2019ACL予選(6)山東魯能泰山(ホーム)戦 [ACL]
先制されて前半0-1で終わった時には「やっぱりか」と早くも諦めムードになったが、山本、伊藤の投入が功を奏し、3分で2点取って逆転。追いつかれることなく2-1で勝ち切り、無事に予選突破を決めた。
1位通過が確定していた山東はチャーター機プラス主力を出して鹿島を潰しに来ていたが、ピッチにいる助っ人外国人は同点になった時点でモチベーションがなくなっていた。それも味方したが、付き合って気持ちを切らさずにやれたことは良かった。町田も足をつるまで走れた。
スタメンは出場停止の安西以外はいつものレギュラーメンバー。CKであっさり失点した時には主力を出してこれでは・・と思っものだったが、なんとかなった。
しかし、引いて守る相手にブロックの外で回すだけという何の策もない「ボール回しの練習」は観ている側の気持ちも下がるし、得点も入らないので改善して欲しい。
アタックに行って失うならまだしも、パスを回しているうちに無駄に失うとか、我慢出来なくなったレオシルバがまったく可能性のないミスパスで失うとか。ミドルを打って崩すことも手なのだが、打つというより打たされるという枠外ミドルではテンポも上がらない。
転機は永木を下げて山本を投入してから。慣れない右サイドバックとはいえ、さすがは本職。叩き2戦目で攻撃もスムーズになり、中にボールが入るようになって得点気配も近づいてきた。
同点弾はCKから。レオシルバのキックは手前の壁を超えないのでやめて欲しいと思っていたのだが、山本がニアに鋭く入ってバックヘッドですらし、相手がクリア(ハンド?)にもたついたボールを交代で入っていた伊藤が反転しながらゴールに蹴り込んだ。
それまでまともに枠に飛ばないシュートばかりだったが、ストライカーらしい反応だった。ずっと調子を落としていた伊藤の久々のゴールで雰囲気も良くなった。
一転して攻めに出た山東の逆を突いて自陣からのロングカウンター。中央で受けたレオシルバがドリブルで運んでから、左に上がって来た伊藤にギリギリのところでパス。難しいボールだったが伊藤が右足アウトサイドで、滑り込んで来たキーパーの頭を抜くループで逆転。
この得点は決めた伊藤が凄かったと思う。オフサイドギリギリだったし、右にもフリーで選手が走っていたのにレオシルバは伊藤を選択した。利き足と逆になってセルジーニョともカブっていたのに、よく決めた。
レオシルバは前半終了間際にもカウンターのビッグチャンスでパスを出さずに相手を引き付けて、結局倒されてシュートにまで至らなかった。伊藤のアシストもオフサイドになりかけていたし、もうちょっとシンプルにやれないものだろうか。
相変わらず凡ミスでピンチを招くこともあるし、PAすぐ外の絶好のFKでも枠外に吹っ飛ばすし。前線まで上がって攻撃に絡む運動量や、結果的に2点に絡んだので「プロは結果」という言葉に従えばいい選手であることは間違いないのだろうが。
山本は復帰戦が慎重過ぎて大丈夫かと思っていたが、今回はギアを上げて来た。上下運動も良かったし、クロスの質も高かった。セットプレーでひと工夫出来るようになったのも大きい。何よりこれで永木が不遇な待遇から解放される。鳥栖戦ではひと休みして、ボランチで復帰して貰いたい。
中村はオフザボールがうまくないというか土居と比較するとチームへの貢献度が低い。クロスを左足から持ち替えて右足シュートなんかは技術は高いのだが、枠に飛ばない。あれが決まればスペシャルな選手なのだが。もっとドリブルでブチ抜いてくれないと戦力としては足りない。
土居はつなぎ役としては最高だが、シュートがまったく枠に飛ばなくなっている。相手から逃げるプレーも多くて、攻め込めない原因のひとつでもある。いてくれて助かる部分も大きいので、そのへんは良し悪しだが。
山東は捨てゲームにはしないが勝てば幸いくらいの感じだったのだろうか。チャーター機で3時間で到着とか恐ろしいな金の力。
ペッレは空中戦に競らずに倒れたり、ちょっと顔に当たるだけで痛がってファウルを主張したり気持ちのいい選手ではない。次はもっとぶっ飛ばすくらいの迫力でやってもいい。
その点、チョンスンヒョンはガッツリ行けていたが、審判との相性が悪くてたいていファウルになっていた。不運。
先制された場面はゴールラインを割ったか際どいところだったが、普通にゴールインと判定されていた。しっかり見えていたのだろうか。
とにかく、勝って予選を通過出来たことは2年前のリーグ戦とは違う。あっさり先制されたりとか、ボール回しの時間が多いことなど改善されない部分はあるにせよ、結果は出せたと思う。
緩めることなく、この流れをリーグ戦につなげていきたい。
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さっかりん
(以下、個人的まとめ)
【2019ACL予選(6) 5/22(水)】(カシマスタジアム19:00KickOff鹿島/8,836人/晴)
【スコア】鹿島 2-1 山東魯能泰山(中国) (前0-1 後2-0) (S 12-4)
【主審】ハミス・モハメド・アルクワリ(主審:カタール)、ユースフ・アレフ・アルシャマリ、ザヒー・スナイド・アルシャマリ
【得点】
(山)前11分 ジウ↑フェライニ H
(鹿)後23分 伊藤 3右
(鹿)後35分 レオシルバ→伊藤 4右
【警告】
(鹿)なし
(山)テー・ティエンユ1(前16分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF c永木→55山本 チョンスンヒョン 犬飼 町田
MF レオシルバ 三竿c 白崎→85安部 中村→63伊藤
FW セルジーニョ 土居
【サブ】曽ヶ端 山本 関川 遠藤 安部 金森 伊藤
【監督】大岩剛
【MyMVP】伊藤(2)
1位通過が確定していた山東はチャーター機プラス主力を出して鹿島を潰しに来ていたが、ピッチにいる助っ人外国人は同点になった時点でモチベーションがなくなっていた。それも味方したが、付き合って気持ちを切らさずにやれたことは良かった。町田も足をつるまで走れた。
スタメンは出場停止の安西以外はいつものレギュラーメンバー。CKであっさり失点した時には主力を出してこれでは・・と思っものだったが、なんとかなった。
しかし、引いて守る相手にブロックの外で回すだけという何の策もない「ボール回しの練習」は観ている側の気持ちも下がるし、得点も入らないので改善して欲しい。
アタックに行って失うならまだしも、パスを回しているうちに無駄に失うとか、我慢出来なくなったレオシルバがまったく可能性のないミスパスで失うとか。ミドルを打って崩すことも手なのだが、打つというより打たされるという枠外ミドルではテンポも上がらない。
転機は永木を下げて山本を投入してから。慣れない右サイドバックとはいえ、さすがは本職。叩き2戦目で攻撃もスムーズになり、中にボールが入るようになって得点気配も近づいてきた。
同点弾はCKから。レオシルバのキックは手前の壁を超えないのでやめて欲しいと思っていたのだが、山本がニアに鋭く入ってバックヘッドですらし、相手がクリア(ハンド?)にもたついたボールを交代で入っていた伊藤が反転しながらゴールに蹴り込んだ。
それまでまともに枠に飛ばないシュートばかりだったが、ストライカーらしい反応だった。ずっと調子を落としていた伊藤の久々のゴールで雰囲気も良くなった。
一転して攻めに出た山東の逆を突いて自陣からのロングカウンター。中央で受けたレオシルバがドリブルで運んでから、左に上がって来た伊藤にギリギリのところでパス。難しいボールだったが伊藤が右足アウトサイドで、滑り込んで来たキーパーの頭を抜くループで逆転。
この得点は決めた伊藤が凄かったと思う。オフサイドギリギリだったし、右にもフリーで選手が走っていたのにレオシルバは伊藤を選択した。利き足と逆になってセルジーニョともカブっていたのに、よく決めた。
レオシルバは前半終了間際にもカウンターのビッグチャンスでパスを出さずに相手を引き付けて、結局倒されてシュートにまで至らなかった。伊藤のアシストもオフサイドになりかけていたし、もうちょっとシンプルにやれないものだろうか。
相変わらず凡ミスでピンチを招くこともあるし、PAすぐ外の絶好のFKでも枠外に吹っ飛ばすし。前線まで上がって攻撃に絡む運動量や、結果的に2点に絡んだので「プロは結果」という言葉に従えばいい選手であることは間違いないのだろうが。
山本は復帰戦が慎重過ぎて大丈夫かと思っていたが、今回はギアを上げて来た。上下運動も良かったし、クロスの質も高かった。セットプレーでひと工夫出来るようになったのも大きい。何よりこれで永木が不遇な待遇から解放される。鳥栖戦ではひと休みして、ボランチで復帰して貰いたい。
中村はオフザボールがうまくないというか土居と比較するとチームへの貢献度が低い。クロスを左足から持ち替えて右足シュートなんかは技術は高いのだが、枠に飛ばない。あれが決まればスペシャルな選手なのだが。もっとドリブルでブチ抜いてくれないと戦力としては足りない。
土居はつなぎ役としては最高だが、シュートがまったく枠に飛ばなくなっている。相手から逃げるプレーも多くて、攻め込めない原因のひとつでもある。いてくれて助かる部分も大きいので、そのへんは良し悪しだが。
山東は捨てゲームにはしないが勝てば幸いくらいの感じだったのだろうか。チャーター機で3時間で到着とか恐ろしいな金の力。
ペッレは空中戦に競らずに倒れたり、ちょっと顔に当たるだけで痛がってファウルを主張したり気持ちのいい選手ではない。次はもっとぶっ飛ばすくらいの迫力でやってもいい。
その点、チョンスンヒョンはガッツリ行けていたが、審判との相性が悪くてたいていファウルになっていた。不運。
先制された場面はゴールラインを割ったか際どいところだったが、普通にゴールインと判定されていた。しっかり見えていたのだろうか。
とにかく、勝って予選を通過出来たことは2年前のリーグ戦とは違う。あっさり先制されたりとか、ボール回しの時間が多いことなど改善されない部分はあるにせよ、結果は出せたと思う。
緩めることなく、この流れをリーグ戦につなげていきたい。
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さっかりん
(以下、個人的まとめ)
【2019ACL予選(6) 5/22(水)】(カシマスタジアム19:00KickOff鹿島/8,836人/晴)
【スコア】鹿島 2-1 山東魯能泰山(中国) (前0-1 後2-0) (S 12-4)
【主審】ハミス・モハメド・アルクワリ(主審:カタール)、ユースフ・アレフ・アルシャマリ、ザヒー・スナイド・アルシャマリ
【得点】
(山)前11分 ジウ↑フェライニ H
(鹿)後23分 伊藤 3右
(鹿)後35分 レオシルバ→伊藤 4右
【警告】
(鹿)なし
(山)テー・ティエンユ1(前16分)
【出場】
GK クォンスンテ
DF c永木→55山本 チョンスンヒョン 犬飼 町田
MF レオシルバ 三竿c 白崎→85安部 中村→63伊藤
FW セルジーニョ 土居
【サブ】曽ヶ端 山本 関川 遠藤 安部 金森 伊藤
【監督】大岩剛
【MyMVP】伊藤(2)