-0) (S 12-13)
【主審】荒木友輔(主審)、岡野宇弘、中井恒
【得点】
(鹿)前38分 山本↑西 4右
(浦)後07分 CK柏木↑岩波 2H
(浦)後15分 →武藤 4左
(浦)後45+3分 ナバウト→武藤 5右
【警告】
(鹿)チョンスンヒョン3(前32分)、永木2(前44分)、鈴木3(後22分)
(浦)宇賀神3(後45+1分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF 西 チョンスンヒョン 昌子 山本→82山口
MF 永木c c小笠原→62鈴木 遠藤→66小田 安西
FW 土居 セルジーニョ
【サブ】曽ヶ端 犬飼 小田 久保田 山口 金森 鈴木
【監督】大岩剛
【MyMVP】-
【DAZN】1クルクル、最大5秒、フリーズ0回(サインアウト0回)

ルヴァンカップ敗退と今後の戦い、大岩の監督力 [雑感]

大岩に対する評価はゼロというかむしろマイナスのままで、昨年もたとえタイトルを獲ったとしても解任して欲しいと心から願っていた。

今年もまさに同じような感じで推移しており、傍から見る限り監督としてのレベルはちっとも上がっていない。アウェーゴールの1点に泣くというのも変わっていない。

どこに目標を置いているとか、どういうプランがあってとかまったく伝わって来ないのは、こちら側の受信感度の問題なのか。結果を出してくれるならなんでもいい話だが、タイトルを失ってしまった以上、悪く言われることは当たり前と言える。

「悪い時こそサポーターが支える」というのは一理あるかもしれないが、なんというか小学生の子供に親が言うことのようにも思え、プロだったら結果で語って欲しい。もっとも、たとえ悲願のACLを獲ろうとも辞めて欲しいと願っているのは変わらない。

ルヴァンカップはベテランの力を頼っての曽ヶ端の起用だったのか、だったらボロボロだった遠藤ではなく小笠原なのではとか色々疑問もある。

曽ヶ端もルヴァンカップ準決勝2戦で枠に飛んだ際どいシュートを防いだのは多分、天野のCKが直接枠を捉えたのをセーブしたくらいで、あとは正面のイージーボール。

セットプレーではキャッチングも出来なかったし、こぼして失点もした。いくらコーチングが優れている(と言われている)とはいえ、これだけ失点すればそれも本当に優れているのか?という疑いもある。

レオシルバに関しても昨年からずっと「タイトルをもたらしてくれる選手」ではないと感じている。修正力というか、明らかに良いプレーが出来ていないのに自分の力を過信してチームにマイナスをもたらす。調子のいい時だけノリノリというのでは意味がない。

特に終盤間際、町田を上げて完全にパワープレーに入ったなかで低い位置でボールを持ち、相手が詰めて来たところをはがそうとして取られて逆にファウルで相手を止めてしまった場面。横にフリーで選手がいるのだから寄せられる前に出して、すぐにセンタリングが定石。

あんな低い位置で仮に一人はがしたとしても何のメリットもなく、ただ単に自分が気持ち良くやりたいという王様プレー。タイトルのかかった大事な試合で使って欲しいと思えないのがこういうところ。監督が指示して直すことが出来ないのも問題と思っている。

「速くボールを出せ!」とかそのくらいピッチの外からでも指示出来るだろ?

とはいえ今年はもう監督は大岩でいくしかなく、ボランチではレオシルバを使っていくしかないが、My序列は永木、三竿健(弟)、レオシルバ=小笠原(動ける時)。セットプレーのキッカーを踏まえても永木が最優先。タイトルの獲り方も知っている。

レオシルバのプレーはあんまり好みじゃないというのもあるが、緩いボールの精度が悪いのもね・・。運動量が驚異的なところはかなりの長所だが、シュートにしてもミドルを吹かした場面があったが、エウシーニョやソウザなら枠を捉えていたと思う。

チームとしての今後の目標は言うまでもなくACLが最大目標。あとは賞金的にはリーグ3位以内、タイトル的には天皇杯となるが、この2つとACLには大きく差がある。

今週末の浦和戦は少し間が空いてまたレギュラー陣を投入しそうな気もするが、ここはこらえてACL準決勝第2レグから逆算してスタメンを選んで貰いたい。

ACLのスタメンはクォンスンテ、西、チョンスンヒョン、昌子、山本、永木、三竿健(弟)、遠藤、安西、鈴木、セルジーニョがベストと考えているが、永木のところはレオシルバを選択するだろう。永木は最初から2列目でプレスをかけにいくかもしれない。

ルヴァンカップは内田の肉離れでまさに骨折り損になってしまったので、浦和戦は手を抜くわけではないが怪我だけは一番避けたい。

そう考えると(怪我をしてもいいと思っているわけではないが)石橋を叩いて、曽ヶ端、小田、チョンスンヒョン、犬飼、三竿雄(兄)、三竿健(弟)、小笠原、田中、山口、金森、土居。45分でチョンスンヒョンと三竿健(弟)を昌子とレオシルバに交代。前の4人は疲れたところに永木。

安西も疲れているし、鈴木もコンディション不良、セルジーニョは残り少ない希望なので無理使いしたくない。遠藤は一旦オーバーホールしないとどうにもならない。この4人プラス西か山本のどっちかはベンチ外にして鹿嶋で調整して欲しいが、そこまではしないんだろうな。

浦和戦を勝って流れを取り戻して欲しいとも思うが、コンディションを整える方が先だと思う。英断を待つ。

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2018ルヴァンカップ準決勝第2レグ横浜FM(アウェー)戦 [ルヴァン杯]

だから3点必要だと言ったんだが・・。

この試合に臨む監督の意図がまるで読めなかった。鈴木がコンディション不良(?)でベンチ外になったことは想定外だったろうが、土居と金森で点が取れると思ったのか。

土居は1点取ったが金森はまったく得点の気配すらなし。監督の金森推しが強過ぎるが、後半少し出場した山口の動きを観る限り山口の方が得点の匂いがするし、実際に得点に絡んだ。金森のどういう点を評価しているのかが不明。

そしてなんといっても曽ヶ端の起用。はっきり個人名を挙げてしまうと、ルヴァンの敗退は曽ヶ端と曽ヶ端を起用した監督の責任だと思っている。

第1レグ終了間際の凡ミスで負けて苦しい展開にした第一人者であり、ミスを取り返して来いという意味だったのか、単純に町田と犬飼のCBだからコーチングを期待しての起用だったのか。

1失点目はスンテでもセーブ出来たかどうかはわからないが、2失点目はあの角度からのグラウンダークロスを一歩も動けずに見送るとは。有り得ない。何を予想していたのだろう。

PK戦までもつれ込む可能性もあったわけで、反応速度の鈍った曽ヶ端を大事な試合で起用するのは単に監督の楽観的希望かと思える。ベテランの経験に賭けたというなら小笠原も使うべき。今季の残り、タイトルのかかった試合は全部スンテでいってくれ。

展望記事で2失点は覚悟のうえとは書いたが、それは入りから飛ばしていって守備を考えずにいった場合のことで、どっちつかずの中途半端な試合運びからの2失点は論外。反撃も遅い。後半にダイヤモンド型に変更したが、何故これを試合の入りから出来なかったのか。

結果論と言われるかもしれないが、正直、スタメンを見た時から勝てる気がしなかった。2点・・実質3点取りにいかないといけない状況のスタメンとは思えなかった。

内田の故障、鈴木のコンディション不良はここに至るまでのマネジメント失敗のツケでもあり、大事な第2レグでベストスタメンを組めなかったのも監督の責任。・・にしても曽ヶ端はない。

レオシルバは完全に狙われており、ワンタッチで傍の選手に預ければいいのに持って取られるシーンが多々あり、反撃のスイッチがいまひとつ入りきらなかった原因のひとつ。悪(わる)シルバ。

遠藤のキックも酷かった。CKではほとんどキーパーにキャッチされていたし、なのに曽ヶ端まで上がったラストプレーでは手前に当ててノーチャンス。山本も厳しい感じで、安西はサイドバックに下がってからの方がいいプレーが出来ていた。

鹿島の1点目は土居がキーパーに詰めて奪ってそのままゴール。これを狙えとも展望記事に書いていたが、前半からやって欲しかった。ワンツーのプレーもなかったし、2列目からの飛び出しもなし。鈴木がいないと得点出来ませんでは未来がない。

セルジーニョもコンディションの問題だったのかもしれないが、スタメンで出すべきだったと思う。

とにかく2-0で勝ちたかったのか延長にしたかったのか、3点取り切る覚悟があったのか、ハッキリと伝わって来ない試合だった。一昨年のチャンピオンシップでは負けていてもそういうメッセージがちゃんと伝わって来たのだが。

これでタイトルはひとつ失冠。リーグも絶望的なだけに、ACLだけは絶対に獲りに行って欲しい。そのための選手起用でやって貰いたい。

あと、スカパーの放送は相変わらず酷かった。プレーが切れた瞬間は何を映してもいいと思っているのか、リスタートの瞬間がほぼ映されていなかったし、土居のゴールも解説の声で急に画面が切り替わってのゴールで、興奮も何もあったもんじゃない。

試合終盤はピッチを映している時間と、選手のアップの時間と同じくらいじゃなかったか?どこのアイドルグループのイメージビデオ集だよ。

今月はルヴァン2試合(決勝はどのみち民放で放送するだろうし)のみで3000円。1試合1500円にしてはお粗末な映像。画質が綺麗なだけ。来月は天皇杯1試合だけで3000円とか高過ぎて払えません。

詰めが甘いところが全然改善されませんな。

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(以下、個人的まとめ)
【2018ルヴァンカップ準決勝第2レグ 10/14(日)】(ニッパツ三ツ沢競技場14:04KickOff鹿島/12,979人/晴)
【スコア】横浜FM 2-2 鹿島 (前2-0 後0-2) (S 17-17)
【主審】佐藤隆治(主審)、越智新次、山内宏志、(追加副審)今村義郎、柿沼亨
【得点】
(横)前20分 ウーゴ・ヴィエイラ 2右
(横)前34分 天野→仲川 1右
(鹿)後17分 土居 1左
(鹿)後25分 安西↑セルジーニョ 2H
【警告】
(鹿)犬飼1(前15分)、西1(前29分)、レオシルバ1(前36分)、安西1(後12分)
(横)山中1(前12分)、扇原1(後39分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 犬飼 町田 山本→61山口
MF レオシルバ 永木→46セルジーニョ c遠藤 安西
FW 土居 金森→84昌子
【サブ】クォンスンテ 昌子 小田 小笠原 田中 セルジーニョ 山口
【監督】大岩剛
【MyMVP】-
【スカパー】選手のアップし過ぎ、終盤はピッチのプレーよりアップの時間の方が長かった

ルヴァンカップ準決勝第2レグ横浜FMは3点を目標に [雑感]

第1レグを1-1のまま引き分ていたら第2レグは勝ち、もしくは2点以上取れば引き分けでもオッケーだったので余裕もあったのだが、曽ヶ端の凡ミスのおかげでビハインドを負った状態でのスタートとなった。

試合後のコメントで遠藤は2点取ればいいのでシンプルになったと強気のコメントをしていたが、まだそれでは足りないと考えている。

2点で勝ち上がるには2-0で終えなければならず、2-1だと延長戦になる。今の鹿島のコンディションで延長は戦えないし、やったとしたら更なる怪我人が出る恐れもある。延長を流して守り抜いてPK戦まで持ち込んだとしても、スンテが止めても鹿島の方が外しまくる気がするし。

内田の離脱が本当に痛いが、思い返せば天皇杯広島戦で柿沼主審がPKをスルーしたおかげで120分戦うハメになってしまい、西の怪我も重なって川崎戦でも内田を無理使いしたツケが回ってきた。まあ、土居の外しっぷりを見るとPKを貰っても得点したかどうかもわからないのだが。

ルヴァンの勝ち上がりの最低ラインを3点に設定することにはもうひとつメリットがあり、3-2での勝ち抜けも可能という点。2-0だと無失点の枷が思い切って攻め切れないことも考えられるが、2失点してもいいと割り切ればリスクも負える。

2点(2-0)を目標にしてしまうと、1点取られて延長になったら結局3点取らないといけないし、もう一度ギアを上げるのは厳しい。90分で3点以上がベスト。2失点までは気にしない。

昨年終盤、勝てば優勝という試合を勝ち切れなかったのは主審の影の活躍のせいもあるが、こういう思い切りも足りなかったのではとも思う。

マリノスがガチガチに引くとは思えないが、鹿島の腰が引けてしまうと膠着状態にもなるし、打ち合う姿勢を見せればオープンな展開に持ち込める可能性もある。攻めるべき。

といってもACLの時の水原三星戦のように闇雲に攻め急ぐのではなく、あくまで気持ちの問題。攻める気持ちを前に出しながら、ラストパス、シュートを正確に。

メンバーはクォンスンテ、西、犬飼、町田、山本、レオシルバ、永木、小笠原、遠藤、セルジーニョ、鈴木を希望。小笠原の2列目を久々に観たい。

安西は西の具合も気になるし、2列目の切り札としても必要なのでサブスタート。西がダメならやむなくスタメンという感じで。土居は今のデキだとスタメンは厳しい。もう一人は山口を使って欲しいのだが、大岩だと金森なんだろうな。いつか鹿島に貢献してくれるのだろうか。

遠藤が動けないようなら中盤をダイヤモンドにして永木をアンカー、小笠原とレオシルバを前目、セルジーニョをトップ下、鈴木と山口の2トップでも面白いかもしれないが、やったことない形なので機能するかはわからない。

ともかく、いくら小笠原が体力的に厳しい年齢だといっても、これだけ連戦になっているのだからクオリティは落ちないだろう。使って欲しい。

マリノスの狙いどころは試合記事にも書いたが、素人目線ではキーパーへのバックパス。毎回追うわけにはいかないが、何かしら合図を決めて、DFが半身になって戻す姿勢を見せたらその瞬間にダッシュ。

言ってしまえばちょっと強めのスルーパス。必ずキーパーの前にボールは出るのだから、動き出しさえ合わせればチャンスになるし、キーパーが焦ってファウルをしてくれれば更にチャンス。DFを追う選手がうまくスクリーンしながら、逆サイドの受け手の選手にも詰めながら攻めたい。

次にボールホルダーに強く当たりに来る守備。ワンツーを効果的に使えば割と簡単に裏を取れそうな気がする。逆にレオシルバは持ち過ぎるから奪われてしまうが、最終ラインから縦パスと横パス、素早くボールを回せば3~4本でDFの裏を取れるように見える。

あとは高いDFラインの裏。オフサイドの位置に選手を置き、囮にしながら1.5列目から飛び出す。ただ、相手の外国人DFは脚が速くてセルジーニョは簡単に追いつかれていたので、鈴木か山口で抜け出したい。スピードスターの金森はスピードで振り切るところは見たことない・・。

楽な試合ではないが、1点以下の試合は絶対ダメ。2-2でもダメ。3-3で引き分けなら個人的には納得する。

3点。全力で取り切って欲しい。まずは前半のうちに1点から始めよう。

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