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アトレティコ・ナシオナル戦、追記 [クラブワールドカップ]

最終的なポゼッション率がどのくらいになったのかわからないが、ゲーム途中でおよそ鹿島33パーセント、アトレティコ67パーセントと圧倒的にボールを持たれていた。

序盤から決定機を数え切れないくらい作られたが、鹿島の守備の流れを生み出したのはグラウンダーのミドルを曽ヶ端がビッグセーブで止めたことから。

かねてから曽ヶ端には、「勝負が決まってからのビッグセーブはあまり意味がない」と厳しいことを書いてきたが、望んでいたのはこういう味方が波に乗れるプレー。その後もミスなくゲームを締め、何があったのか往年のセービング力を見せている。あと1試合続いて欲しい。

MyMVPに推した昌子は言うことなし。今季最高潮の仕上がり具合になっている。

パートナーの植田も連携でも問題なく、高さ、速さも通用していて、やはりファンソッコよりもフィジカル面を含めてアドバンテージを感じるのだが。遠藤のFKからのヘッドは決まってもおかしくなかった。考えてみれば助っ人要らずのオール日本人で試合をやっている。

連戦なのは遠藤、土居、柴崎、昌子、西、山本。

さすがに西、山本のオーバーラップの回数は少なく重心が後ろにあったが、簡単にクロスを上げさせない守備に重きを置いた戦い方だった。

遠藤と土居も、セカンドステージ終盤からCSにかけてキレも運動量も落ちていたが、連戦になって逆に調子を上げて来た。特に土居は得点を決めて気持ちも乗ったのか、ここ最近で一番動けていたかと思える。前線からのプレスも利いていた。

赤崎もやっと前から追い回してくれるようになり、あれくらいはやって貰わないと。

ただ、中村はどうだったのだろう。気になるのは相手のサイドバックが追い越して来た時、ついていかずに中の選手を見ていること。これが指示なのかはわからないが、だいたい山本のところで1対2の数的不利を作られて危険になっていた。

攻撃に移っても足元でタッチ数を増やしいるうちにロストすることも多く、合格点とは言い難いのだが、石井が引っ張ったことを思えば指示だったのかもしれない。

金崎、鈴木は怪我の影響もあってサブスタートなのだろうが、それがかえっていい方に働いている。

言うならばヒーローものの定番。「アイツが来てくれるまでは持ちこたえろ」と、悪役(注:相手チームのことではありません)にボコボコにされながらも耐え、やられると思った瞬間にドーンと登場するアレだ。

金崎が投入されると場内が沸く。守備に気持ちが傾いた時間帯でなかなかボールをキープ出来なかったが、それでもアシストを記録。

鈴木も短い時間で仕事を果たした。ゴールパフォーマンスについては賛否両論あるかもしれないが、鹿島でああいうことをやれるのは鈴木くらいだし、本人も憧れがあるようなのでオマージョということで暖かく見守ろう。あまり調子に乗るようだと誰かが止めないといけないだろうが。

あと、触れておきたいのは柴崎。本職のボランチに戻ってからは本来のセンス溢れるアイデアのあるプレーを随所に見せ、前半、2人に囲まれたところから抜け出してシュートしていたし、カウンターからキックフェイントを入れてスルーパス(通らず)を繰り出すなど。

後半にはアシストも決めたし、鈴木のゴールシーンでも猛然とスペースに上がってDFの意識を釣って足止めしていた。プレースキックも精度が上がっている。永木をサブに回して柴崎を使っている選択にも頷ける。

監督の采配もキレを見せ始め、日程の詰まっているなかでも戦えている。あとひとつ。総力で戦いたい。

そう言えば相手監督がVARを振り返って、「テクノロジーの被害者」と言っていたが、完全なファウルだったから被害者とまでは言えない・・。

決勝の相手はレアルマドリードになった。それはいいが、わざわざCロナウドに得点を与えて勢いづかせるとは、余計なことをしてくれたものだな。

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